「6月6日(火)開催『new story』@SHIBUYA PLEASURE PLEASUREですがメンバーFUYUKAはお休みさせて頂く事となりました」
初夏、こんなリリース文書がスポーツ紙やネットニュースを騒がせた。
文書の主は、5人組アイドルグループ・SW!CHスタッフだ。なんでも6月6日、SW!CHのメンバー・FUYUKAが敬愛してやまない元スペイン代表のサッカー選手、アンドレス・イニエスタを擁するヴィッセル神戸(当時)が、彼の古巣であるスペインのクラブチーム・FCバルセロナと東京・国立競技場で激突。「イニエスタ選手に出会っていなかったら今の私はありません」とまで語るFUYUKAは、このマッチメイクが発表された刹那、メンバーとスタッフに試合観戦のためにライブを休む「イニエスタ休暇」取得を直訴したという。
そして6月6日、彼女の悲願は見事成就した……のだが、さらに話が転がり、彼女はなぜかイニエスタ本人と対面。さらなる“事件”でまたも界隈を騒がせた。果たしてFUYUKAになにが起こったのか? 「イニエスタ休暇」の舞台裏はもちろん、彼女にとってのイニエスタなる存在について、話を聞いた。
イニエスタ選手と話せたらいいなって、スペイン語を学びはじめて
イニエスタ選手との出会いは?
- FUYUKA
2014年のワールドカップブラジル大会です。もととも小学生のときにサッカーをやっていたんですけど、プレーするほうが好きでプロの試合を観ることにはあまり興味がなかったのに、なぜかその年のワールドカップは観てみようという気になって。それで、いろんな試合を観ている中で、スペイン代表だったイニエスタ選手のプレーがすごく印象に残って、サッカー観戦自体も好きになった感じですね。
そのときのイニエスタ選手のプレーのなにに惹かれました?
- FUYUKA
足下でのボールさばきが、観ているだけでワクワクするようなプレーだったんです。
イニエスタ選手はミッドフィルダー。基本的にはパスをトラップして、そのままドリブルでボールをキープするか、誰かにパスを出すかというプレーが中心の選手ですよね?
- FUYUKA
そうですね。小学校のときの私はディフェンダー。相手からボールを奪って大きく前に蹴る右サイドバックというポジションだったから、自分はなかなかする機会のないそういう足下でのボールさばき……それもすごく華麗なプレーに憧れたのかもしれないです。
それってまさにプレーヤー目線ではあるものの、なかなか渋い視点ですよね。
- FUYUKA
確かに子どもだったら、点をいっぱい獲るフォワードや、シュートを全部止めるキーパーに憧れそうですね(笑)。だから私自身は上手に言葉にはできなかったりするんだけど、なせかイニエスタ選手のプレーに目が行っていた感じなんです。
で、X(旧Twitter)によると、イニエスタ選手の存在を知ったその2014年のうちに、当時彼が所属していたスペインのチーム、FCバルセロナ(バルサ)の試合をチームの本拠地カンプ・ノウに観に行っている。
- FUYUKA
フッ軽なので(笑)。アイドルになってからはなかなかできなくなっちゃったんですけど、それまでは海外旅行によく行っていたから、スペインに行くのもそんなに特別なことではなかったというか。正直、今、言われて気づきました。「存在を知ったその年にイニエスタ選手を観にスペインに行ってたのか」って。
「私、スゲーな」って?(笑)。しかもさらにフッ軽なのが、グアテマラにスペイン語の語学留学もしているんですよね?
- FUYUKA
英語を学びにフィリピンに行くみたいな感じで、スペイン語を学ぶならスペインよりも物価が安い中米かなと思って。いろいろ調べたらグアテマラが治安はそんなに良くはないけど、学ぶ環境としてはわりといいという情報があったので語学留学しました。
スペイン語を覚えようと思ったのも、やっぱりイニエスタ選手の影響なんですか?
- FUYUKA
はい。「たぶんそういう機会はないだろうけど、もしかしたらいつかお会いできるかもしれない」と思って勉強することにしました。あとグアテマラに留学したのには、昔から人と同じことをしたくないタイプだからっていうのもありました。グアテマラに行っている日本の人って少なそうだから面白いかなって(笑)。
小学生のときにサッカーをやることにした理由もそうだったりします?
- FUYUKA
それもあるかも(笑)。学校でスポーツ少年団募集みたいなプリントが配られて、その中にサッカーがあったから、友だちと一緒に少年団に入って、さらに地域の女子クラブチームにも入ったんですけど、まだなでしこジャパンがワールドカップで活躍する前だったこともあって、やっている女の子は少なくて。それで面白そうだなって思っていたのかもしれないです。