「生きることとその反対のこと。それを錬金術とか神々のバトルのように別世界のお話で伝えられたほうが、心に響くんです」【推しの子】ダンスの小熊りんが語る声優とアニメの世界！

なるはそんなヒドい子じゃないです！（笑） 彼女とは高校の同級生で、アイドルをやっていることも知っていたけど、卒業してからは音信不通でしたし。養成所を出てからCUBΣLICに入るまでにはちょっと時間が空いてます。

別の声優事務所のオーディションや、けっこう大きなタイトルのアニメのオーディション、それからアイドルオーディションを受けたりもしていましたから。

たまたま数年ぶりくらいに連絡があって「ひさびさだし、ごはんに行こうよ」という話になって「同じ表現の道にいることだし、共通の話題もあるかな」と思って会ってみたら、ものすごく意気投合しまして。その日こそ「アイドルにならない？」みたいな話は1ミリも出てこなかった。「お互いがんばろうね」って感じで別れたんですけど、ちょっとしてCUBΣLICが新メンバー募集することになったとき、なるが私のことを推薦してくれたっていう流れで加入しました。

やりがいしかないです！ もともと私にとってアイドルは、ちょっとだけ見るのをおやすみしていた夢のひとつだったので、ホントに毎日が楽しくて。

CUBΣLICは今、週2〜3日のペースでライブをしているんですけど、アイドルとしてステージに上がれることって当たり前のことじゃないじゃないですか。スポットライトを当ててくれる人がいて、音楽を流してくれる人がいて、イベンターさんがいて初めて立つことができる。それをお仕事のひとつとして毎週のようにできているのって本当にありがたいし、楽しいことなんですよね。

メンバーのなると（黒川）音ちゃんのことはもちろん尊敬しているし、K-POPのアイドルみたいなスターの中にも憧れの人はいるし……。普段よく対バンさせてもらっているアイドルさんや、いつかご一緒したいな、と思っているアイドルさんの中にもたくさんいるしなあ。……あっ、私の中で一番の伝説になっているのは、もう解散しちゃったけどCY8ERさんですね。

ホントだ！ だから、なるがもっと早くCUBΣLICの曲を私に聴かせてくれてればよかったんですよ。そしたら、私もファンになってたのに！

そういえばそうだ（笑）。

小犬丸ぽちちゃんです！ 初めてライブを観たとき、（声のトーンを上げて）「せーのっ！♡」みたいな煽りをしていたんですよ。で、そのあまりのかわいさにビックリして、私もつられて手を上げてコールしちゃった、みたいな（笑）。

そろそろライブハウスでも声出しOKになってきているから、今はぽちちゃんみたいにかわいくお客さんを煽るべく試行錯誤しています。あと、当たり前だけど、苺りなはむさんもすごいですよね。

しかもCY8ERさんって女の子のお客さんがたくさんいたじゃないですか。あれもりなはむさんたちの魅力や努力の成果だと思うし、それと同じようにCUBΣLICのライブにもっと女の子に来てもらうことは目標のひとつですね。

活動の幅を拡げることかなあ。小熊りん個人名義でやっている踊ってみたの活動もそうだし、なるも今インスタをがんばっていたり、音ちゃんもベースの練習を始めてみたりしていますし。それに最近、SoundCloudで『小熊りんのおやすみMonday』というネットラジオ番組を始めたりもしています。そうやって入り口をたくさん作っておけば、もっといろんな人に気にしてもらえて、楽曲も聴いてもらえるのかな？ と思っていて。楽曲を聴いてもらいさえすれば絶対に好きになってもらえる自信はあるから、まずは耳を傾けてもらうことに力を入れるべきかなって。

めっちゃうれしくなると思います。

うれしくなると同時に心配しちゃうかも。「忙しそうだけど大丈夫？」「周りにイヤなこと言われたりしてない？」って。たぶん、なるもそうすると思いますし。3人ともノンキで平和すぎるのかもしれないけど、CUBΣLICってそういうグループなんです（笑）。