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今年の最強のラジオパーソナリティは誰だ?2024 AKB48グループメンバーのラジオをまたまた勝手にランキング! 

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2024のラジオパーソナリティ・1位はいったい誰?

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2位 甲斐心愛(STU48) 『イマドキッ ドゥフドゥフ90分』(毎週火曜25:00~26:30 MBSラジオ)

昨年5月30日からレギュラーとして同番組に出演している甲斐心愛。昨年の本ランキングには入れられなかったが、持ち前のコミュ力の高さでぐいぐいと存在感を増し、今年のランキングには2位に登場! 共演者の濵口優(よゐこ)、淳士、ぼる塾、渡辺みり愛(元乃木坂46)にも愛され、みり愛とはプライベートでイルミネーションを観に行く仲に。トーク力が高いわけではないが、コミュ力ひとつでどうにかなってしまうというお手本のようなパターン。人見知りが幅を利かせるアイドル界において、かなりレアケースである。

今後もハートちゃん(番組内の愛称)の底なしに明るい広島弁が聴ける……と思いきや、5月いっぱいでマレーシア・クアラルンプールを拠点とするKLP48に移籍してしまうではないか! おそらくレギュラーは交代するであろうから、彼女の素晴らしさを記録に残しておくべきと考え、2位に据えた。

1位 鎌田菜月(SKE48) 『SKE48鎌田菜月のサクラバシ919』(毎週月曜23:00~25:00 ラジオ大阪)

昨年に続いて1位に輝いたのは、SKE48の鎌田菜月! 番組が無事3年目に突入できたのも、ひとえに彼女の腕が評価されたからだろうが、当ランキングでも高く評価したい。

評価ポイントはいくつかあるが、まずは2時間の生放送を一人しゃべりで乗り切れること。それには、トークの瞬発力と持久力、2つの力が必要である。

次に、多方面の知識が豊富であること。鎌田は映画、アニメ、将棋、歴史、競馬、ゲーム、読書……といった、実にラジオ向きの趣味をいくつも標準装備しているのが強みだ。

3つ目に、リスナーからのコメントを瞬時に、かつ巧みに切り返すテクニックを持っていること。秀逸なワードセンスがそれを可能にさせる。

番組内で弱点と指摘されているのが、フリートークのスキルだ。2時間の生放送中、実はフリートークの時間はそう長くはない。もしこの番組を担当しているうちに、そのスキルを身につけられたら、生涯ラジオで飯を食っていける。そろそろ他の局や番組から声がかかってもよさそうな逸材だ。

他にも注目のパーソナリティを紹介しておきたい。

佐藤佳穂(SKE48) 『さとかほLAB』(毎週木曜20:00~21:00 やしの実FM)

佐藤佳穂の地元。愛知県豊橋市のコミュニティFMで放送されている60分。radikoで聴くことができないため、どうしてもランキング対象外となってしまうが、5年目に突入した現在、かなりトークがスムーズになり、成長が感じられる。共演者の助手・ケンヂブリッチ氏に遠慮なくツッコめるようになればなるほど、番組がスイングしていく。

中坂美祐(SKE48) 『SKE48中坂美祐の元祖鯱もなかさかラジオ』(毎週土曜19:40~19:50 CBCラジオ)

今年4月に番組開始。明治40年創業、地元の老舗「元祖鯱もなか本店」1社提供の10分間。中坂がこの店舗を推していたことからラジオ番組がスタートするまでにたどり着いたという、奇跡的な番組なのだが、肝心の内容はというと、中坂の実直な人柄がよく表れたトークが耳に心地よく、実の娘にしたくなる気持ちが止めどなくわいてくる。こちらの店舗、差し入れにもたまに使わせてもらっております。

出口結菜(NMB48) 『NMB48出口結菜のラビ活! Supported by 阪急東通商店街』(毎週土曜日20:00~20:30 FM大阪=終了)

昨年11月~今年2月まで放送されていたグルメ番組で、昨年1~3月に放送されていた『#ラビグルメ5つ星☆☆☆☆☆』の後継番組である。現在放送されていないことから選外となったが、出口の長所はハイテンションのトークと、高い説明能力だ。彼女は自作の動画をSNSに頻繁にアップしているのだが、この経験により日に日にボキャブラリーが増している。単純にグルメ情報として聴いているだけでも楽しいが、「伝える」能力が高いので、安心して聴いていられる番組だった。

秋吉優花(HKT48) 『UP↑UP↑』(毎週木曜9:00~13:00 CROSS FM)

CROSS FMで放送されている4時間の帯番組。この4月から木曜はhoney氏と秋吉優花が担当している(ちなみに、月曜は元HKT48・田中菜津美が出演中)。地元を拠点に活動している2人が福岡の情報と音楽をお届けする番組なのだが、アイドルが4時間の生放送に出演していること自体、驚くべきことだし、公演やコンサートのMCで培ってきたトークスキルが、「村の外」のラジオ番組で花開いているのが、彼女の雑誌連載の元担当者としてなんとも嬉しい。今年1~3月に放送されていた『HKT48秋吉優花のラブラビ!』でもメンバーの魅力を引き出していたことも付記しておく。

谷口茉妃菜(STU48) 『STU48のすだちでキュン』(毎週月曜23:00~23:40 四国放送ラジオ) 『STU48の保健室ラジオ』(毎週日曜22:00~22:30 広島FM)

地元・徳島で番組を持つようになったのが昨年7月のこと。正直なところ、開始当初はパーソナリティとしての資質を感じなかったが、共演者の野口七海アナの心優しいサポートもり、ここにきて言葉の間を埋められるようになり、逞しく成長を遂げた。

今年からスタートした『保健室ラジオ』では、ゲストにSTU48メンバーを迎え、谷口が回し役に徹するのだが、『すだちでキュン』の経験を活かし、なかなかの腕で番組を進行している。成長度という意味では48グループNo.1。谷口が選抜に入れるよう、野口アナが本気で諭し、谷口が泣き出す回は神回! この番組の半分は野口アナの優しさでできている。

アイドル取材していると、「ラジオ番組を持ちたいです」と目標を掲げる者は少なくない。テレビのレギュラーよりは、確かにハードルは高くないかもしれない。しかし、その道は決して容易くない。例えば、リスナーのメールを読む際、市区町村をちゃんと知っておかないといけないし、メールを噛まずに読む能力も必要だ。つまり、小中学校で習う社会と国語の力が試されている。あるいは、トークをする際、笑いに変える力も問われている。これは学校で習わない部分の力だ。

ラジオパーソナリティは、人生で得たものがそのまま反映される職業だ。各パーソナリティはこの一年でどれだけのものを得るだろうか? そして、来年のランキングはどうなる?

取材・文/犬飼 華