マリリさんって、根本的に真面目なんですね
でも、そもそもマリリさんの“対ヌシ力”がすごいなと思いました。“一度怒られた全然知らない人”と雑談しようなんて思わないじゃないですか。
- 真山
そうですよね! マリリさんのコミュ力、愛され力、すごいですよ。
- マリリ
ヌシの「No!」を踏んでしまったときが怖いから話すんです(笑)。もともとはコミュ力ないですよ。人怖いし、誰にも会いたくない、みたいな。
- 真山
信じがたい……。
- マリリ
学生時代から、人とあんまり関わらないように生きてきて。アイドルになって激変したんですよ。もともと「はじめまして!」みたいな状況だと何もできなくなるから、だったら全員と友達みたいになろうって。「仲のいい人をいっぱい作って、友達だらけの空間で気楽にしゃべってる私を作ろう」って思考をしたんです。
だからライブ会場とかでも、音響さんとか照明さんとか全員に「やっほー!」って行くんです。本当は「私のことどう思ってるかわからない」、「なんだあいつって思われてるかもしれない」とか考えちゃう卑屈な人間なんだけど、「でも友達だから大丈夫」って思えたら楽しく過ごせるから。
- 真山
すごいなぁ。でも、アイドルになったからといって、そこまでパンッと変われます?
- マリリ
うーん。握手とか、特典が売り物になるから、かなぁ。
- 真山
そこですか!?
- マリリ
うん。ずっとシンガーソングライターだったんですけど、アイドルじゃないから握手もタダだし、写真を撮るのもタダ。それを思うと、握手が売り物になるなんてありえないことなんですよ。だから「私にそんな1000円とか2000円で握手する価値ないよ!」ってところから始まって……「じゃあその価値ってなんだろう? 明るく迎えることかな」って。
- 真山
なるほど、そういう! へー!「明るく迎えるマリリちゃん」になる、と。
自分の「こうなれたら楽だ」もあるんでしょうけど、思い切り違う自分になれるのがマリリさんのすごい部分ですよね。
- 真山
マリリさんって、根本的に真面目なんですね。私のファンの方が、マリリさんに私を勧めてくれた理由が、なんとなくですけどわかりました。
- マリリ
えっ本当? なんでなんで?
- 真山
私、自分のキャッチコピーが「ハイテンションガール」なんですけど。っていうのも、グループの中でいなかった立ち位置だし、そういうキャラがいればグループは見栄えがよくなるし。私自身ももともと暗い人間だけど、そう決めればそうなれるかもって思ったんですよ。
- マリリ
へー!
- 真山
だから無理してハイテンションにしてて。今はもうそれが自然なんですけど。だからマリリさんの、アイドルとしての目標を設定して、それに向かって詰めていくところは似てるなあって思いました。
- マリリ
そういうことか。決めると自然となっていきますよね。
- 真山
逆に「なりたい」と思わないとなれない。
さらっと話してますけど、ふたりとも、普通の人にはできないことをやってのけていますよ……!
- マリリ
普段のプライベートと違う姿になれるのはアイドルのいいところだよなぁって思ってて。ちょっと話が戻りますけど、新メンバーに対して「もっとなりたい自分を探せ!」って少しずつ話してるんですよ。私はもっと明るい自分になりたかったから、バグを起こしていったんですけど(笑)。
バグ?
- マリリ
自分がアイドルとしてやりやすい方法を考えたら、真面目な人が時々バグるより、バグった人が真面目な瞬間を見せるほうがいいよなぁって。
- 真山
映画のときのジャイアンみたいな(笑)。でもそれでいうと、私は衣装さんから聞いてた……。
- マリリ
はははは!「チチを出したがる人」?
- 真山
「チチを出したがる人」のイメージから、今は映画のジャイアン状態ですよ。マリリさん、好感度爆上がりのかっこいいお姉さんです。
- マリリ
かっこよくなれてよかったです(笑)。