「それはにゃんこですね」とか言う女ですよ?
料理も出てきたので、食べながら対談していきましょう。
- マリリ
すごいオシャレ。このカンパーニュとか、無限お酒ができそう。サラダ取り分けますね。
- 真山
いやいや、やりますよ。
- マリリ
任せなさい。真山さんはお呼びしたゲストなので。……(自分が取り分けた、ポロポロ散らかったサラダを見ながら)すごい下手!
- 真山
すごい下手っす!(笑)。いつもグループではどうしてるんですか? 取り分けされてるんですか?
- マリリ
私は全然できないタイプなので……全部誰かがやってくれてます(笑)。っていうか、飲み行くのも(日向)ハルちゃんくらいだから。気にしたことなかった。
- 真山
そっか。ふたりだったらお互い自由に食べちゃおってなりますもんね。エビ中は結構メンバーで行くんですよ。お酒もあるので、今は年上のお姉さんメンバー5人だけですけど。
- マリリ
でもいいね。メンバーでよく行くんだ。
- 真山
はい。で、私が10代のときはこういう取り分けやってました。今は逆になって、ご飯食べるときとかも「こういうのは後輩がやるもんなんだよ〜?」って言ってます(笑)。
- マリリ
長年の教育だ(笑)。このまま今日話したかった内容に入るんですけど、『よるブラ』でも「後輩メンバーに『挨拶!』って教えてる」みたいな話をしてたじゃないですか。
「楽屋に入ったときにいつも私が先に『おはよう』って言ってるけど、これは後輩からするものだよ」みたいな話でしたね。
- 真山
まぁ、きっと体育会系な文化で育ったんですよ。10代のときにいてくださったマネージャーさんが、お母さんのようにずーっと「挨拶!」「笑顔!」「礼儀!」と教えてくださってたので。
- マリリ
でも、その話を聞いて「たしかに、後輩からするもんなのか!」って思ったんですよ。フィロソフィーのダンスは新メンバーが入って数ヵ月経ったんですけど、いまだに“先輩後輩”って難しいなと思ってて。今までの私の後輩ちゃんたちへの絡み方を振り返ると、「おはよ〜〜〜↑↑」みたいな感じで(笑)。もしかしたら“先輩としての威厳”みたいなものを示さなければいけないのでは、と。
確かに、加入直後は特に「部活や職場の後輩」というより「新しく産まれた親戚の子」のようなかわいがり方をしているイメージでした。
- マリリ
そう。親バカみたいな感じで来ちゃってるんですけど、もっとちゃんと何か指導とか教育みたいなことをしたほうがいいんじゃないかって。
- 真山
逆にそうやって接してあげられるのがすごいなって思いますよ。自分が後輩だったら、マリリさんみたいに「わ〜〜♡」って来てくれる先輩のほうが嬉しいっていうか。後輩からしたら、私みたいに言う先輩、怖いですもん。
- マリリ
え〜? でも長い目で見たら、絶対にちゃんと教育したほうがいいんだろうなって思って。でもマリちゃん、言えないんですよ。自分がこんな“へんぺこりん”なのに、人として何かを教えるなんて……。会議で「それはにゃんこですね」とか言う女ですよ?
- 真山
にゃんこ?
にゃんこ?
- マリリ
誰かのアイデアに「確かにそれはにゃんこです」とか。にゃんこは「いいね」って意味のときもあるし、「ちょっと嫌だな」ってときもあるし。だから「ヤバいね」みたいなことだと思うんですけど。
- 真山
なるほどー……(笑)。
- マリリ
こんなだから、それを聞いても後輩たちは「う〜……ん?」みたいな不思議な感じだと思うんですよ。だから真山さんみたいに威厳がある先輩にというか、もうちょっとかっこよく導けるコツを教えてもらいたいんですよね。