ガラフェス『歌唱力対決ONE SONG QUEEN supported by INN』優勝・兎月こむぎインタビュー「私より私を大切にしてくれてる人たちこそがファンだなと思いました」

必ずピアノを習わないといけない幼稚園に通っていたんですけど、遠足とかに行ったら感想を言い合うとかじゃなく、作詞作曲をしてこないといけないようなところで。

その流れで小学校でもピアノを続けることにして、小3の時に初めて友達に「歌が上手いね」って言われたのが、歌い始めたきっかけです。

その後、中3くらいの時に原宿でスカウトされて「事務所に入ったら何をしたいですか？」って聞かれた時に「歌手」って答えたら、大物歌手の方もRECしているエンジニアさんがいるスタジオで歌ってみることになって。そしたら、「音程はとれてるけど……お風呂で歌ってる……？」ってすっごい言われたんですよ。でも、悔しくなくて。納得もしたし、虚無でした。

アイドルは、中学生の頃から乃木坂さんや欅坂さんが大好きだったんですけど、高校生になって「まねきケチャ」さんに出会って。（藤川）千愛ちゃんの歌が本当に上手だし、歌で初めて「こうなりたい」って目標ができて、カラオケに3年間通い続けました。

新宿西口のJOYSOUNDに行って、どうしたら千愛ちゃんみたいなビブラートが出せるかとか。（松下）玲緒菜ちゃんの歌い出し、感情の乗せ方とかも研究して、何回も動画を撮ったりしてたらどんどん歌が上手くなりました。

まねきケチャの後はZOCの（香椎）かてぃちゃんも好きになって。良い意味でめちゃくちゃというか、凄い感情を爆発させている姿がかっこいい。

えっ、何で分かるんですか？

本当に癇癪持ちで、問題児だったんですよ。よく校長室へ行ってたし。

小学から高校まで。

小学生の頃は、トイレットペーパーを水に濡らしてぐちゃぐちゃにして鏡に投げるのを2週間ほどやり続けて問題になっちゃって。友達とやっていたのに「あいつがやってました」って売られて……。私は本当に楽しくて赴くままにやってしまうので、確かにステージの上と似ているのかもしれない。

中学は女子校で。私は成績が悪いし、掃除もしない。よく裸足で歩いていたし、女性の先生に追いかけ回されて「掃除しなさい！」って言われたりして。ちょっとメイクしちゃっただけでも捕まえられるけど、それを振り払って逃げるみたいなこともやってました。先生もなんだかんだ私のこと大好きなんですよ。

高校は、ピアスを開けたことをきっかけに停学してしまって。で、退学しました（笑）。

勉強が本当に嫌いで。

逆です。オタクを始めたことによって学校生活がままならなくなり、推しが好きすぎて「学校よりも平日現場」みたいな感じになりました（笑）。