もがくのに疲れました(笑)。もがいて、もがいて、今を迎えました
卒業するにあたって、母校の今後に不安はありますか?
- 小嶋
キャラが濃い先輩たちが減ってきたので、これからは何色にでもなれます。そうなったら変われるチャンスです。グループ全体の経験値は下がりますけど、チャンスはいくらでもあると思います。
「変われるチャンス」ということは、変化を望んでいると?
- 小嶋
グループとして残さないといけないものは希依音が持っていますから。それ以外の部分は変わってもいいと思います。
NMB48は特にそうですが、先輩のやってきたことを受け継いできたグループですよね。つまり、「後輩たちが受け継ぎたくて受け継いできた」と思うんです。
- 小嶋
私もそうでした。1期生がまだ半分くらい残っている段階で入ってきたので、自然とそう考えるようになっていました。でも、結局はあの時代には戻れないんです。だったら、切り離して考えたほうがいいなって思います。もちろんファンの皆さんに寄り添うことを考えないといけませんから、そこは今後も悩みどころだと思います。私もそれに悩み続けてきました。
もがいてきましたよね、小嶋さんも。企業の社長さんと対談したり。
- 小嶋
模索の連続でした。模索しながら思っていたのは、自分には大きな力がなかったということです。知名度なのか、人気なのか、わかりませんけど、自分の発言や企画が大きな話題になるようなパワーを持っていれば、得られる結果はまた違ったのかなと思います。
もがき疲れませんでした?
- 小嶋
疲れました(笑)。もがいて、もがいて、今を迎えました。自分に「よく頑張った」と言ってあげたいです。
だからこそなんですけど、卒業後は自由に生きてほしいんですよね。恋愛でも結婚でも何でも。
- 小嶋
そう言ってくださる方は珍しいですよ(笑)。まあ、導かれるままに……という感じですね。
導かれる……。占いには行きます?
- 小嶋
あ、行きますよ。そうだ、卒業の決断をする前に行きました。「今の環境を変えたい」という相談をしたら、「変えていいと思う」と言われて、背中を押してもらいました。
今年、NMB48は大きく変わりました。チーム制がなくなり、キャプテンが変わり、先輩たちの卒業も目立ちました。後輩たちやファンはどう感じているんでしょう?
- 小嶋
ファンの方は、自分の推しを応援し続けると思います。変化に戸惑っているのではなく、楽しんでいるんじゃないですかね。後輩たちはこの状況を心配しているかもしれません。私がそうだったから、その気持ちはよくわかります。
そろそろお時間です。最後に注目している後輩はいますか?
- 小嶋
石山千尋ちゃん! スタイルがよくて、お顔立ちもかわいらしいです。今後どう垢抜けていくかが楽しみです。池田典愛ちゃんはザ・NMB48なメンバーで、情に厚くていいですよ。今後のNMB48にとって鍵を握る2人だと思います。
わかりました。今までお疲れ様でした!
- 小嶋
ありがとうございました! 卒業後もよろしくお願いします!

PROFILE
小嶋花梨(NMB48)
こじま・かりん
1999年7月16日生まれ、埼玉県出身。
2016年、5期生としてNMB48に加入。同年、劇場デビュー。翌年、研究生から正規メンバーに昇格。チームN所属に。
2018年、シングル『僕だって泣いちゃうよ』で初選抜。初代キャプテン・山本彩の卒業により2代目キャプテンに任命される。
2022年、「NAMBATTLE2~愛~」では2位に。2024年からはソロコンサートを度々開催。シングル『がんばらぬわい』では初めてセンターに立つなど、グループを代表するメンバーに。
今年11月9日、大阪・オリックス劇場にて卒業コンサートを開催。同月20日の「天使のユートピア」公演をもって、グループを旅立つ。
オフィシャルホームページ
https://www.nmb48.com/取材・文/犬飼 華
