INTERVIEW

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「正反対なふたりで本当によかったねって思ってます」木葭のの・香山ななこ(フィロソフィーのダンス)インタビュー【新メンさんいらっしゃい!(第3回)】

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(左)木葭のの、(右)香山ななこ

日常のループから自由の身になりたかったんです

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そんな十束さんの卒業が決まって、新体制を迎えるべく行なわれたオーディションでおふたりはフィロのスに加入しました。オーディションに加入する以前、おふたりはそれぞれどんな子でした? まずは木葭さん。

  • 木葭

    私はずっと内気で、消極的で。小さい頃から、学校で出席を取るときの「はい」っていう2文字に毎回緊張してるタイプの子でした(笑)。

  • 香山

    想像できる。全然意外じゃない(笑)。

おとなしいイメージはすでにありますよね。そして、アイドルが好きになったのも小さい頃と聞きました。

  • 木葭

    そうですね。物心がついた頃から順番に、ミニモニ。さん、AKB48さん、山口百恵さん、少女時代さん、坂道グループさん、最近だとK-POPが好きで。常にアイドルが好きでした。

山口百恵さんだけすごく不思議な位置に入っていますけど(笑)、ひととおり通ってきたと。

  • 木葭

    (笑)。だから常にアイドルへの憧れはあったんですけど、やっぱり自分に自信はないし、ネガティブで自己肯定感も低いし。周りの子に堂々と「アイドルになりたい」と言ったとしても、「無理でしょ」って言われたらどうしようとか気にしちゃって。ずっと心に夢を秘めてました。

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そんな内気な木葭さんがオーディションに挑んだのは何がきっかけだったんですか?

  • 木葭

    大学生になるときに地元を離れて、自分を知ってる人がまったくいない土地に行ったのが大きかったと思います。地元にいるときに一回、ボイトレの体験に行ったことがあったんですけど、やっぱりそのときも、もし誰かに見られて「歌手目指してるの? 無理だよ」って思われたら嫌だなと思って、最初の無料体験の一回きりでやめちゃったりして……。

とにかく周りの目が気になっていた。

  • 木葭

    そればっかり気にして、なかなか動き出せずにいました。もし自分の容姿や実力に自信があったら、堂々と「アイドルになりたい」って言えて、「たしかにののは目指すべきだよ」って応援してもらえたかもしれないんですけど、本当にずっと誰にも言えなかったんです。だから地元を離れてからフィロソフィーのダンスのオーディションがあってよかったというか……やっとやりたいことに挑戦できてよかったです。

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オーディションの映像を見るかぎり、香山さんは木葭さんとは対照的に、自分の意見をスパッと言える方ですよね。

  • 香山

    そうかもしれないですね。私は小さい頃から自分がやりたいことに対する熱量がすごくて。お母さんがよく言うんですけど、幼稚園で絵を描く時間に、納得できる絵が描けなかった私は、そのあとに友達がみんな外で遊ぶ時間も使ってひとりで描き続けてたらしいです。今も絵を描くときは周りが見えなくなって、お母さんから「ご飯よ」って言われても「ちょっと今無理!」「あとで!」ってなってます(笑)。

凝り性というか、やりたいことを最優先するタイプですね。

  • 香山

    この性格がアイドルを目指した理由にも繋がってて。昔からぼやっと芸能人になりたいなって思うことはあったんですけど、どんどん成長するにつれて……中学生くらいのときですかね? 自分が将来どんな仕事に就くのか考えたときに、会社に入って働く自分があまり想像できなかったんです。

就職直前の学生が思うようなことを中学時代から考えていたんですね。

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  • 香山

    学校に通っていてもループしているような感覚がありました。小学校から高校まででも12年あって、毎週、月火水木金、毎日学校に通うことが私にとっては途方もなく感じて。金曜日には「この一週間が終われば」みたいな空気ってあるけど、その一週間が終わっただけで、また次の一週間が来るじゃないですか。

ループもの作品のキャラクターみたいなセリフですよ。

  • 木葭

    でも言いたいことはわかるよ。同じ日々じゃなくて、刺激のある毎日がほしかったみたいなこと?

  • 香山

    そう、そうなの! 学校に通っている日常のループから、自由の身になりたかったんです(笑)。