INTERVIEW

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増え続けるアイドルライブハウス「G」新たなアイドル文化圏・五反田を創る男インタビュー!

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「GOTANDA HALLOWEEN 2023 ~ 五反田アイドルハロウィン!」でのdela

ここ数年、首都圏拠点のアイドルのライブスケジュールでよく見かける「GOTANDA G」。五反田にあるライブハウスで、「GOTANDA G5」「〜G7」「〜G+」などなど、多くの「GOTANDA G」が存在している。

実はこの「GOTANDA G」シリーズは、アイドルのプロデュースとマネジメントや、イベント主催も手がけるGiRLS POWER PROJECTが運営するライブハウス群。2019年の「GOTANDA G5」のオープンを皮切りに、わずか3年のうちに「〜G2」「〜G+」「〜G4」「〜G3」「〜G6」「〜G7」(開店順)と7店舗のライブハウスを五反田駅前に展開しているのだ。

これまでにもシブヤテレビジョンのShibuya O-Groupや、新宿や下北沢で展開するLOFT PROJECTなど、チェーン店のようにいくつものライブハウスを運営する企業や団体は存在した。しかし、言葉を選ばず言ってしまえば、五反田は“ライブハウス不毛の地”だった。GOTANDA G Groupはなぜそんな街に7つものライブハウスをオープンしたのか? 事務局の望月“もっちー”克成氏に聞いた。

“G”とは、“五反田” Gではないんです!

五反田にライブハウスを構えることになったいきさつは?

  • 望月

    もともと秋葉原の「TwinBox AKIHABARA」というライブハウスの立ち上げと経営に携わったこともあって。「路線図でいうと秋葉原よりも“山手線で下の方”でライブハウス運営をやっていきたい」って思ったんです。五反田とか新橋とかで。そんなことを考えていたら、ある日、五反田の撮影スタジオ・Gスクエアさんから「土日は割とスタジオが空いているんだけど、どうにか稼働させられないか?」という相談を受けまして。「じゃあ土日だけタワーレコードのイベントスペースみたいなステージを組んでみたら?」と提案させていただいて、2019年末に週末限定のハコとして「GOTANDA G5」をオープンしました。

なぜ“山手線で下の方”でライブハウスを?

  • 望月

    単純にライブハウスがなかったからです。新宿や渋谷、池袋、秋葉原にはたくさんあるし、恵比寿にもあるし……。

目黒には目黒鹿鳴館がある。

  • 望月

    だけどその隣の五反田から新橋のあたりには主立ったライブハウスがなかったので。で、山手線内にこだわったのは、我々がGiRLS POWER PROJECTというブランドでアイドルグループ……天空のシラバスやSEVEN4、マジカルコネクション、サンプリングガールズの運営をしているからなんです。演者としていろんなライブハウスに行くと痛感することだし、お客さんもそうだと思うんですけど、山手線沿線のハコはやっぱり利便性が高いですから。

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「GOTANDA HALLOWEEN 2023 ~ 五反田アイドルハロウィン!」でのATLEPY

しかもG5に限らず、Gグループのライブハウスはどこも五反田駅から5分圏内にあります。

  • 望月

    G5オープン当初は「五反田でライブ」というイメージが薄かったから、それを逆手にとって「五反田ってどこ?」というイベントを開く主催者さんもいたんですけど(笑)、それでも主催者さん、演者さん、お客さんからは立地の良さを評価してもらっていた印象はあります。あと、当時は東京五輪目前で、いろんなジャンルの演者さん、主催者さんが会場不足に悩んでいたんです。

首都圏のアリーナやスタジアムが五輪の競技会場になるからコンサートに使えなくなって、そのアリーナ・スタジアムクラスのミュージシャンがホール公演やライブハウス公演を行うことになり……というしわ寄せを食らってライブハウスを拠点にしていたバンドやアイドルがハコを押さえにくくなっていましたよね。

  • 望月

    だから新しいハコは歓迎されたし、G5のステージを組んだ撮影スタジオ「Gスクエア」自体は地下1階なんですけど、2階にも空きテナントあったのでそこを事務所と楽屋、物販スペースとして借りていて。一般的なライブハウスよりも楽屋が広い上に並行物販の会場を確保できた点も便利に思っていただいたみたいです。

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「GOTANDA HALLOWEEN 2023 ~ 五反田アイドルハロウィン!」でのBlancanie

ただ、オープンが2019年末ということは数カ月後にはコロナ禍に見舞われますよね?

  • 望月

    それでも2020年の収支はちょっと赤字。国や自治体の助成金・協力金を加えればなんとかトントンにはなっていたので「コロナが開けたら大丈夫だろう」という感触はありました。そういう計算もあったし、主催者さんや出演者さんから「平日もライブはできない?」という声をもらっていたところに、不動産屋さんから「コロナの影響で五反田駅前の居酒屋さんの店舗スペースが空いたんだけど」というお話をもらったんです。それで、正直見切り発車ではあったんですけど、コロナ禍まっただ中の2020年末に2店舗目で専業のライブハウス「GOTANDA G2」をオープンしました。

もともと、渋谷・円山町の「Spotify O-EAST」や「Spotify O-WEST」「Spotify O-nest」といったOグループのように五反田駅前一帯にいくつものライブハウスを展開する予定だったんですか?

  • 望月

    まったく考えていませんでした。これは一番新しい店舗である「GOTANDA G6 / G7」をオープンするまで変わらないんですけど、不動産屋さんから「五反田駅近くの物件が空いたよ」と声をかけられたら、そこを借りる。これを繰り返してきただけなんです。G5を始めたころは「次にオープンするなら同じ“山手線の下のほうの”新橋や、山手線からはちょっと外れるけど六本木あたりかな」と思っていましたし。だって「GOTANDA G」の「G」ってなんの「G」だと思います?

五反田(GOTANDA)の「G」じゃないんですか?

  • 望月

    いや、これはウチのブランドである「GiRLS POWER PROJECT」の「G」であって「GiRLS POWER PROJECTの“五”反田店」だから「G5」なんです。だから、もし“六”本木にオープンできたら、その店は「ROPPONGI G6」つもりだったし、新橋(“し”んばし)なら「SHINBASHI G4」にするつもりでした(笑)。

ダジャレですか?(笑)

  • 望月

    ダジャレです!(笑)。そのあとの店舗名も適当ですから。G2はG5のあとにオープンした五反田の2店舗目のライブハウスだからG2で、それと同時にG2の上の階に作ったハコは、G2の上という意味で「GOTANDA G+」。で、その次にできた「GOTANDA G4」は五反田で4店舗目という意味で、続く「GOTANDA G3」にはG4より小さめのハコだから4より小さい3を、G6とG7には「もうG5という名前を使っちゃったから」という理由でその次の数字を振っただけですし。だからいくつも店舗があるのに「G1」はまだオープンしていないという(笑)。

コンセプチュアルにライブハウス街作りを進めていたわけではないことがよくわかりました(笑)。