DDTプロレスとアップアップガールズがタッグを組み結成した、「歌って、踊って、闘えるアイドル」アップアップガールズ(プロレス)。そんな“アプガプロレス”に昨年加入し、今年3月にリングデビューを果たしたのが、メンバーカラー緑の鈴木志乃だ。
プロレスはおろか運動全般未経験。元バスガイドの経歴持ち。そんな彼女がいったいなぜアプガプロレスにたどり着き、リングやステージで奮闘しているのか? これまでの経緯や今の心境を聞いた。
「痛い」「怖い」が「最高のエンターテインメント」に
昨年8月にアプガプロレスに加入し、今年3月6日に東京・新宿FACEでリングデビュー。SNSを見ていると、ようやく選手としてスタートできた喜びで溢れている感じがします。
- 鈴木
そうですね。率直に今、楽しくてたまらないです。もちろん「負けて悔しい」とか、そういう気持ちもあるんですけど、練習生としての7ヵ月間は道場やジムと家の往復ばかりで。「いつデビューできるんだろう」って不安が大きかったんです。だから今はめちゃめちゃ忙しくて、それがすごく嬉しいですね。
今回のインタビューも、5月21日の“アプガフェス”に向けたレッスンと、プロレスのトレーニングの合間にお時間をいただいています。アイドルと選手の両立、だいぶハードスケジュールですよね。
- 鈴木
パンパンです(笑)。ダンスも未経験だし、プロレスも……それどころか今まで運動もやってこなかったので。アイドル面でもプロレス面でも人の倍以上の時間がかかっちゃうんです。ちょっと今、寝不足でだいぶハイな状態です。
そんな中でありがとうございます……! でもまさに、運動未経験だった人がいきなりプロレスをやっているわけですよね。もともと好きだったとか?
- 鈴木
いや、まったく見たこともなかったし知らなかったです。「痛い」「怖い」「おっきい女の人が闘ってる」みたいなイメージでした。選手も、恥ずかしながらアジャコングさんしか知らなかったです。
そんな鈴木さんが今、プロレスに抱くイメージは?
- 鈴木
もう全然違います。今は……プロレスは“最高のエンターテインメント”だと思ってて。めっちゃ真剣勝負なんですけど、自分がリングに初めて立ってみて、お客さんの反応、声がものすごいことに気づいたんですよ。シンプルに応援してくれる人もいれば、私が悔しがってると一緒に泣いてくれる人もいて。「人の感情をめちゃめちゃ動かす世界に入ったんだ」って思いました。
ただただ熱い試合もあれば、楽しい試合もある。痛いし、怖いときもあるけど、そういう意味で“最高のエンターテインメント”だなって思います。