INTERVIEW

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米村姫良々・カバーガールインタビュー「10年前の私はワーキャーしているタイプで、楽しいことが大好きで、それが正義だと思っていたぐらい」

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今の私を見たら、「何、こいつ」って言うと思う

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昔から、ハロプロの先生たちは、すごく厳しいイメージがあります。

  • 米村

    はい。めちゃくちゃ厳しかったですよ。

ハロプロ研修生の発表会『生タマゴShow!』の練習している映像を観ていると、先生から「あなたとあなたは、発表会に出れません」、「皆のレベルが達していないので、あなたたち全員出れません。今日はこの曲無しです」と言われたりとか。

  • 米村

    それは当たり前のようにありましたね。でも私は研修生の間、奇跡的に1曲も外されたことはなかったです。ギリギリで危なかった時もあったんですけど、その曲が無しになることはなくて。先生から「この曲はセットリストから抜きます」と言われると、1発アウトなんですよ。その手前に、「次までにできてなかったら外すよ」と言われるので、そこまでにどうにかできていたから、セーフだったことはありました。

そういう厳しい環境で芸能活動をスタートしていると、米村さんのアイドル経験値はとんでもないことになっていそうですね。厳しかった研修生時代の思い出は、他にどんなことがありましたか?

  • 米村

    他にも色々ありすぎますけど、もう立ち上がれないぐらい、めちゃくちゃ怒られたことがありましたね(笑)。研修生の頃は愛知県から通っていたので、リハーサルが終わったら必ず直帰して「新幹線に乗りました」、「家に着きました」とマネージャーさんへ連絡しないといけない約束があったんです。というのも、研修生は小中学生が多いので、事務所の方が管理してくださっていたんですよ。

     それなのに、リハーサルが早い時間に終わった日、「皆でご飯を食べて帰ろう」ってなって、食べてから東京タワーの下で「イエーイ!」と写真を撮ったりしてから、愛知県へ帰る新幹線に乗ったことがあったんです。で、「今、新幹線に乗りました」とマネージャーさんへ連絡したら「なんで、この時間なの? リハーサルは早めに終わったから、とっくに新幹線に乗っていないとおかしいのに」と連絡があって……。

ご飯を食べて東京タワーに行っていたから!

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  • 米村

    そうなんです! 直帰していなかったことがバレて事務所の方にめちゃくちゃ怒られて、「じゃあ、どうする?」と言われました。「どうする?」と聞かれたら、「え? 辞めますって言わないといけないの?」って思うじゃないですか。でも、そこで「辞めます」と言ったら、「その程度の覚悟だったのか!」と思われるし、自分自身も辞めたくないんですよ。

     だから言い方としては、「もしも、次、このようなことをしてしまったら辞めます」と言いました。愛知県へ帰る研修生の子と一緒に新幹線へに乗っていたんですけど、二人とも大号泣していましたね。「なんて悪いことをしたんだろう」って。それはもう忘れられない思い出です。

親御さんから大事なお子さんを預かっているので当然と言えばそうなのかもしれませんが、ルールを守ることや礼儀の大事さを事務所がそこまで厳しく、真剣に見てくれるのは、やっぱりすごいですね。では、そんな10年前の米村さんが、もし現在のご自身を見たら、なんて言うと思いますか?

  • 米村

    当時の自分が今の私を見たら……「何、こいつ」って言うと思います(笑)。

「何、こいつ」!! それはなぜですか?

  • 米村

    10年前の私は、ワーキャーしているタイプで、楽しいことが大好きで、それが正義だと思っていたぐらいだったんですけど、今はそこまでワーキャーしてないじゃないですか。だから、「何こいつ」って言うと思います。「もっと笑ってよ」とかも言いそう。でも、その「何こいつ」という言葉は、本当に何もわかっていない1年目だからこそ出る言葉かなと思いますね。