私たちには聴いた人の支えになってくれる、自分を助けてくれる楽曲がある
まずはメンバーが団結することが大事ですね。その働きかけをしたことはありますか?
- 福田
あります。スタッフさん、全メンバーが集まって話し合いました。STU48が世間に広まるためにはどうしたらいいのか。もう一度、48が国民的になるためには、どうしたらいいのかっていうことを話したんですけど、それぞれが危機感を持ってはいるんです。すべてを捨ててアイドルになっている子達なので。でも、行動に移すのが難しくて。
- 岡田
……本音を言うと、もっと団結できると思います。

そのミーティングでは、どんな話が出ましたか?
- 岡田
STU48のイメージについて、みんなで認識をひとつにしました。
- 福田
それは、私たちの一番の強みは瀬戸内にいるということです。東京には可愛いアイドルも楽曲が良いアイドルもゴマンといますけど、その中で私たちが何で戦えるのかって言ったら、瀬戸内っていうアイデンティティなんです。でも、もっと団結できますね。互いの立場を気にせず、本音をぶつけ合えたらいいですね。今村と私はそのパイプ役をしてきたんですけど、いつしかこの意見は誰に言えばいいのかなという状態になってしまって。
東京と広島でライブをして、感じる違いは?
- 福田
東京のライブで感じるのは、平日にライブをやってもたくさんの方が来てくれるんですよ。仕事終わりとかに。瀬戸内で例えば一週間前に「ライブやります」って言っても、平日だと、平気でお客さんが二桁のこともあります。東京の人口の多さは羨ましいです。
8周年コンサートは広島でも2日間開催されます。2日目のタイトルは……。
- 岡田
「Synergy」。相乗効果です。
- 福田
そうなったのは、昼の部はHKT48さんと、夜の部はNMB48さんと対バンすることになったからです。私はギリギリ選抜総選挙に参加したことがある世代なんですけど、2期生以降のメンバーは48グループの絡みがほとんどないので。それはファンのみなさんもすごく喜んでくださって。
- 岡田
対バンが楽しみですし、いい刺激をもらいたいと思っています。
今後も姉妹グループと協力体制をとることはアリですか?
- 福田
めっちゃアリです。私、総選挙したいですもん。
- 岡田
私もやりたいです。他のアイドルファンの方にも届くでしょうし、他の48グループのファンの方たちや、元々48グループを応援してくださってた方に今のSTU48を知ってもらいたいって気持ちが大きいです。
姉妹グループと対バンするということは、STU48のファンだけでは埋まらないという見方をするファンもいると思います。
- 福田
フェニックスホール、STU48だけで埋まると思います(キャパは約1500)。周年で埋めたことありますから。完売祭にしてやるぞっていう気持ちです。
- 岡田
そこは、助けてもらうという見方じゃなくて、相乗効果を信じて、得られるものを大切にしたいと思っています。

STU48のコンサートの特色はどんなものだと思っていますか?
- 福田
アイドルっぽくない曲も多いんです。でも、私はそれを愛したいなって思ってて。こぶしや大声を上げるような曲は少ないけど、1本の映画を観るようなストーリー性の強い楽曲が多いので。それを私たちが全力の思いで歌うことで見てもらえる景色っていうのはSTU48の唯一無二のものだと思っています。
- 岡田
楽曲がグループにとっての一番の強みかなって思っていて。心に刺さるし、聴いた人の支えになってくれる、自分を助けてくれる楽曲が多いのかなって。3月20日の東京ガーデンシアターで行われるコンサートのタイトルも「Peerless」唯一無二って意味なんですけど。他の48グループ、他のアイドルグループにはない楽曲をSTU48が持っているからこそだなって。そこを武器にして活動していきたいと思っています。
- 福田
波の音がします。STUの曲は。
でも、今のアイドル界の流行は「カワイイ」がキーワードです。
- 福田
たしかに(笑)。でも、私たちの曲は、その場でめっちゃ盛り上がって踊れる曲じゃないかもしれないけど、若い今だけじゃなくて、私がおばあちゃんになっても聴くだろうなっていう曲なんです。それを歌えるのが幸せなことなんです。お客さんも年齢問わず、ずっと聞いてくれるだろうなって。世の中に残っていくポテンシャルがある曲を令和に出せているのが強みです。
- 岡田
STU48の楽曲は「ザ・アイドル」ではないかもしれないけど、曲を生かせるかどうかはメンバー次第です。100のポテンシャルを持つ曲を1000にする気持ちで取り組んでいます。
