ガラスガールNEXTでお送りする、毎月さまざまなアイドルがフリーダムに執筆する「マンスリーアイドルコラム」。本日より、1月金曜日を担当するのは、kidsbowlの光岡りよ。
彼女のコラムは今月9日、16日、23日、30日の全4回配信。
第1回は、彼女と「ギター」。
ちなみに、火〜金曜日それぞれ初回はガラスガールNEXT未加入の読者も閲覧可能。来週以降はぜひ、ガラスガールNEXTへご加入を。
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はじめまして。マンスリーアイドルコラム、1月の金曜日を担当させていただくことになりました。kidsbowl、浜松市出身の光岡りよです。
この企画は以前から知っていて、いつか参加してみたいと密かに思っていました。アイドルとして叶えたいことの一つでもあったので、担当させていただけてとっても嬉しいです!
自分のまとまらない思考をうまく文章にできるのか不安ではありますが、1ヵ月間よろしくお願いします!!

kidsbowlは、静岡県を拠点に活動するfishbowlの研究生グループとして、2025年6月にステージデビューし、現在4人で活動しています。11月からは「月一」という定期公演も開催しています。
私はこの活動をはじめてから、「多彩」「多趣味」と言っていただくことがよくあります。自分ではあまり自覚がなかったのですが、言われてみれば、休みの日は一人で何かに打ち込んでいることが多いです。
自分の人生を通してみても、アイドル活動を通してみても、好きなことや趣味が自分自身に大きな影響を与えていると感じています。
主に「ギター」「手芸」「車」が、今の私を形成しています。
ギターは完全に趣味で弾いていたのですが、最近ではソロで弾き語りのイベントに出演させていただく機会もあります。
2025.10.04 しずおか大好き祭り
— 光岡りよ (@RIYO_kidsbowl) November 10, 2025
はじめての路上弾き語り!! pic.twitter.com/IBgNwO4qps
手芸は子どもの頃からの趣味で、現在は学校で和裁を学び、「国家資格 和裁技能士2級」を取得、「技能五輪」という全国大会にも出場させていただきました。和裁とは、簡単に言うと着物を仕立てることを言います。和裁については第2回で詳しくお話しさせていただきます。
車は専門的な知識があるわけではありませんが興味があり、将来は光岡自動車の車に乗りたいので「光岡」という名前で活動しています。
楽器メーカーも車メーカーもあり、繊維産業も盛んな浜松市で生まれ育ったので、これらを好きになるのは必然だったのかもしれません。
今回は、この3つの趣味の中から「ギター」について、私が音楽を好きになったきっかけを含めてお話しさせていただきます。
音楽との出会い
私は物心ついた頃から、母の車で流れている音楽を口ずさんだり、家にピアノがあったりと、音楽に触れて育ちました。
音楽が「好き」「楽しい」と感じるようになったのは小学生になってからです。音楽の先生が私の歌を褒めてくれたことがきっかけでした。
先生に褒めてもらえたことで、クラスメイトも私の歌を褒めてくれたり、聴きたがってくれたりして、歌うことの楽しさを感じました。自分だけが褒めてもらうという経験をこの時に初めてして、ものすごく嬉しかったのを覚えています。そこから、音楽の授業が毎週の楽しみになりました。
小学校高学年になると吹奏楽のクラブに入り、放課後は毎日トロンボーンの練習に打ち込んだり、リコーダーのコンテストに出場するために夏休みに毎日学校に通ったりしていました。
リコーダーのコンテストには2回出場しましたが、どちらも奨励賞という結果で本選には進めず、悔しい結果に終わりました。ですが、はじめて何かに打ち込んで悔しい思いをしたので、良い経験になったと思います。
ギターとの出会い
同じく小学生の頃、地元のショッピングモールでシンガーソングライターの井上侑さんのライブを初めて観ました。ピアノを弾きながら歌う姿がとてもかっこよくて、でもMCでは可愛らしくお話しされていて、強い憧れを抱きました。
頻繁に出演されていたので、母や姉と一緒に毎回観に行っていました。この時、初めて「好きなアーティスト」という存在ができました。
井上侑さんの曲の中でも『釜揚げしらす』が特に好きで、YouTubeで聴いているうちに、魚つながりでバンドのSHISHAMOに出会いました。
自分と年の近い女の子たちが楽しそうに音楽をやっていて、それが本当に輝いていて、どんどん惹かれていきました。
それまで音楽を聴くときはボーカルばかり意識していましたが、バンドの演奏を観るようになって、それぞれの楽器が必要不可欠で、たくさんの音が重なって一つの音楽ができていることに気づきました。そこから、ギターを弾いてみたいという気持ちが芽生えました。
ギターへの憧れはありましたが、小学生が簡単に買えるものでもありません。誕生日やクリスマスのタイミングで、さりげなく「ギターが欲しい」と親にアピールをしていましたが、「すぐに飽きるだろうから」と毎回却下されていました。
それでも、心の中ではずっとギターを弾いてみたい気持ちが消えませんでした。
そんな時、同じようにギターに憧れている友達から、「家にあるウクレレを弾けるようになったらギターを買ってあげる」という条件を親に出されているという話を聞き、「それだ!」と思い、私もウクレレを始めて熱意をアピールする作戦を決行します!
たまたま家にあったウクレレを借り、練習を開始します。
楽器経験はあるものの、今までやってきたのは管楽器だけだったので1から勉強を始めました。管楽器はまず音を出すことが難しいのに対して、弦楽器は弾けば必ず音が鳴るのが新鮮でした。
勉強をするといっても、身近に弾ける人がいるわけではなかったので全て自分で調べなければいけなかったし、当時スマホを持っていなかったので、家のパソコンを使わせてもらって知識をつけていきました。パソコンを使わせてもらうときは制限時間が設けられていたので、見たものを全てメモに取っていました。それでも時間が足りないので、パソコンのパスワードを盗み見て、こっそりパソコンを使っていました。
そうやって毎日ウクレレを練習していましたが、本当にやりたいことはギターであってウクレレではなかったので、練習に身が入りませんでした。それでも徐々にウクレレでコードを弾けるようになって、簡単な弾き語りができるようになると「楽しい!」と思うようになっていきました。
そんな私の姿を見ていたからなのか、ある日が突然父がギターを買ってくれます。
私と父はリサイクルショップに2人で行くのが日課でした。私はもちろんギターを見るため、父は自分の趣味の道具を見るためでした。
いつも通りギターコーナーを見ている私のところに父がやってきて「この中だったらどれが好き?」と聞いてきたので、ナチュラルな木目のギターがたくさんある中、1本だけ深い青色をしたギターに目を惹かれて「これ!」と指差しました。すると父がそのギターを手に取って買ってくれました。念願叶ってついに中学2年生の時にギターを始めることになります。嬉しい気持ちと父への感謝の気持ちでいっぱいになりました。
初めて手に入れた、中古で5,000円ほどのアコースティックギター。細かい道具は少しずつ自分のお小遣いで揃えていきました。チューニングはピアノの音を頼りに合わせ、カポタストの代わりに鉛筆を輪ゴムで留めて、ピックの代わりに食パンの袋をとめるバッククロージャーを使っていました。

ギターを手に入れてからは、暇さえあれば練習していました。手首が痛くなったり、指から血が出たりすることもありましたが、それ以上に楽しさが勝っていました。夢中になりすぎて、部活に遅刻したことも何度かあります(笑)。
ウクレレの時同様、パソコンで時間制限がある中調べて練習していましたが、ギターへの気持ちが大きいからなのかすぐに上達して練習を始めて1ヶ月ほどで、簡単な曲の弾き語りができるようになりました。
当時は気にしていませんでしたが、知識がついた今思うのは、中古とはいえ、状態がとても良くてすごく弾きやすいギターでした。それも挫折しないで済んだ要因だと思います。
見た目が好みで選んだギターですが、少しの不備もなく今も使い続けていて、運命的な出会いだったのかもしれないと思います。
当時の私は、思春期真っ只中で、自分の性格や人との距離感など、悩み事がたくさんありました。ですが、気弱な性格なせいで言いたいことが言えず、もどかしい思いを抱えていました。
そんな私にとって、ギターで弾き語りをすることは、自分を表現できる唯一の方法のように感じていました。
その頃からアイドルを始めるまでは、完全に自己満足でやっていて、まさか人前で披露するようになるとは思ってもいませんでした。
