特別な場所なのだとあらためて思い知らされた
PROFILE
田辺洋一郎
アイドルにくわしい漫画家。 週刊プレイボーイで『AKB48 よんぱち+』、アイドルオタクの青春群像劇『あの娘ぼくがヲタ芸決めたらどんな顔するだろう』など。アイドルオタクが過去に転生する漫画『ドルヲタ ネバーダイ』がWEBアクションで連載中。ガラスガールでは『田辺洋一郎の「今月はだれ推し?」』連載中。
田辺が初日にピックアップしたのは、Merry BAD TUNE.・森乃ゆめは。

初日のHOT STAGE、1組目はMerry BAD TUNE.。もともと曲は知っていて、どんなライブなのか確かめたくて、今年のTIFの鍵開けはこのステージを選んだ。
2年前にメインステージ争奪LIVEで優勝。昨年は立つことができなかったメインステージということで、登場するや否やパワフルな歌声とダンスで、このステージにかける思いが爆発していた。
そんな中でも、1人だけ異形の姿で歌い踊る子に目を奪われた。
森乃ゆめは。
序盤から既に髪は汗で濡れ、激しい動きと共に髪も乱れていく! しかしそんなことなど気に留める様子もなくパフォーマンスは続いた。
思いを届けたい一心でなりふり構わないその姿は、TIFが特別な場所なのだとあらためて思い知らされた。
この日は他のステージを見ても、最初の1ステージ目を越えられなくて。結局そのまま彼女を夏のシンデレラ候補とさせていただきました。
葛西純選手を思わせる強烈な舌出し
PROFILE
澤 昌伸
ガラスガール公式フェス「ガラフェス」プロデューサー。2007年より“スタジオ東和”名義で、ジャパニーズレゲエのCDを多数制作。代表作は『J.T.C』、『下町レゲエ』など。
澤が初日にピックアップしたのは、ジエメイ・神代ロゼ。

今年4月、「かがやきフェスSpring」のタイミングで、3月に豊洲PITで行なった「ガラフェス」での募金を馳浩県知事にお渡しに、石川県・金沢市に行きました。そこで金沢おでんのお店のマスターにお世話になり、「名古屋にジエメイというロックなグループがいる」と魅力を教えていただきました。
後日、恵比寿LIQUIDROOMでのバンドセットの対バンを見に行ったところ、それがとてもかっこいい。オケでのライブも見てみたいと思い、初日にSMLE GARDENとSKY STAGEへ。
SKY STAGEの出番が来る直前、「行くぞ東京!」という一言は、まさに爪痕を残しに来たという気迫が伝わる印象的なものでした。
メンバー4人とも歌唱力が高く、楽曲もよかったのですが、その中でも神代ロゼさんは表情のバリエーションが多彩で目力が激ツヨ。特に舌出しパフォーマンスには度肝を抜かれました。舌を出していない、アイドルらしいかわいい写真もたくさんありましたが、僕が大好きなプロレスラー・葛西純選手を思わせる強烈な舌出しのパフォーマンスが忘れられず、今回はその写真を選ばせていただきました。
2日目、3日目も出演します。目力と、舌を見に行ってください。
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今年も初日から多くの輝くアイドルが集まった「TIFで発見!“夏のシンデレラ”プロジェクト」。ガラスガール取材班は明日もこのようにそれぞれの“夏のシンデレラ”候補を紹介いたします。
文/ガラスガール編集部
撮影/武田敏将(鈴野みお、新井ひとみ、春瀬もも)、アオキユウ(日南心那、多田萌加)、赤木一之(八上ルキ、神代ロゼ)、ほりゆーこ(佐々木七海)、田辺洋一郎(森乃ゆめは)