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寺田寛明の2万6千500歩/第十二回 超重大! アイドル版M-1はコレだった!!+川崎おむすび伝説

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『IDOL BATTLE ALIVE』の美味しい曖昧が凄かった!

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  • 寺田

    そう! 楽曲派といえば……2025年は、楽曲派が生き残るには、これしか希望がないんじゃないか! と言うものを見つけたんですよ。

この連載で何度となく蒸し返した“楽曲派先細り問題”の解決策が!!!

  • 寺田

    10月に『IDOL BATTLE ALIVE』(『IDOL BATTLE ALIVE presented by Lemino』)ってイベントがあって。

ありましたね。個人的には、最近フェス絡みとかでグループを競わせるバトル企画が本当に多いので、「また新手のか〜」って感じで軽く横目で情報を追ってた感じでした。

  • 寺田

    あれが実は、僕が一番見たかったやつだなっていう……。まず客投票が一切ない。完全に審査員がつける点数で決まる。しかも基本パフォーマンスの評価のみ。そして1グループ持ち時間が7分! この7分っていうのが、ルールとしてめっちゃ良かった!

寺田さんは以前から、アイドルも短い尺のライブがあった方がいい説を唱えてましたね。

  • 寺田

    今は動画で見せる時代だから、短い時間を意識したものがあってもいいよなって思ってて。あと見ながら、これはアイドル版のM-1だなって思いました。

IDOL BATTLE ALIVEドキュメント。【#01】涙の告白—バトルに懸ける“本気の想い”

マジっすか!!

  • 寺田

    M-1ができるまでは、漫才のコンテスト的なものの持ち時間ってもっと長かったんですよ。そこに4分というテレビサイズの枠を設けたことで、今のM-1の定着がある。アイドルに8分とか9分とか与えると、ほとんどのグループが多分普通に2曲やっちゃう。7分って制限があることで、見せ方を工夫せざるを得ないんですよね。1曲ハーフでやって2曲目をフルでやるもよし、1コーラス3曲でもよし、もっと細切れにやっちゃってもいいし……。結構遊びようがある。美味しい曖昧はめっちゃ細切れにして来て、虹コンは勝負曲2曲で、あとHKT48は選抜メンバー4人で来て歌で聴かせるみたいな……。やっぱりそれぞれすごく考えて見せてる感じがあって、めっちゃ面白かったです。

     あと良いな〜と思ったのが、最初の8組が4組に絞られて決勝なんですけど、その時に8グループの順位を出さなかったんですよ。お笑いだったら最下位が笑いに持っていけて逆に美味しかったりするんですけど、アイドルだと悲しいだけになっちゃうと思うので、その辺の気の遣い方も良いな~って思いました。

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結果ハロプロのOCHA NORMAが優勝したのも、ちゃんとパフォーマンス基準で選んだなって説得力がありますね。

  • 寺田

    そう、OCHA NORMAは納得の優勝。ただ! 今回、美味しい曖昧が凄かったんですよ!!! このメンツの中では明らかにダークホースなのに、上位4組に勝ち上がって、決勝戦のトッパーで。決勝は7分じゃなくて10分だったんですけど、さっきも言ったように切って切って詰め込んだ構成で、その中でソロパートを魅せるやり方も完璧で! あ、このイベントはこうやって戦うんだ! って見本のようなパフォーマンス!!! 本当に凄かった!

     最終的にOCHA NORMAが横綱相撲で優勝するんですけど、圧倒的すぎて第1回M-1の中川家みたいでした。それでも、リアルタイムのツイートを見てるとOCHAのファンの人が「これ、美味しい曖昧に負けたかも」とか言ってるのも見かけて、めちゃくちゃ美味しい曖昧が刺さってたんですよ! それで審査員特別賞っていう、準優勝的なものをもらって……。あのイベントで曖昧を知って、ライブに行くようになった人は絶対いると思います。グループの楽曲やパフォーマンスがちゃんと伝わって、評価される企画だった。あの場だったら、楽曲派のグループも絶対魅力を広くアピールできる。続いて欲しい!! 続いてくれないと、ちょっと困る!!!

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ただ自分の身の回りだと、王道のオタクも楽曲派のオタクも、あんまり話題にしていた感じじゃなかったんですよね。

  • 寺田

    Lenimoで有料配信というのがちょっとハードル高かったかもしれないですね。LeminoってM-1とかキングオブコントとかの振り返り配信とかやってるので、お笑いファンは割と見てるんですけど、お笑いファンしか見てないんじゃないですかね。でもカメラワークとかもめちゃくちゃ良かったし、アイドル一般に関心がある人や、1つでも好きなグループがある人は課金しても見た方がいいと思います! あと来年へのプロモーションのためにも、いったん公式でライブ本編を無料でYouTubeに上げてみて欲しい!

寺田さんがアイドル版のM-1になり得ると言うんだから、是非盛り上げて欲しいですね〜。これからはオタクの妄想ですが、第1回の美味しい曖昧のように、次のバトルで楽曲派を送り込むとしたらどこがいいでしょうか??

  • 寺田

    普通にリンワン(Ringwanderung)か……。でも、もっとダークホースでもいいと思うんですよね。きのホ。にこういう場で戦って欲しい気もする。あと前回も話したAFTERS! ちょっと早いかもだけど、AFTERSがこの大会出たらめっちゃ面白いと思うんですよね。大舞台でブチかますところが見たいし、大会を滅茶苦茶にしてほしい。

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PROFILE

寺田寛明

てらだ・ひろあき
1990年10月6日生まれ。埼玉県出身。AB型。身長170㎝。2021年〜2024年『R-1グランプリ』に4年連続決勝進出。現役塾講師。X(公式Twitter)は芸人用とオタ活用(@tottemogenkiman)がある。

オフィシャルホームページ

https://www.maseki.co.jp/talent/teradahiroaki

取材・文/山下剛一 撮影/日暮翔