サシ飲み対談！奥津マリリはビールが飲みたい。／3人目・十束おとは（フィロソフィーのダンス）【前編】

やった〜！

この甘海老すごい。4尾くらい重なり合ってる。ベスト・フォー海老。

えっ、食べてもいいですか？　どれからいく？　ウニ？

まさかの？（笑）。……ん！　私たちの好きな、いつまでも口にいてほしいウニだ！

おいしいです！　海苔もパリパリで最高。このイクラもすごい。ただのイクラじゃないよ。柚子の香りがする。

本当だ！　柚子を漬けてるのかな？

スペシャルなイクラだね。イクラも幸せだろうね、こんな風にしてもらって……。

最高。でも食べるために話が止まるのはよくないね。私ね、おとはに文句を言いたいことがある。

おぉ、なんでしょう？

今日おとはに言いたいのはひとつだけだったんですよ。おめぇ、メンバーのために泣け！（笑）

な、泣け!?

インタビューとかで「卒業に向けて寂しさはありますか？」って聞かれると、「ファンの人に対しては会えなくなるから寂しいけど、メンバーに対してはない」っていつも言うんですよ。「メンバーはいつでも会えるから」って。おかしくない？「寂しい」って言えよぉ！

（笑）。あの、もうすでに卒業したあとに会う予定があるんですよ。4人で遊びに行く予定があるし、寂しい気持ちがまったくないのよ。会わなくなる実感がない。

失ってから気づいても遅いんだぞ。

だから、すぐ会うじゃん（笑）。4人でライブをしなくなるっていうのは寂しいけど。

そう、それ！　こちらの3人は、おとはが寂しがってくれないのが寂しいわけよ。卒業ライブでもたぶん私たちは泣く。だけどおとはが泣いてなかったら寂しいじゃんって。だから「私たちのために泣けよ！」って。

“泣けよ脅迫”を受けてます、私。泣くかなぁ？

ですかね？　でも、そもそも「卒業が寂しい」の前に、日比谷野音を即完できたことの達成感が強すぎて。私たち、7年前はお客さん5人のライブとかも全然あったので、「そこから一歩ずつやってきてよかったな」が一番の感想なんですよ（笑）。

だから寂しくて泣くより、満員の日比谷を見て嬉し泣きするほうが可能性高いんじゃないかなぁ。

そういえばこの前、最後のリリイベをタワーレコード渋谷でやったんですよ。そのときもあんまり泣く瞬間がなかったというか、今まで楽しかったなって気持ちばかりで。だから卒業当日もそんなに泣かないんじゃないかって。

私はあの日ヤバかった。春に卒業発表した日の翌日に、同じタワレコで配信ライブをやったんですけど。そのときに『サンフラワー』でおとはが泣いたのを覚えてて。でもこの前は同じ場所、同じ『サンフラワー』でも笑顔で歌ってるのを見て、「卒業発表直後と今で心構えが違うんだね」って、グッと来ちゃった。

そうだね。やっぱり卒業発表からライブまで期間を設けてもらって、私もファンの人もよかったなって思います。もし発表して次の月に卒業とかだったらみんな悲しいまま終わってたと思うんですけど、自分の中でもだいぶ飲み込めたし、お客さんも心の準備ができるのかなって。いろんなことを終えて、“いよいよ”卒業だって気持ちで今を迎えられました。