今年5月、当サイトで発表した「AKB48グループ最強のラジオパーソナリティは誰だ?2025」で見事1位を獲得したのは、AKB48の小栗有以だった。そこで編集部はその栄誉を称え、トロフィーを作成。彼女が出演する『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)収録直前の控室でトロフィーを手渡すとともに、1位記念インタビューを行った。今年のラジオ女王はどのような考えでラジオというものに向き合っているのだろうか?
「なんでこの下ネタを知ってるんだ」、「お前は嘘つきだ」と言われて
今年の1位です。おめでとうございます!
- 小栗
ありがとうございます。結構前に発表されたやつですよね?
今年の5月下旬です。
- 小栗
ファンの方が教えてくださって知りました。嬉しかったです! これって誰が決めてるんですか?
私です。
- 小栗
一人で?
そうです。本当は会議をして決めるのが筋ですけど、AKB48グループの全ラジオ番組を聴いている人が周りに誰もいないから仕方ないんですよ。
- 小栗
そんな方が決めてくれたのなら光栄です。

最大の評価ポイントは、最前線で戦っている点です。『アッパレ』はアウェーの地ですよね。そんな場所で下ネタを一身に受けながら毎週90分戦い抜く姿が素晴らしいと思いました。
- 小栗
もう5年半も出ているから感覚が麻痺しているけど、そう見えますよね。番組に出始めた当初は、それが下ネタなのかどうかもわからなくて。今もわからないですけど(笑)。特にくっきー!さんは、くっきー!さんワールドの言葉も使うから、とりあえず笑っとけみたいなことが多かったです。そしたら、「なんでこの下ネタを知ってるんだ」、「お前は嘘つきだ」と言われるようになって。初めは番組における自分のスタンスがわからなかったです。
そもそもですが、5年半前に『アッパレ』に出演すると決まった時はどう思いましたか?
- 小栗
嬉しかったです。芸人さんと共演することがなかったですし、外仕事もそんなに多くなかったので。まずは嬉しかったですね。

で、出てみたら?
- 小栗
芸人さんのトークに合わせようと思いました。芸人さんならではの空気ってあるじゃないですか。内容がわからなくても笑ったり、知っているふうにしたりしていたら、やっぱり「嘘つきだ」って言われて。私としては話を合わせたつもりだったんですけど、とりあえず話を聞いて、いろんなことを吸収しようという思いでやってきました。
5年半も経つと人間関係もできてきますよね。
- 小栗
今ではすっかり居心地のいい場所になりました。ラジオ番組だけど、ホームパーティしているような感覚です。トークテーマに沿った答えが見つからない時、(トークを回す役割の)みなみかわさんに顔で合図するんです。「私に振らないでください」って。それでも、みなみかわさんは意地悪して振ってくることもあるんですけど(笑)。くっきーさんが下ネタを言った時、「やめてくださいよ~」とも言えるし。そういうことができるのも仲よくなれたからです。今では番組を一緒に動かせるようになってきたのかなって思えます。

基本、回すのはみなみかわさんですが、小栗さんが回すこともありますよね。
- 小栗
それはAKB48での癖です。AKB48でそういう役割になることがあるから、ラジオでもそうしちゃうんですけど、ラジオだと「なんでお前が回してんねん」ってツッコまれるので恥ずかしいです(笑)。
小栗さんがAKB48の話をすると、共演者の皆さんはあからさまに興味なさそうにしますよね。
- 小栗
そうなんです! AKB48の話題を振ってもくれないし(笑)。でも、私も悪いんです。というのは、私の説明が下手だからなんです。コンサートの開催日とかシングルの発売日を私が覚えていないから、すぐ答えられなくて。
劇場公演のキャパを答えられないこともありましたよね。
- 小栗
はい。750でしたっけ? あっ、違う。250だ。また怒られる(笑)。
