「結局、大事なところで負ける」って言いたいんだろうな……

悪夢のような出来事から1年、今年の最終審査はどういう気持ちで挑みましたか?
- 日比野
ラフ×ラフらしく面接官の方に「面白い」「楽しい」って思ってもらえる工夫をたくさんしたし、事前にマネージャーさんと模擬面接みたいなのも何回もしました。
本番ではどんなことをしたんですか?
- 日比野
オンライン審査なので画面には顔しか映ってないんですけど、立ち上がった時に画面に見えるように、お腹に“私がグランプリ”って書きました(笑)。

体張ってますね(笑)。ウケましたか?
- 日比野
いえ、真面目な空気でそんな感じはなかったですけど、本当は心の底から笑ってくれたと思っています。自己PRの時も、自分で用意した手紙を読みながら最後にそれをぶち破って「でも、私は!」みたいな熱血パフォーマンスをしてみたり、大喜利もしました。
大喜利は何をしたんですか?
- 日比野
終わり際に「最後に何かありますか?」って聞かれたので、「大喜利してもいいですか? “TIF”で大喜利します!」って言って。
おいうえお作文ですね。回答は?
- 日比野
「(T)てっぺん(I)行くぞ!(F)ファイナルめいなとTIFストーリー!」っていう。
3つ目のフレーズが長いというのがポイントですね。
- 日比野
良かった、わかっていただいて(笑)。これはウケました。


1人だけネタ見せオーディションになっているのも面白いです。今年はやり切れましたか?
- 日比野
去年は「あれ言いそびれちゃったな」とか「思いを伝えきれなかった」とか後悔がたくさんあったんですけど、今回は全部出し切ろうと思って。審査で何を見られているかわからないから、逆に「何してもいいや」「全部見せてやろう」という気持ちで取り組んで。「グランプリになれなくても思いを全て届けられたからいいや」って思えるくらい、清々しかったし達成感しかなかったです。
これまでの日比野さんは自己肯定感が低めでネガティブになりやすい印象でしたが、今は自信がみなぎっている感じがします。自分の中でもその変化は感じますか?
- 日比野
前よりは強くなったかなと思います。去年までは反省ポエムを書いてたくらいネガティブだったし、去年の最終審査は準備不足もあってダメだったから、「だから売れないんだな」って思ったし、グランプリ獲れないところが「日比野らしい」って言ってくださる方々もいたけど、「結局、大事なところで負ける」って言いたいんだろうなって否定的に捉えたりして。そういうのでも結構食らったりはしてました。
そこからどう気持ちを立て直したんですか?
- 日比野
それだけ言われたからこそ「どうにかしなきゃ」って本気で考えられるようになったし、勢いややる気を見せるためにも、「恥ずかしくて出来てなかったところ」をやらないといけないなと思って。それを乗り越えて、伝えられるようになってきたのかなと思います。
それが最終審査のネタにつながっていると。ハートも鍛えられてますね。
- 日比野
本当にこの1年でめっちゃ鍛えられた気がします。メンタルもそうだし、ガッツというか、前に出なきゃっていう気持ちも強くて。個人でもそうだし、ここでラフ×ラフの名を知ってもらえるなら「私がいかなきゃどうするんだ」みたいに、自分のために身を削るんじゃなく、ラフ×ラフのために身を削ることを考えられるようになったと思います。
