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【マンスリーアイドルコラム No.033】YUM!-TUK! 齊藤ハルセ #1「夢を思い描いたのは何歳ですか?」(7月金曜担当・全4回)

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ガラスガールNEXTでお送りする、毎月さまざまなアイドルが登場しフリーダムに執筆する「マンスリーアイドルコラム」。

本日より7月金曜を担当するのは、YUM!-TUK!の齊藤ハルセ。

彼女のコラムは今月4日、11日、18日、25日の全4回配信。

ちなみに、火〜金曜それぞれ初週はガラスガールNEXTに未加入の読者も閲覧可能。来週以降はぜひ、ガラスガールNEXTへご加入を。

だから何も、苦だと思ったことがない

 ガラスガールをご覧の皆さま、はじめましてはるせ!

 この度、マンスリーアイドルコラムの7月金曜日を任せていただきました、YUM!-TUK!の齊藤ハルセと申します。

 文章を書くのは好きでしたが、コラムを書かせていただくのは初めてのことなので緊張します。読んでくださる皆さまに楽しんでいただけるように、そして「こんな思いで自分の全てをアイドルに捧げている、YUM!-TUK!の齊藤ハルセという人物がいる」ということを知っていただけるように頑張ります!

 全4回、最後までお付き合いくださいましたら嬉しいです。

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 まずは自己紹介をさせてください!

 私は「YUM!-TUK!」(やみつき!)というアイドルグループで活動しています。YUM!-TUK!は、2023年に雑誌「JUNON」の創刊50周年を記念して開催された「ジュノン・スーパーアイドル・コンテスト」でデビューしたJUNON発&初のガールズアイドルグループです。

 私、齊藤ハルセはYUM!-TUK!の赤色担当で、グループのキャプテンを務めております。

 キャッチフレーズは「溢れるハートでやみつき!」。マネージャーさんから「ハルセからはいつもハートのオーラが出てる」と言っていただいたことが由来です。

 現在の年齢は17歳で、YUM!-TUK!では下から2番目です。

 ステージ上での見え方や考え方からもっと年上に見える様でいつもびっくりされますが、現役高校生とアイドルを両立しています。ちなみに普段の見た目はまだ垢抜けてない小学生のようでもあります(笑)。

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 特技は歌、ダンス、ミュージカル、鉄棒です。好きなことはアイドルの研究をしたり、アニメを見たりすることです。

 今回のコラムでは、まだ17年しか生きていない私ではありますが、物心ついた時からアイドルだけを目指し、常に自分の中にある最高のアイドルになるために日々を過ごしてきた私の人生について、4回に分けてお届けしていきたいと思います。

 ここまで読んでくださった方に質問です。

 あなたが初めて将来の夢を思い描いたのは何歳ですか? 私は2歳の時でした。

* * *

 母は家で作業をするときに、常に音楽を流している人だった。

 さまざまな音楽が流れていたと思うが、私の一番古い記憶は、安藤裕子さんのDVD『水色の調べ』をテレビで流してもらって、それに合わせて何度も踊ったこと。

 可愛いメイクとおしゃれなドレスで私も歌って踊りたい。2歳の私は母に、「ハルセも踊りながら歌う人になりたい」と言った。

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 3歳を過ぎた頃には、「テレビの中で歌って踊る人になるためには何が必要か」を考えるようになっていた私は、歌とダンスを習うべきだと思いついた。

 そこでまずは歌。兄がピアノを習っていたので、ピアノは歌に繋がると考えて自分も始めさせてもらった。

 そしてダンス。お友達がバレエ教室に通っているのを知って、家族にお願いして私も習わせてもらえることになった。

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 初めはお友達の車に乗せてもらって通っていたバレエ教室。しかしながら、そのお友達は途中で辞めてしまい、以降は徒歩40分くらいの山道を上り下りして通った。暑い日も雨の日も雪の日も40分かけて歩いて行き、1時間レッスンをして、また40分かけて歩いて帰ってくる。

 通うのはなかなか気合いが必要だったと思うが、テレビの中で歌って踊る人になるためにはどうってことはなかった。私はバレエ教室に通えるのがとても嬉しかった。

 物心ついた頃から、自分の意思で行動することが好きで、お洋服や髪型にもこだわりがあって、すべて自分でやるような子だった。 今思えばぐちゃぐちゃな格好だったりしたかもしれないが、それを家族がいつも付き合ってくれて、優しく見守っていてくれたから、今の私がいると思っている。

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 そんな幼少期を過ごしていたハルセ少女は、ひとつのアニメと“運命の出会い”を果たす。『アイカツ!』というアニメ放映がスタートしたのだ。

 『アイカツ!』は、アイドルを目指す少女たちが、学園生活の中で様々な経験を積みながら、トップアイドルを目指していく物語である。出てくる女の子たちはステージに立つと、キラキラやハートなどの“オーラ”を放ち輝いていた。

 これだ。と思った。

 そして自分も「歌って踊る人=アイドル」になれば、『アイカツ!』に出てくる女の子たちのようにオーラを放てるようになると信じていた。私が求める世界がそこにはあった。

ちなみに、『アイカツ!』には衣装のカードを使ってダンスバトルをするアーケードゲームの要素があるのだが、『アイカツ!』大好きハルセ少女は、そのゲームで見事全国1位のトップアイドルになったのだった(笑)。

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 そんな可愛らしい幼少期を過ごしてきた私だが、たまに「人生5周目」とか「本当は71歳」などと言われることがある。

 意識してきたわけではないのだが、あまりにもよく言われるので、その理由をあらためて考えてみる。なりたいことのために必要なことは何か、何をすべきかを常に考えていたからではないかと思う。

 あんまりバレてないと思っているのだが、実は私は人一倍物覚えも悪いし、ドジだし、歌も下手だった。何をするにも周りの何倍かの時間を掛けてやっと並べるくらい。

 でも、なりたいアイドルになる為だからやる。

 「たくさんの方の力があって、助けがあって、応援があって活動できているアイドルに、甘い考えや自分の幼い気持ちは持っていてはいけない」と、いつの間にか思うようになっていた。

 もしかしたら厳しい考えを持っていると思われるかもしれないが、それ以上に「アイドルになりたい!」「アイドルとして活動したい!」という気持ちの方が強かった。

 だから何も、苦だと思ったことがない。

 そういう部分が伝わったときに、実年齢より上に見えているのかもしれない。

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 YUM!-TUK!では現在キャプテンを務めているが、キャプテンがピラミッド型の頂点に立つのではなく、メンバーみんなで輪になって、支え合って作りあげていくグループにしたいと思い、日々行動している。もし何かあれば、自分の身を削ってでもこのメンバーと良いグループを作っていきたい。

 当時、アイドルになりたいと夢を抱いた小さかった私に、「あなた、こんな素敵なアイドルになれるよ!」と未来の私が胸を張って言えるように。

 これからも私が描く最高のアイドルになる為に全力で頑張っていきたい。

* * *

 第1回では、アイドルへの目覚めと、現在の私について書かせていただきました。

 まだまだ語りたいことは山ほどあるので、残り3回でもたくさん書かせていただきたいと思います。

 来週は、さらに“私が思い描くアイドル像”を確立させてくれた、「元モーニング娘。の田中れいなさんと同じ舞台に立ったときのお話」をさせていただきます。

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PROFILE

齊藤ハルセ(YUM!-TUK!)

さいとう・はるせ
3月20日生まれ、神奈川県出身。
YUM!-TUK!のキャプテンを務める、赤色担当。キャッチフレーズは「あふれるハートでやみつき!」。特技はジャズ、バレエ、歌唱、書道。鉄棒。
7月20日(日)、東京・SHIBUYA DAIAにてグループ結成2周年企画公演を開催予定。

オフィシャルホームページ

https://yumi-tuki.bitfan.id/

文・写真/齊藤ハルセ(YUM!-TUK!)