ここでしか撮れない写真があるはずだ
PROFILE
武田敏将
さまざまなアイドルの現場に通い、その目と足で追いかける“現場派”カメラマン。「カメラを覗いていて“ホンモノ”と出会った瞬間、レンズが勝手に引き寄せられる」という名言を持つ。ガラスガールでは初代よりカバーガールグラビアを撮影。
武田が最終日にピックアップしたのは、さよならステイチューン・城谷美温。

今年から新しいステージ・TOROCCO PARKができ、トロッコに乗った状態、しかもすぐ目の前で撮影できるので、「このステージでしか撮れない写真を撮りたい」と初日から思ってました。以前のTIFにはステージ下や最前横などからも撮影できた年もありましたが、近年はそんな距離で撮影できる場所はなくなってしまっていたので、ここでしか撮れない写真があるはずだと。
この企画でピックアップさせていただく際、いつも何かしらドラマや理由づけを探してライブを見てしまいますが、いいライブはどこでだってやっているわけで。単純に、写真で決めてもいいはずだと思いました。近距離でレスをいただいた中、最も輝いて写っていたのが城谷さんでした。もちろんライブも楽しくて最高でした!
“黄色の子”に後ろ髪を引かれながら
PROFILE
アオキユウ
ガラスガールのデスク。『週刊プレイボーイ』(集英社)などでアイドルを中心にインタビューや映像制作を行なう編集・ライター。連載『奥津マリリはビールが飲みたい。』『新居歩美コラム あゆちのあたまの中』を担当。
アオキが最終日にピックアップしたのは、ハルニシオン・馬場彩華。

今年の頭の頃から自分のXのおすすめによく流れてきていた「ハルニシオン」という名前。曲だけ聴きながら、“デビュー半年でTIF出演決定”というのを知り「夏に見逃さないように」と思っていました。
とはいえ、時間が邪魔をするのがステージ大量のフェスあるある。直後にトークステージの運営があるため、彼女たちの初ステージのTOROCCO PARKは1曲だけ見てINFO CENTREに走らなければならない。ニッコニコしながら、幼いのか大人なのか絶妙な雰囲気を醸していた“黄色の子”に何故か後ろ髪を引かれながら移動することに。
夕方、リベンジ的に訪れたSKY STAGE。TOROCCO PARKで見たTシャツ姿ではなく、かっちりとした制服衣装で出てきた彼女は、冒頭『仮初花火』でうってかわったシリアスで寂しげな表情を。西日に移りつつある、夏の終わりを感じる(8月頭ですが)そのSKY STAGEの空気感も乗って、すごく魅力的に見えました。なんというか、どこか妖艶なんですよね。
その後の2曲は第一印象どおりニッコニコの柔らかい雰囲気。基本はこっちなんだよなと理解しつつ、SKY STAGEでのその感覚に惹かれた自分でした。
ちなみに、こうして写真を見せながら名前を挙げると、田辺先生は「馬場彩華!!? 変わりましたね!?」と。48グループに精通する方も驚く変化・成長をしている方のようで、より気になりました。
HOT STAGE後方からもわかる抜群の存在感
赤木が最終日にピックアップしたのは、iLiFE!・小熊まむ。

汗びっしょりで前髪の乱れも気にせず、ツインテを振り乱しながらダイナミックに踊り続ける姿が印象的で輝いていたのが高身長の小熊さん。HOT STAGE後方からもわかる抜群の存在感。他のメンバーが髪型をキープしている中、心配になるくらい全然前髪を直そうとしないし、いつの間にかヘッドドレスも脱ぎ捨てられていて。それだけステージに夢中で楽しんでいる様子が伝わってきました。歌唱パートも見せ場があって目立っていたし、天真爛漫な笑顔が素敵です。
「夏のシンデレラ」として綺麗で可愛い姿や表情も見てみたいし、インタビューもしてみたいなと思いました。
今年5月に加入した新メンバー。個人的にiLiFE!を見てきた回数は少ないですが、小熊さんの動きが気になるので、見る回数が増えそうです。