ガラスガールNEXTでお送りする、毎月さまざまなアイドルが登場しフリーダムに執筆する「マンスリーアイドルコラム」。本日より8月木曜を担当するのは、7人組アイドルグループ「UtaGe!」のリーダー・羽賀うるな。
彼女のコラムは今月6日、13日、20日、27日の全4回配信。
第1回は、7月31日〜8月2日に開催された「TOKYO IDOL FESTIVAL 2026」(以下、TIF)が終わって中3日。熱気冷めやらぬままTIFメインステージを振り返る。
ちなみに、火〜金曜それぞれ初週はガラスガールNEXT未加入の読者も閲覧可能。来週以降はぜひ、ガラスガールNEXTへご加入を。
メインへ連れて行ってくれてありがとう
はじめまして! 本日からここ、ガラスガールさんでマンスリーコラムを書かせていただくことになりました。大阪出身でよく笑いよく喋る“うちゃん”ことUtaGe!のピンク担当・羽賀うるなです!
名字はよく「うがうるな」だと読まれますが、NO!「はがうるな」です! 我ながら声に出して読みたくなる名前だと思っています。ぜひ読んでみてね!
実は今回はじめて文章をしっかり書くお仕事をいただき、今も文字を打つ手がぷるぷると震えていますが、あなたの毎週の楽しみになれるよう、このコラムでも「宴」がつくれるよう誠心誠意綴っていきます! 1カ月間よろしくお願いします!

突然ですが、みなさんは夢を叶えたことはありますか?(怪しい入りになってしまった汗)
私は、アイドルになるまで「夢」というものはごく一握りの人だけが叶えられるものだと思っていました。「どうせ叶わない」という理由ではなく、夢として掲げたものへの情熱がずっと続くことはとても稀だし、その時その時一番大切にしたいものや見たいものが変わっていくことも人生において重要なことだと思っていたからです。
そして大人になるにつれ、夢を叶える機会は少なくなるのではないかなと今でも思っています。
学生のうちは「受験に受かりたい」「大会で優勝したい」みたいな、学業や部活という避けられないものの中で夢が自然にできて、それを掴む機会がくる。けれど大人になると避けられないものは学生に比べると少なく、自由に選択ができるからこそ何かを掴むまで追いかけることのハードルが上がる。
「夢」は叶えるためにあるんじゃなく、叶えるとしても手放すとしても、そこに辿り着くまでの「過程」として大切なんだと無意識のうちにそう感じていた私。
今回はそんな私が叶えた夢について書かせてください。
UtaGe!は、2023年のTIFメインステージ争奪戦に出場させていただきました。
望んだ結果には届かなかったものの、メンバーで会議をして自分たちの意思でビラ配りを行なったり、日々のライブひとつひとつで熱がフロアに伝わるようにしたりして、メンバー全員が同じ方向を見て走っていたあの頃。今のUtaGe!の軸にある「がむしゃらさ」「泥臭さ」の土台を作った必要不可欠な期間でした。
メイン争奪には負けてしまったけれど、「いつか必ず自分たちの力でTIFのメインに立つ」。その意思表示をたくさんさせていただいてきた3年後。運営さんからサプライズで静かに渡されたTIF2026のタイムテーブルを見て、震えました。
今年、TIFのメインに立つ。自分たちの力で。
それを知った時真っ先に浮かんだのは、応援してくれているみんな。そんなみんなに「恩返しができるんだ」という思いでした。
長くかかってしまったけれど、3年前に約束した場所へみんなをやっと連れて行ける。
約束した初期メンバーは私羽賀うるな、茜音ぱぴこ、咲乃ゆいの3人しか残っていないかもしれない。けれど、「メインに立つ」という発表はまるでメイン争奪に出ていたあの頃のような、がむしゃらな青春がまた始まったみたいに、メンバー全員で同じ方向を見て走ることを加速させてくれたように思えます。

そして訪れた8月1日。私たちがTIFのメインに、なんと一番最初の演者、トッパーとして立たせていただく日!
ライブが始まる20分前に体が動くようにテントを抜け出して走り回るメンバーのぱぴこ。そのぱぴこを追いかけて走る私。それを見てライブ前に息が上がるのを心配してくださるボイトレの先生。笑ってくれるいつもの音響さん。メンバーからの誕生日プレゼントであるTシャツを着て笑いかけてくれる振り付けの先生。
全てがキラキラしていて、まだステージに立ってすらないのにこんなに幸せで良いんだろうかって、何度空を仰いだっけな。
ライブ5分前。マイク番号1番の私は、誰より先にメイン専用のマイクを握った人になりました。嬉しいね!
ライブ開始の時間になる。TIFのジングルが流れ、UtaGe!のSEが流れる。SEと同時に、モニターにこの3年間の写真がバーっと流れるところで私の涙腺はもう限界でした。「まだ泣きたくないのになぁ」、なんて独り言を言いながらステージに足を踏み出しました。
立ち位置に立ち、「今から夢のステージが始まるんだ」と覚悟を決めてパッと顔を上げると3年前のメイン争奪にいてくれた人、それよりも前に出会ってくれた人、最近出会えた人、みんなが笑ってフロアにいてくれていて。
嗚呼、「私はきっとこの景色を走馬灯でも見てしまうんだろうな」と、半泣き状態で1曲目のフォーメーションに。かっこよく立ちたかったけど、きっと情けないくらい泣き顔になっていただろうから、立ち位置が後ろで助かりました。

1曲目は『SHOW TIME!!』。「さぁここから始めよう 最高の宴を」という歌詞から始まるこの曲は私たちの気持ちにピッタリで、気持ちに寄り添うというよりかは背中を強く叩いてくれてる。そんな気分になりながら歌いました。
中でも曲頭の私のソロパート「いつか夢に描いた物語の幕はいつのまにか上がっていた。気付かないくらい夢中になって」。想像もつかなかった景色を見ながら歌うこのパートではまた泣いてしまいました。
だって本当に、いつから夢のこのステージへ続く道を歩き始めていたのか気付かないくらい、目の前のみんなと一緒にただただ夢中でライブをしてきたから。

私たちの約束を歌った楽曲『qp』(読み方はピーピー。Promised Placeの略なんです!)の歌詞「間違いじゃなかった。そうきっとこれでよかった」。まるで自分たちの今の気持ちが歌詞となって今現れたみたいに、頭の先からつま先まで「今この瞬間!」を味わいながら踊ったのを覚えています。
ライブはアイドル側だけじゃ成り立たなくて、受け手であるフロアのみんなの気持ちも大切だからこそ、気温だけじゃなく気持ちも高いまま始まって終われたあのステージは一生忘れることができないだろうな。

このステージには、卒業した初期メンバーである胡桃るる、月宮ひなりの2人も見に来てくれていました。
「メインへ連れて行ってくれてありがとう」。
この言葉を今のUtaGe!に笑いながら言ってくれた2人のおかげでもあるんだよ。本当にありがとう。
あの時諦めるしかなかった夢。手が届かなかった、ただ憧れるしかなかったステージ。誰も諦めなかったからこそ見られた景色が、そこにはありました。
紡いできた歴史と、たくさんの人の想いに背中を押されて辿り着いた夢のステージは、想像を超えて何倍も眩しくて何倍も輝いてた。「この景色を見るためにアイドルを続けてきたんだ」って、心からそう思える瞬間が数え切れないくらいありました。
「夢は過程のため」のものだと思っていたけれど、「叶う瞬間がこれほど綺麗だ」って、「掴めることってこれほど幸せなことだ」って初めて知った夏。
これからもあの瞬間を胸に刻みながら、まだ想像もつかない夢をみんなと追いかけていきたい。一緒なら叶えられるって知っちゃったから!
来年もまた、あの場所に帰れるように。明日からもステージで待っています。
夢の続きを一緒に探しにいきましょう!。

PROFILE
羽賀うるな(UtaGe!)
はが・うるな
11月21日生まれ、大阪府出身。ピンク色担当。159cm。
趣味は、紅茶屋とカフェ巡り、読書、シール集め、アイドルライブに行くこと、舞台鑑賞。
特技は、日常会話程度の英語(TOEIC750点)、マジックパントマイム(マジックをしている風なパントマイム)、コーチング・カウンセリングの民間資格、1人でもずっと喋り続けられる。
オフィシャルホームページ
https://utageidol.info/文・写真/羽賀うるな(UtaGe!)
