INTERVIEW

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初防衛戦直前!アイドルとプロレスラーの二刀流! TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王座を初戴冠したアップアップガールズ(プロレス)の渡辺未詩インタビュー

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プロレスでもアイドルでも、応援してくれる人を増やしたいし、幸せにしたい

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そんなアプガ(プロレス)ですが、アイドルとしても着実に成長していますよね。昨年は新宿フェイスでアプガ(プロレス)の単独ライブを行なったり、プロレスの試合を含まない音楽だけのライブが敢行したり。

  • 未詩

    アプガ(プロレス)って、アイドルグループとしても変わってると思うんですよ。いろんな個性が集まっている。アイドル的に見立てると、らくちゃんはAKB48のチーム4っぽい雰囲気で、ヒカリちゃんはデスマッチもやるので、WACK系のイメージ。私はもう全部に全力で、ももクロさんのような感じになりたいと思ってて。そんなバラバラな個性がひとつになってるグループってなかなかありえないじゃないですか。

さらに新メンバーも加入しました。

  • 未詩

    私は、3人体制のバランスがいいなって思っていたので、新たにメンバー募集をするのには反対だったんですよ。でも、いちアイドルオタクとして客観的に考えると、新メンバーが入るのってワクワクするし、グループとしても勢いを感じるじゃないですか。それで考えを変えたんですけど、いざ募集するとなったら、アプガ(プロレス)に入りたいという変わり者は存在するのかと心配になったんです。私たちみたいな、なかば騙されて応募してくるような人はもういないし、応募数0人とかぜんぜんあるぞって。でも、その中から変わり者のシノが入ってきてくれて。

鈴木志乃さんは、やっぱり変わり者でしたか(笑)。

  • 未詩

    シノちゃんは、まずYU-M(所属事務所のYU-Mエンターテインメント)に入りたいというのがあって、それでプロレスの試合も観て、すぐにやりたいって思ってくれたみたいで。こんな私たちと一緒に活動したいって思ってくれる人がいるだけでも嬉しかったですね。でも、シノちゃんじゃなきゃこの3人の中には入れなかっただろうなって思うし、アプガ(プロレス)に、なるべくしてなった人だなと思います。

さらに、17歳の高見汐珠(たかみ・うた)さんも加入しました。

  • 未詩

    ウタちゃんは、以前から私のことをめっちゃ応援してくれていて、まさかそんな子が入ってくれるなんて、本当に予想外で。昔から、いつか私に憧れてアイドルになりたいという子が出てきたら嬉しいなとは思ってたんですけど、こんな形で夢が叶うとは思ってなかったですね。自分がやってきたことで、誰かの人生を動かすというのは、嬉しいことですけど、より責任感というか、自分がもっとちゃんとしなきゃいけないという自覚も芽生えました。

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グループだけでなく、プロレスでもベルトも取ったことで、団体そのものを引っ張っていくような立場になっていきますよね。

  • 未詩

    東京女子のメンバーのなかでも、気が付けば真ん中よりも上ぐらいの世代になっていて、もっとみんなを引っ張っていけるような選手になりたいと思っていた時に、タイトルマッチが決まり、ベルトも取れた。もう迷ってる暇もないというか、引っ張っていく側にならなきゃっていう気持ちはより強くなりましたね。

もともとリーダーっぽい性格なんですかね?

  • 未詩

    ぜんぜんそんなコト無いですよ。アプガ(プロレス)に入った時は、1番年下だったので、誰かに甘えたいくらいの気持ちだったんですけど、引っ張れる系の人が誰もいなかった…(笑)。聞いてみたら、4人中2人が1人っ子で、もう1人が妹で、私だけ長女。それで、なんとなく率先して動くようなポジションになったのかもしれないですね。

自分以外のことも考えていかなきゃならない立場というのは、大変だと思います。

  • 未詩

    でも、私のやることや目標は変わってないと思うんです。プロレスでも、アイドルでも、応援してくれる人をもっと増やしたいし、その人たちを幸せにしたい。その輪をどんどん大きくしていって、アイドルとプロレスの架け橋になりたいと思ってます。

実際に、未詩さんたちの活動が、アイドルを見るきっかけ、プロレスを見るきっかけになってますよね。

  • 未詩

    アイドルファンの方がプロレス会場は怖そうと思ってたり、逆にプロレスの会場に普段来る人が、アイドルライブに行くのは緊張するとか、よく聞くんですよ。その壁をどんどん壊していきたいですね。実際に、プロレスファンの方が私たちを通してアイドルライブの楽しさを知って、アプガフェスに来てくれたりするんです。その後も、当たり前のように(仮)さんとか(2)さんの現場に行ってて、気が付けばアプガ全体のオタクになってくれたりして。それはすごく嬉しいですけど、アイドルライブだけ通うようになって、プロレスに戻って来なくなってしまうのはダメなので、あくまでもどちらも観てほしいですね(笑)。

アイドル、プロレス、それぞれに対してこれからの目標はありますか。

  • 未詩

    プロレスでは、東京女子のプリプリ王座のチャンピオンとしてここからたくさん防衛するのが目標ですよね。私がベルトを持っているからこそできることがあるし、東京女子プロレスをもっといろんな人に知ってもらうキッカケになっていきたいなって思います。

    アップアップガールズ(プロレス)としては、アイドル面を強化している時期ではあるんですけど、自分たちの良さが活かせる、ステージも試合もやる単独ライブというのをもっとたくさんやっていって、その形をもっと大きくしていきたいなって思います。

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PROFILE

渡辺未詩(アップアップガールズ(プロレス))

わたなべ・みう
埼玉県出身。アップアップガールズ(プロレス)の大黒柱。
3月31日、東京・両国国技館で開催された東京女子プロレス『GRAND PRINCESS’24』のプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合で、王者・山下実優を下し、第14代王者となった。
2024年5月6日には、『YES! WONDERLAND '24』(東京・後楽園ホール)にて中島翔子の挑戦を受け、初防衛戦となる。

オフィシャルホームページ

https://upupgirls-prowrestling.com/

取材・文/大谷 弦 撮影/持田薫