今年2月にソロデビュー10周年を迎えたゆっふぃーこと寺嶋由芙。アイドルグループが全盛を極める昨今において、ソロアイドルとして活躍し続ける彼女がどのように形成されていったのか。10周年ということで、10個の出来事で振り返る。
ソロになったきっかけは加茂さん
10周年おめでとうございます。寺嶋さんがアイドル活動を始めたのが早稲田大学在学中だったので、今回は大学周辺で撮影しました。そして、インタビュー場所は当時行きつけだったという「カフェ GOTO」です。
- 寺嶋
懐かしい。このお店が好きすぎて、コロナ禍も勝手に心配で、なくならないでほしくてケーキをテイクアウトしていました。
レトロな雰囲気の店内で、寺嶋さんのキャッチフレーズ(「古き良き時代から来ました。まじめなアイドル、まじめにアイドル。」)にもマッチしますね。そんな思い出の場所で、10個の出来事を聞いていきます。
- 寺嶋
はい。先に、10個のテーマをまとめてきたので順不同で言いますね。
さすが、真面目なアイドル。よろしくお願いします。
- 寺嶋
まず、「ゆふぃすと(ファンの総称)」のみなさん。総合ディレクターの「加茂(啓太郎)さん」。次に「サンリオ」「ゆるキャラ」。場所でいうと「女川」「淡路島」。あと、まとめちゃって申し訳ないんですが「これまでの事務所のみなさん」「教育系の仕事」「コロナ禍」「つんく♂さん」です。
どれからいきましょうか。
- 寺嶋
ソロになったきっかけでいえば「加茂さん」ですね。加茂さんは私と出会った当時はでんぱ組.incが大好きで、自分もアイドルを作りたいって言っていて。ちょうどその時期、私が前のグループを辞めて所在なさげにしていたら、紹介してくれた人がいたんです。
それまで加茂さんのことは知ってましたか?
- 寺嶋
それが、前のグループの時に握手会に来てくれたことがあって。当時のスタッフに、「ゆふちゃんにゆるキャラグッズを持って行ったらレスがもらえますよ」って、入れ知恵されたみたいで、でんぱ組.incの台湾公演に行った時に買ったレアなゆるキャラをくれました。当時は握手会に来てくれるライターさん、プロデューサーさん、アイドル運営さんも多くて、そういう半オタ関係者のひとりでした。
半オタからの出会いだったんですね(笑)。
- 寺嶋
改めて会った時、「台湾のゆるキャラくれた人ですよね?」って話すところから始まって。それで、加茂さんが主催イベント『アイドル・フィロソフィー』の見学に誘ってくれて。夏頃だったんですけど、行ったら「次回10月のイベントに出てね」って言われて、「曲がないです……」って伝えたら、「作るよー」って言って4曲そろえてくれました。
展開が早い。
- 寺嶋
でも、その時はまだ「アイドルってグループでやるもの」だと思っていたので、ソロ活動と並行してオーディションを受けに行くつもりでいたし、他の事務所とお話したりもしていました。それなのに、加茂さんがさっさと進めて決めちゃってくれて。一番、動きが早かったから乗っかりました(笑)。
最初からソロでやるつもりだったのかと思いました。
- 寺嶋
そんなこともなくて、デビューCDの『#ゆーふらいと』を出したあともCDを名刺がわりに他の事務所さんやグループさんに売り込んで行くつもりでした。でも、リリイベを見に来たユニバーサルミュージックのマネジメント部の人が声をかけてくださって、2枚目を出してようやくソロの実感がわいて。そこから10年もやるとは全く想像していなかったです。