まだまだ続く「しずおか大好きまつり」
●福嶋麻衣子トークショー
ディアステージのアイドル&音楽プロデューサーである“もふくちゃん”こと福嶋麻衣子氏とヤマモト氏の2ショットトークでは、11月1日(金)に静岡市に「静岡ディアステージ」をグランドオープンすることがサプライズ発表された。今年の春オープンの「心斎橋ディアステージ」に次ぐ新天地誕生に、大きな拍手が起こっていた。
ちなみに、この日は「しずおか大好きまつり」終演後、複合施設・ARTIE(LIVLIV)にてディアステージ主催の「#DSPMLIVE in #しずおか大好きまつり」も開催。
この「#DSPM」にもゲストグループとしてfishbowlが出演。今年のTIFで話題となった「CYNHN×fishbowl」による『熱波』『楽の上塗り』のコラボパフォーマンスもあり、ディアステージのグループも、静岡という土地で大いに盛り上がりを見せる。今後の展開が楽しみになる、サプライズ発表とこの日のライブだった。
●しずおか大好きクイズ大会
夕方になり久々に全員揃ったfishbowlによる、クイズ大会コーナー。「サウナしきじの“しきじ”は地名に由来する?」「静岡県内で一番名字の“鈴木“が多いのは浜松市?」「“初代浜松やらまいか大使”に就任したサッカー選手は中山雅史?」など、静岡にまつわる◯×問題をメンバーが出題。ヤマモト氏いわく「ポッドキャストを聴いていたらわかるはず」とのことだったが、すべて聴いて参加した身としても難問揃いだった。
最後まで正解し続けた観客は、応援企業・FDAによる豪華賞品がゲットできるということで、誰もが負けじと奮闘。見事勝ち残った数名には大きな拍手が贈られていた。
●曽我部恵一ライブ
「しずおか大好きまつり」クライマックスに登場したのは、サニーデイ・サービスの曽我部恵一。今年4月に沖縄Outputで「曽我部恵一×fishbowl」という異色のツーマンライブが行なわれたのだが、その打ち上げでこの日のオファーを受け、快諾したのだという。
サウンドチェックからサニーデイ・サービスの名曲『恋におちたら』を披露し、立て続けに『キラキラ!』『コンビニのコーヒー』をアコースティックギターで弾き語っていく。「行ったことないんだけど“さわやか”にいつか行ってみたい」とMCで語れば、観客と「コンビニのハンバーグもいいぞ!」「いいね。そのタイトルでも1曲作ろうか」という会話で穏やかな雰囲気を作り上げる。
その後も『シモーヌ』『おとなになんかならないで』『魔法のバスに乗って』『LOVE-SICK』と、30分で全6曲を披露。「あの曽我部恵一がこんな路上で、こんな近くで歌っている」。そんなふうに感激していた人が大勢いたことだろう。しっかりと暗くなった静岡の街に、最高の時間を届けたベテランの歌声だった。
●エンディング
fishbowlにヤマモトショウ氏、曽我部恵一がステージに残って迎えたエンディングでは、ヤマモト氏が「来年も、やろうと思います!」としっかり宣言。来年への期待を膨らませ、「しずおか大好きまつり」の初年度は幕を閉じた。
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閉幕後、ヤマモト氏は「会場となった呉服町通りは、日常的に大道芸が行なわれる場所でもあって。それに近い形で、『しずおか大好きまつり』も想像以上に自然な“街のお祭り”になっていたんじゃないかと思います」「まだまだ問題はありますけど、来年以降もしっかりと続けて、新しい“レガシー(伝統)”にしていきたいですね」とコメント。
fishbowlのコンセプトは“静岡を応援し、静岡に応援されるアイドル”。「しずおか大好きまつり」はそのコンセプトのとおり、静岡という街の魅力を気づかせてくれるものだった。来年以降も続くということで、ここからどんな発展を遂げていくのか楽しみにしていたい。
PROFILE
fishbowl
2021年に誕生した、静岡県を拠点に活動する6人組グループ。
fishbowlとは「金魚鉢」という意味で、「金魚」のような形に見えるといわれる静岡県すべてを包み込めるアイドルになれるようにということで名付けられた。
12月28日(土)、静岡・三島市民文化会館大ホールにて単独公演「キラキラ」を開催予定。
オフィシャルホームページ
https://fishbowl.jp/取材・文・撮影/アオキユウ(short cut)