NEWS

NEWS

漫画家・田辺洋一郎が単行本『ドルヲタネバーダイ』発売&『タナフェス』初開催「福田朱里に『おいっ! 早く帰って漫画描けよ!!』と背中を押された気がした」

00_tanafes_main
『タナフェス』2部集合写真。左から福田朱里さん、宗雪里香さん、田辺洋一郎先生、野並正佑アナ

『フクフェス』のおかげで単行本化もイベントも実現できた

2部のゲストは、STU48の福田朱里さんと宗雪里香さん。

STU48の立ち上げからグループを応援している田辺先生。今年2月には、STU48の8周年コンサート開催日に合わせ、公式でメンバー31人の「カウントダウン4コマ漫画」を描き上げ、5月には、広島で開催された福田さん主催のフェス『フクフェス』のロゴをデザイン。ガラスガールの連載『今月はだれ推し?』では、数カ月にわたってSTU48の話題を出してしまうなど、STU48愛が止まらない。

13 tanafes
福田さん推しの野並アナ。8月にRNC西日本放送を卒業し、東京でフリーアナウンサーに。卒業後の凱旋に会場からは温かい拍手が送られた。

本編の前に、MCの野並正佑アナウンサーが登壇。前日に発売されたSTU48の新曲『傷つくことが青春だ』をタワレコ高松丸亀町店で購入したことを報告し、特典で当てた岡村梨央と工藤理子のポストカードを見せると歓声が上がった。

STU48『傷つくことが青春だ』MV

西日がさす中、田辺先生、福田さん、宗雪さんが登場。

まずは、『ドルヲタネバーダイ』の帯コメントについて。田辺先生から「自分のことを秋元康だと思って書いてください」と依頼された福田さんは「とても悩んだけど、ヲタクらしさを出した方がいいかなと思って書いた」と説明。コピーの「これだからヲタクは…」には、やれやれ感がありながらもヲタクを受け入れる優しさが滲み出ている。

14 tanafes

田辺先生を「漫画家ではなくてヲタクとして見ている」と言う福田さんは、楽屋で宗雪さんにも「田辺先生のことどう思っているの?」と聞いたところ、「ファンの内の1人」と回答したと話し、会場を笑わせた。宗雪さんも「ヲタクだと思っていたので、よくこういったフェスができるなと思った……」と、かぶせた。

15 tanafes
7年前の『週刊プレイボーイ』のSTU48デビュー特集の時に田辺先生は福田さんにインタビューしたが、本人は覚えていなかった……

宗雪さんは、1巻を読んで「面白かったから早く2巻も見たい!」と熱望。ちなみに、先生が宗雪さんを好きになったのは、昨年11月頃。宗雪さんがお気に入りの「湯切りをしているコリラックマ」のイラストをXに投稿したのを見て、「湯切りをしているゆきりか(宗雪さんの愛称)」を描いてみたところ、他のメンバーのイラストには胸の膨らみがあるのに、自分のイラストには「胸が膨らんでいない……」と想定外のクレームがきて、面白いと思ったそう。

16 tanafes
田辺先生描き下ろしの宗雪さんと福田さんのイラストTシャツ。麺で「STU」の文字も

この日も、家から湯切りザルを持参してくれたり、イラストに合わせてクマヘアをしてくれたりと、「普段は塩対応だが、いい塩梅で反応してくれるところ」にも惹かれるのだとか。

17 tanafes
湯切りするゆきりか

そんなこんなで、そもそも、なぜ『タナフェス』を高松で開催することになったのか。

それは、昨年9月、高松の2会場で福田さんが愛してやまない青春パンクバンドとアイドルを集めて開催したサーキットフェス『フクフェス』がきっかけだったそう。

「10年以上続いた週プレの連載『よんぱち+』で単行本化やアニメ化の夢が叶わなくて、その悔しい思いを取り戻すつもりで『ドルヲタネバーダイ』を描き始めた頃で。でも、死から始まる展開だけに背負いすぎてペンが進まなかった」(田辺先生)。

そんな時に『フクフェス』で見たバンドが「俺ら40を超えても好きだの嫌いだの青春を歌っていることを笑うやつもいるけど、いいよな!? 歌っても!」と叫んだ瞬間に熱くなったフロアを見て、「自分の青春もまだこれから」と思えたそう。そして、福田さんに「おい! 早く帰って漫画描けよ!!」と背中を押された気がして、東京に帰ってすぐ1話を完成させたと言う。

「この時から帯を福田さんに頼もうと思っていた。高松は生まれ育った場所でもないし、漫画の舞台でもないけど、戻ってこようと思っていた。『フクフェス』のおかげで単行本化もイベントも実現できた」と感謝し、客席から拍手が起きた。

18 tanafes
トーク後は特典会を実施。最前VIP席限定Tシャツに「推しが押すスタンプ」を押す、福田さんと宗雪さん

福田さんも「自分の好きなものを突き詰めた結果が『フクフェス』だから、今、いい影響を与えられたことを実感できて私も救われたし、より頑張ろうという気持ちになった。漫画のリリースイベントをやることも、瀬戸内海が見えるこんなにいい場所で開催することも、誰もできないことをやっていることが凄いし、私と似たような部分を感じる(笑)」とコメント。

田辺先生は「好きを突き詰めた結果、石井アナ、野並アナがMCを務めてくれたり、最近『マネー現代』で福田さんを取材したライターの伏見学さん、広島で青春ロック映画を作った監督の前田多美さんが物販を手伝ってくれたり、STU48も出演したことのある『ガラフェス』の舞台監督が来てくれたり、色んな人が力を貸してくれた」と感慨深く話した。

STU48、福田朱里、フクフェスの存在がなければ生まれなかった『タナフェス』。次は誰を巻き込んでいくのか、今後の展開が楽しみだ。

PROFILE

田辺洋一郎

アイドルにくわしい漫画家。 週刊プレイボーイで『AKB48 よんぱち+』、アイドルオタクの青春群像劇『あの娘ぼくがヲタ芸決めたらどんな顔するだろう』など。アイドルオタクが過去に転生する漫画『ドルヲタ ネバーダイ』がWEBアクションで連載中!

DOROTA
タナフェス『多田京加生誕祭前夜祭〜真のフォーチュンなチェリーが今夜決定!?〜』

アイドルヲタクの青春転生漫画
『ドルヲタネバーダイ』(双葉社)第1巻発売記念
アイドルにくわしい漫画家・田辺洋一郎のトーク&サイン会。

まだまだやるぞ『タナフェス』! 今回のゲストは、多田京加さん!
さらに、お友達ゲストとして下口ひななさんも参戦決定!

2025/9/27(土) 開場日時 16:30  開演日時 17:00
会場は双葉社!(東京都新宿区東五軒町3-28)

詳細&チケット購入はこちらから!
https://t.livepocket.jp/e/nmy5d

『ドルヲタネバーダイ』はこちらから読めます!
WEBアクション

取材・文/赤木一之 撮影/関根弘康、伏見学