COLUMN

COLUMN

新居歩美コラム「あゆちのあたまの中」vol.7★ドラマの主役は僕ら

ayuchi_vol7_main

 お久しぶりです! ドラマチックレコードの赤色担当、あゆちこと新居歩美です!

 10月28日に渋谷のSpotify O-EASTでドマレコ2周年ワンマンライブを行ない、今はその余韻に浸りながらまた日々のライブや趣味で楽しい毎日を過ごしています。

 最近は7歳の頃に大ハマりしていた仮面ライダーシリーズの『仮面ライダーOOO/オーズ』をあらためて見返してちゃっかりオーズ熱が再着火。オーズが日常に楽しみやドキドキをくれています。

 そんな現状を知ってくださってか、ガラスガールさんから今回いただいたテーマは「ドラマ」。ドラマチックレコードというグループ名なこともあり、私はライブの煽りやMC、気合いを特に入れた告知などで「一緒にドラマを作りましょう!」「最高のドラマを見せます!」と言ったり、「ドラマの主人公」というテーマで『メインキャスト』を作詞したり。これまでにもいろいろなシーンでドラマという言葉を使用しています。

 ですが……正直私は、テレビなどでやっている一番言葉通りのままの「ドラマ」は片手で数えるくらいしか観たことがありません。月9とか韓ドラとか、ひとつも観た記憶がないかもしれない。なにかを継続して観ることが苦手で「観たことがあるドラマ」の記憶の数が少ないから、幼少期に観た『オーズ』にまだ熱を持てるのかも。少数精鋭の記憶たち。

 それゆえに、「ドラマ」という言葉に対しての解釈が他の人よりかなり広く、抽象的かつ感覚的な部分があります。

私はかなり「ドラマ」という言葉が“無敵”だと思っています。

 例えば「ドラマチック」や「エモーショナル」という言葉は一見、「心を揺さぶる」という意味でベクトルが同じ部類の言葉な気がします。

 ですが「エモーショナル」は切なく、情緒的で、どこか懐かしく……などの意味があり、私は(共感覚〈※〉を持っているわけではありませんが)この「エモーショナル」からは夕焼けや朝焼け、寒色や透き通った色、そして優しくも鮮やかな色彩をイメージします。実際、「エモーショナル」を題材とすると、そういった作品が多く見られるような気がします。

※「音を聴くと色が見える」など、ひとつの感覚刺激によって別の知覚が引き起こされる現象のこと

 一方、「ドラマチック」という言葉からは、鮮やかで淡い色合いから、ドぎついピンク、血のような赤、深淵のような黒、街中のネズミのような灰色……。作品としての「ドラマ」に恋愛や青春モノはもちろん、コメディもあり、SFもあり、ミステリーや歴史、ホラーもあるように、「ドラマチック」という言葉からはさまざまな色彩をイメージします。

 「ドラマチック」は「エモーショナル」に近いけど、「エモーショナル」より幅広く順応できる言葉。センチメンタルもコメディも含められちゃうような言葉。だから無敵じゃない?と思っています。

 ドラマチックレコードには『瞬間ドラマチック』や『君はソナチネ』など、“エモーショナルでドラマチックな楽曲”がありますが、歌詞がとにかくワイワイしている『っちゃお!』や盛り上がり沸きソングの『姫君センセーション』だって“エモーショナルでドラマチック”です。

  「作曲家さんや作詞家さん、振付師さんなど=監督や製作陣」が関わり、「アイドル自身や一緒にフロアを作ってくれるファンの方々=出演者」が全身全霊で演じ上げた結果、誰かの心を時に切なく、時に楽しく、時に笑わせ、揺さぶるのなら。すべての楽曲、そしてすべてのライブが「ドラマ」になっていくんだと思っています。

 言ってしまえば、いいライブをするアイドルさんすべてがドラマチックなんですよね。この結論に至ったのは今日で5000回目くらいです。盛りました。400回目くらいです。

 だけどそんな中で私たちは「ドラマチック」の看板を背負っている。ドラマを見せます、作りますと言っている。自分の中でドラマチックレコードを解釈すればするほどプレッシャーが大きくなる。求めるものが大きくなる。

 それでいいんだと思います。私は正直、歌姫でもなければめちゃくちゃ運動センスもない。「けれどこの対バンで一番人の心を動かしてやるんだ」って、そんな気持ちになれるから。

 ドラマチックレコードはグループ全体でみんなとドラマを作り上げるんだって。

 女優がひとりだけスタジオにいても、監督がひとりだけ物語を思いついても、クランクアップには辿り着けないんだって。

 なんだか、ただ「ライブで結果残すぞ!」って思うよりも、「ドラマ」に絡めたらもっとワクワクしませんか? 私は自分の気持ちがとっても高まるんです。幅広い楽曲を持っているからこそ、一曲一曲で別の「ドラマ」を見せるようなライブをしたくなっちゃうんです。

 ドラマチックレコードというグループ名の表札はプレッシャーだけど、奮い立たせてくれる。揺さぶらなきゃダメだぞってワクワクさせてくれる。だから私、このグループ名が大好きなんですよね。なんだかすごくしっくりきているんですよね。

 よくMCなどで言う「ドラマ」。自分の中のやけに高い解像度を、こうやって伝えることができて嬉しいです。

 私はまだまだ未熟だから、この表札を背負いきれているか不安だけど、背負いきりたいと思っています。ぜひライブにお越しください。フロアに立てば、あなたもメインキャストのひとりです。

【今月のあゆち】

ayuchi vol7 02
連休でしたので香川に帰省していました!♡ 自然いっぱいな地元で癒されてきたよお〜

PROFILE

新居歩美(ドラマチックレコード)

6月28日生まれ、香川県出身。身長148cm、血液型O型。
ドラマチックレコードの赤色担当。
冠ラジオ番組『新居歩美の番台さんラジオ』(FM高松・毎週水曜23:00〜)放送中。
現在、『陽炎』『夜空のよすが』『メインキャスト』『朱夏は微熱』に続く新居歩美作詞曲『500光年の恋』が好評配信中。
2025年4月24日(木)、東京・代々木公園野外ステージにて初の屋外ワンマンライブを開催予定。

オフィシャルホームページ

https://twitter.com/DMRC_info

文・イラスト/新居歩美