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「今年の最強アイドルソングはこれ!!」ガラスガール編集部が選ぶ『アイドル最強楽曲10選・2024』

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ライターのアオキ&赤木が選ぶ2024年ベストワン!

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アオキユウ

ガラスガールのデスク。『週刊プレイボーイ』(集英社)などでアイドルを中心にグラビア、インタビュー、映像制作を行なう編集・ライター。連載『奥津マリリはビールが飲みたい。』『新居歩美コラム あゆちのあたまの中』を担当。

アオキユウが選んだのは……櫻坂46『TOKYO SNOW』

最低気温ひと桁の11月末。千葉・ZOZOマリンスタジアムにて、36,000人のファンが一斉にサイリウムを白色に染めるなかでの初披露された、櫻坂46 10thシングル『I want tomorrow to come』収録のミディアムバラード。

この『TOKYO SNOW』は、「弱々しくアスファルトに届いてはすぐに消えてしまう」「それでも一途に降り続ける」――そんな“東京に降る雪”を“自分の心にしまい込んだ恋心”と重ね、その切なさを、歌唱メンバー14名のハイトーンなユニゾンによって情緒的に表現する。冒頭、ユニゾンに入るまでの数少ないソロパートを、同シングルのフロントメンバー・山下瞳月(京都府出身)、森田ひかる、的野美青(ともに福岡県出身)が担うことにも意味があっていい。地方出身者が歌う「東京」の寂しさ、大好きです。

また、Bメロで連呼する〈雪だ〉が、直接口にはできない「好きだ」とのほぼ同音踏みになっていることに気づいたときには膝を打ちました。決して届かない、届けたくないのに力強い歌声で、非常に櫻坂46らしいラブソング。

中盤には〈僕が生まれた街では 雪が止むことはない〉という一節もあり、新潟県出身の上京者として感情移入しやすい部分も多いのですが、出身ゆえにまったくいいイメージのない「雪」というものをここまで美しく歌ってくれたこの曲を、今年は挙げたくなりました。

PROFILE

赤木一之

新宿タウン誌の編集長を経て独立。アイドルの取材、ブッキングを行なっていたこともあり、ガラスガールやガラフェスにも積極的に携わっている。最近は、ニュースサイト「三軒茶屋経済新聞」の編集長に就任。

赤木一之が選んだのは……わーすた『君とtea for two♡』

「わーすたは言わずもがなかわいいよね」という余裕さと奥ゆかしさを感じて選びました。すっと入ってくるゆとりのある曲調とささやきラップ、じれったさの残る甘い歌声が心地良い。

作編曲の岸田勇気さんのポストによると、ジャズスタンダード『Tea for two』にインスパイアされた曲とのこと。カップリング曲(表題曲は『夏恋ジレンマ』)ということもあり、だからこそ出せる「遊び」や「味」があると思っていて、「カップリングの名曲」を見つけて嬉しくなりました。

ちなみに、今年は『夏恋ジレンマ』かi☆Ris『愛 for you!』でも迷って、去年はわーすた『メロメロ!ラヴロック』を選んで。ここに書くまで気付きませんでしたが、どれも岸田さん曲でした(『愛 for you!』は編曲)。

振り付けも全部かわいい。特に間奏の頬に触れるような仕草もゆとりがあってお気に入りです。