増え続けるアイドルライブハウス「G」新たなアイドル文化圏・五反田を創る男インタビュー！

それこそガラスガールさんのフェス「ガラフェス」（2023年4月2日「GOTANDA G6 / G7共同開催 ガラフェス〜春のアイドルランチミーティング日和〜」）は新鮮でした。アイドルさんはもちろん、モーリー・ロバートソンさんまで（笑）、普段ウチを使っていなかった方々にご出演いただきましたから。あのライブをきっかけにウチのハコを知ったアイドルさんがその後も使ってくれるようになったり、そのファンの方が通ってくださったりもしているので、いろんなジャンル、いろんなクラスのアイドルが集まる対バンイベントはこれからも積極的にやっていきたいですね。

我々がアイドル運営であり、イベント主催者でもあるから横のネットワークはあって。ウチのアイドルがほかのライブイベントに出演するときにその主催者さんや共演者さんにお声がけしているからというのもあるし、ウチのハコの名前が全部「GOTANDA G」から始まるからっていうのもあるのかなあ。

対バンライブのときってどのアイドルさんもMCで今後の予定を話すじゃないですか。いろんなグループがいろんなライブハウスで「○月×日にGOTANDA G3でライブがあります」「GOTANDA G7でライブです」と、必ず「GOTANDA G」と言ってくれるから、お客さんやほかの共演者さんの印象に残りやすいみたいなんです。実際、みなさんが「それどこ？」って検索した結果、Xのトレンドに「GOTANDA G」が入ることも珍しくないですし（笑）。さらにその影響で大手芸能事務所や大手レコード会社からの「ハコを使えますか」「○日空いてますか？」という問い合わせをきっかけにコネクションができることもありますし。名前のおかげでGグループの存在と「五反田にライブハウスがある」ということが我々の想定よりも早く、しかも広く認知されるようになった気はしています。

しかもあのイベントは五反田商店会とのコラボ企画だったんです。G3とG4をオープンにしたタイミングで商店会さんから「会員にならないか？」と声をかけられて入会して、今では理事をやっているので。

五反田周辺の店舗の中で、我々は特殊な存在なんです。Gグループには今、毎月延べ1万人以上の来客がありますから。

そういう人たちが近所の飲食店で1000円飲み食いした場合、それだけでよそから月に1000万円のお金が飲食店に落ちることになるんです。今回のイベントも「それってすごい話だよね」「じゃあハロウィンの時期にライブを目玉のひとつに街おこししよう」ということで立ち上がったんです。当日は商店会全体がハロウィン企画を展開していて、駅前の目黒川沿いが歩行者天国になるので、ウチはGグループのハコでアイドルさんのライブを主催するのはもちろん、ファンの方から地元の方や五反田に遊びに来た方まで、広くアイドルと触れ合えるように、そこに物販スペースを設けてみたんですけど、おかげさまで好評をいただけました。

来年「五反田JPビルディング」という複合商業施設が開業して、そこには星野リゾートさんのホテル「OMO5東京五反田」や、いろんなオフィスや飲食店のほかに、MAGNET STUDIOが運営する「CITY HALL & GALLERY GOTANDA」というホールも入る予定なんです。MAGNET STUDIOはアイドルイベントでもおなじみの有楽町の「ヒューリックホール」や、原宿の「WITH HARAJUKU HALL」を運営している会社なので、そのホールでも大型のアイドルイベントが開かれる可能性があって……。

いやいや。ホールの存在によって「五反田にアイドルを観にいこう」という認識が広がることは確実に我々にとってもプラスになりますから。これは商店会員としての意見でもあるんですけど、五反田がエンタテインメントの街として盛り上がってほしいし、Gグループがその手助けができればうれしいですね。