R-1グランプリの常連で、若手ピン芸人の代表格! そしてもはや、ライブアイドルシーンを最も広範囲かつディープに見ている著名人と言っていい存在の寺田寛明。今一番アイドルを語れる男が、シーン最先端をオフビートかつリアルに語る連載。ちょっと間が空きましたが第3回! 今回は専門のお笑い的な視点から、おもろい女5人をピックアップ! と思ったら結局増えて8人に!!
ずっと様子がおかしい陽凪響子!
今キャラクター的な面で、寺田さんが注目してるというか、面白いと思ってる人をご紹介頂ければという企画です。
- 寺田
難しいのが、ライブでの立ち振る舞いを見るか、SNSでの発言を見るか、どっちにするかという点なんですけど。どうしてもSNS寄りにならざるを得ないんですよね。なぜかというとライブでちゃんとMCをやるグループがほとんどないから。もちろん自分も参加してるトークライブという場もあるんですけど。そこまでいろんな人がやってるわけでもないので……。ただそんな中でもイチオシというと、お仕事でもご一緒させてもらってますけど、やはり陽凪響子(ひなぎきょうこ)さん!
2月にcomme moiの前体制が終了してましたが、7月1日に新しい形で始動されることが発表になりましたね。とにかく前世の“一瞬しかない”のトークコーナーが強烈だった印象です。
- 寺田
この人はずっとすごい。ずっと様子がおかしい(笑)。comme moiは長いMCもなかったし、実は特典会で1対1で喋るとそんなに変じゃないんですけど。トークライブとか大勢を前に喋る場があると、途端におかしな感じになる!! 多分めちゃくちゃ気にしいなんですよ。すごい丁寧に喋ろうとして一生懸命言葉を探してるうちに、独特の間が生じて、結果的にあり得ない変な言葉を使ってしまうという。
印象に残ってる例とかありますか?
- 寺田
何かあったかな? あ、そうだ。響子さんとふたりでトークライブをやってるんですけど、ゲストを呼んで、基本響子さんがMCで僕はそれを補佐する役割で。「響子さんが思いっきりやってください。よっぽど脱線したときとかに僕が助けに入るんで」って言ってたんですけど。そしたら最初の回の響子さんによる僕の立ち位置の説明が、「寺田さんに……。ケツ持ちとして入って頂いてます」って!
急にヤクザ用語(笑)!! あ、でも意味はあってるのか。
- 寺田
意味は合ってるんですよ! 間違ったことは言ってない(笑)。ただ「何でそれを選ぶの?」っていう。あと丁寧かと思ったらすごい適当な時もあって、ママタルトの檜原さんがゲストのときに、檜原さんがマンガの『世紀末リーダー伝たけし』の話をするって回で、最初の説明の時に響子さんが作品名を『爆裂剛田武伝説』って言って。
TAKESHIと伝しか残ってない(笑)!
- 寺田
お笑いの観点で言うと、ボケようとする芸人ってボケる顔で発言するんですけど、響子さんは普通に話しててノーモーションで出てくるから、不意打ち感がすごいんですよね。本当に唯一無二だと思いますよ。あと彼女が以前在籍していた“一瞬しかない”は、響子さんがいた頃の他のメンバーも凄かったですけど、今のメンバーも凄くて。