初のバンドセットワンマンライブレポ
主催対バンと同日の1月18日の夜、キャロル初のバンドセットワンマンライブが開催された。日本のアイドル「AIBECK」「LEIWAN」らが上海でバンドセットライブを行ったことで、中国アイドルシーンではバンドセットが流行っているとか。



ダンサブルなSE(GUCCHO氏作)に合わせて華麗に登場した5人。前半はバンド演奏なし。最新曲『Swingin’』から日本アイドル曲のカバーを4曲続け、大人な色気のある世界観を作り出す。改めて、日本語でよくここまで歌えるなと感心。


ワンマンということでソロコーナーも用意。シアは軽やかな中国歌謡曲をカバーし、うさぎは松田聖子の『青い珊瑚礁』を爽やかに歌う。ククはしっとりとした中国バラードを歌い上げる。日本だと中島美嘉のようなシンガーの曲だそうで、一緒に口ずさむファンもいた。

よわはカロ・エメラルドの『That man』で妖艶なダンスと歌声を披露。アイドル声のりんりんはテレサ・テンの『夜来香(イエライシャン)』の冒頭をキーボードで弾き語りした後、ステージで歌唱。ラストは持っていた一輪の花を前方のファンに手渡した。

メンバーの声質や雰囲気に合った、昭和・平成のソウル・ジャズをベースとした選曲。それぞれの歌声やパフォーマンスに観客も酔いしれる。
後半はお待ちかねのバンドセット。衣装もチェンジ。GUCCHO氏作の『Swingin’』『Velvet Doll』『愛的弾丸』『酩酊Sunrise Love』、カバー2曲をアレンジしたパフォーマンスに歓声が上がる。

ラストは、よわの誕生日当日ということで、サプライズケーキが用意され、ハッピーバースデーで祝福。よわも涙をこぼしながら「すごーい!」と自然と日本語が飛び出す。ファンと一緒に記念撮影をし、本編が終了。

アンコールは、バースデーのタイミングに相応しいGUCCHO氏作の可愛らしい一曲『Happy lucky Lovely』。間奏では、りんりんがキーボード、よわがドラム、うさぎがカズー(笛)、ククがトライアングル、シアが木魚で演奏に参加。

中国語でMCをした後、「バイバーイ!」「ありがとうございました!」とステージを後にするメンバーたち。賑やかに、大団円で幕を閉じた。そして、21時頃に終了したこの日も朝まで特典会が続いたとか……。
対バンとワンマンを通して、ファンのワクワク感や熱気、ステージを見守る姿は日本と変わらない気がしたし、特典会を含め日本のアイドル文化が浸透しているのはとても興味深かった。また、日本ではカワイイ系の楽曲が流行って溢れて1ジャンルになってはいるが、シキさん曰く、中国地下アイドルシーンでは王道すぎてカバーしないそう。「中国人がまだ知らない日本の音楽」を掘り起こすことがトレンドなのだとか。
この先の中国アイドルシーンや楽曲の進化、中国と日本のアイドルの対バン、そして次は、日本でキャロルに会えることも楽しみにしている。

取材・文・撮影/赤木一之
