2025年4月5日。かすみ草とステラ1期生として活動を始め、グループが持つ雰囲気の根幹をなしてきた渡辺萌菜が、4年間の活動に終止符を打つ。
卒業前日のこのインタビューでは、約1年前に彼女が卒業を選んだ理由、それからの1年間、そしてこれからの“もえなす”について――渡辺萌菜は正直に語ってくれた。
「お疲れ様なんて、早いよ」って

卒業発表は3月2日でした。当日、どんな反応が多かったですか?
- 渡辺
思ったよりも……「卒業するんだろうな」ってわかってくれていた人が多かったし。いろんな考えがあると思うのに、それを抑えた上で「お疲れ様」「これからも応援しているよ」って、そういう言葉をかけてくれる人が多かった気がします。卒業ってもちろんショックを与えちゃうと思うんですけど、思ったよりもそのショックを抑えて言葉にしてくれていたのが伝わりました。
「思ったよりも」というのは?
- 渡辺
正直、もっとマイナスの気持ちが届くと思ってたんです。グループに対してもだし、私自身に対しても、これまでいろんなやりたいことを挙げてきたから、「あのときのことはどうなるの」「こう言ってたじゃん」って。
でも、きっと私のために言わずにいてくれていて……すごく、温かい感覚でした。私がやりたいように、私が一番幸せでいられる道を歩いていいんだよっていう。
「もう萌菜が決めたんだもんね」というような、寂しいけど送り出さなければならない、もどかしいファンの気持ちがわかるというか。
- 渡辺
でも、逆に抑えてくれた感情とか、優しい「お疲れ様」って言葉を見て、「お疲れ様なんて、早いよ」って。私の中では、かすテラのメンバーか、メンバーじゃないかが変わるだけで、スタンスみたいなものは変わらないつもりでいたから。「全然お疲れ様なんかじゃないよ」とか、ショックを与えちゃった私に「もっとぶつけてくれていいんだよ」って思ったし。

卒業発表の翌日、「みんなとの“もえなす”を止めるつもりはなくて」と綴っていましたね。
- 渡辺
そうですね……。これまで、どんなに私を「人間として好きだ」って思ってくれていたみんなも、「かすみ草とステラにいるから」っていう要素はきっとすごく大きいと思うんですよ。やっぱりみんな「アイドルが好き」だと思うし、だから「かすみ草とステラの渡辺萌菜」であり続けることが絶対大きかったというか。
そういう意味でも、卒業後に「アイドルでなくなった自分のことも見続けてもらうこと」ってすごく課題だと思うんですけど。みんなに作ってもらった“もえなす”は終わりにしたくないな、まだまだいろんなことを伝えさせてくれって気持ちはあるんです。