これまでの10年を振り返っていました
台湾を訪れるのは今回の撮影が初めてだったそうですね。
- 相楽
日本と比べると自由な雰囲気で、まさにテーマの「解放」にぴったりな国でした。ずっとお世話になってきたスタッフさんたちと旅をしている感じで、リラックスした撮影でしたね。
そんなロケの最中、自分で思わず撮ってしまった写真ってありますか?
- 相楽
「思わず見とれてしまった」とか、「台湾だなぁ」と思ったときに撮ってた写真が多いです。これは路地裏に差し込んできた光がキレイだったときの一枚。で、これは台湾に着いて最初に撮影した廃墟。
絵に描いたような廃墟! ここから撮影が始まったんですか?
- 相楽
今回、カメラマンが昔からお世話になってきた佐藤裕之さんだったんですけど、すごく佐藤さんっぽい撮影場所だなと思いました。そのらしさもよかったですし、海外、アジアに来たんだなという感じもあって。「撮影が始まる」ってワクワクした最初の撮影でしたね。
あと、もう一枚挙げるとするなら、撮影最終日の夕方、崖の上から撮ったこの海の写真です。
絶景ですね。撮影終盤ということで、この景色を目の当たりにしながら物思いにふけることもあったんじゃ?
- 相楽
……このときはかなり強い風が吹いていて。何も考えずに、写真を撮るのに一生懸命だった気がします(笑)。何か振り返っていたとすれば、ホテルのベッドで撮影していたときですかね。佐藤さんとはいつも、言葉を交わさずとも通じ合うような静かな撮影になるんですけど、それもあってか、実はこれまでの10年を振り返っていました。
乃木坂46時代も含めた10年ですね。
- 相楽
そうですね。西武ドームで2期生が全員昇格したこと、大変だった時期をなんだかんだ同期と一緒に乗り越えたこと。夏の神宮を最後に卒業したこと……。それから昨年事務所を移籍したこと、週刊プレイボーイさんに初めてグラビアを撮っていただいて、そのあと沖縄に表紙ロケに行ったこと。いろいろ思い返していました。
そう振り返って今、自分の選択にはすごく自信を持って「飛び出してよかった」と言えます! 自分で動いていなかったら、今のお仕事はしていないだろうし、周りのスタッフさんたちとも出会えなかった。その結晶として、愛しい『浮泳夢』ができあがりました(笑)。