キャプテンじゃないと感じられない感情
卒業後はタレントとしてやっていくと宣言していますね。
- 小嶋
はい。今はテレビだと『おはよう朝日です』(朝日放送)、『せやねん!』(MBS毎日放送)、『ガンバTV~青と黒~』(同)、ラジオだと『NMB48小嶋花梨の“旅するMorning Ship”』(FM大阪)に出演させていただいています。卒業後はもっと貪欲にいきたいです。
卒業しても休めそうにないですね。
- 小嶋
休みたかったんですけど、卒業の余韻に浸ることなく、働いて働いて働きます(笑)。
もし長期休暇が取れたら何をしたいですか?
- 小嶋
車の免許を取る。海外旅行。ビールを飲みながらのスポーツ観戦(笑)。あと、髪を伸ばしたいです。5年くらいショートカットなので。
卒業したら結婚するメンバーもいますよね。
- 小嶋
結婚願望はあります。将来的には妻として、母としてタレントをやっていきたいです。なので、まずは一般的な26歳が経験するようなことをしていければと思います。
今までの個人活動で自分に足りないと感じたものはありますか?
- 小嶋
知識です(笑)。政治も経済もまったく疎いです。最近はニュース番組を観るようにしています。
今後も大阪が拠点になるんですよね。大阪はどんな場所だと思いますか?
- 小嶋
人情溢れる町です。番組に出ていると、共演者さんもスタッフさんも人として向き合ってくれているのを感じます。関西弁も好きですし。
埼玉から移り住んだ頃は、自分が関西弁じゃないことがコンプレックスでした。関西弁は親しみやすさがあるから、距離を感じさせないんです。自分にはそれがなかった。とはいえ、これでも少しはうつっているんですけどね。地元に帰ると、「おかしい」と言われるので。

ここからは9年間の思い出を聞いていきます。大きな分岐点となったことはありますか?
- 小嶋
キャプテンに就任したことです(2018年)。それ以降、自分の行動も変わっていきました。キャプテンになっていなければ、ここまで続けなかったと思います。思い出が濃いものになりましたし、見える景色も変わりました。
サヤソニ(SAYAKA SONIC=2018年、山本彩卒業コンサート)が最大規模の会場でしたけど、コロナ禍に入ってから、どうにか実現できたNMB48の10周年コンサート(2020年)が一番忘れがたい出来事でした。会場の大阪城ホールに集まってくれたファンの方はみんなマスクをしていました。声援もありませんでした。でも、会場に集まってくれたこと、ステージに立てるありがたみ、ステージに立つ者の責任や喜びを感じて、涙が止まりませんでした。キャプテンじゃないと感じられない感情がこみ上げてきました。
NAMBATTLE2(2022年)も印象的です。
- 小嶋
それも大きな思い出のひとつです。私は選抜総選挙を経験はしているけど、その当時は本気で挑める立場ではありませんでした。でも、NMB48内の総選挙のようなファン投票イベントが開催されて、楽しい経験ができました。結果は悔しいもので終わってしまったけど(2位)、いい期間になりました。
小嶋さんは5期生として加入した当初、決して注目された存在ではありませんでした。でも、グループを代表するメンバーになりました。そのプロセスこそ称えられるべきだと思います。
- 小嶋
初めの2年はもどかしいこともありました。当時、意識していたのは、チャンスを掴むためにできることはすべて手を挙げるということでした。劇場公演に空きが出たら、その1枠を狙いにいきました。そうすれば、誰かが見てくれているんですよね。その積み重ねが信頼となって、キャプテンの指名につながっていったと思います。
そのキャプテンですが、3代目が塩月希依音(しおつき・けいと)さんに決まりました。
- 小嶋
長く在籍しているメンバー(2018年加入のドラフト3期生)なので、心配していません。希依音ならグループ愛をもって、いろんなことに挑んでくれるはずです。
