応募のときにはプロレスのことは完全に無視していて……
発表から1カ月が経った今の心境は?
- MINA
もちろんうれしさが第一にあるんですけど、その次にホッとしたというか。ネオアゲプロジェクトってある意味終わりが見えないんです。私もそうだし、たぶんほかの子たちも同じだと思うんですけど、「最終的に自分はどのグループに入るんだろう?」という不安が少なからずつきまとうことになるから、行く先が決まった安心感は強いですね。
- 渡辺
ただ、MINAちゃんには以前から「アプガ(仮)がよく似合うな」という印象があったから、行くべきところに行った感じもしていて。うまく言葉にはできない雰囲気……さっきお話したとにかく上を目指す姿勢や芯の強さみたいなものをいつも感じていたし、それがすごくアプガ(仮)らしかったので。

- 青柳
確かにネオアゲメンバーの中でもMINAちゃんとMARINちゃんが一番アプガ(仮)っぽいかも。でもたぶんアプガ(仮)っぽい子ってアプガ(プロレス)っぽいし、にきちゃんっぽい。つまりMINAちゃんとMARINちゃんもほかのネオアゲメンバーもみんな「アプガっぽい」んです。
そのグループの垣根を越えた“アプガっぽさ”の正体って言葉にできたりします?
- 青柳
まずやる気。それを一番重視していますね。ほかのアイドルさんは基本的にかわいさや歌やダンスの上手さを前面に押し出していると思うんですけど、アプガは……。
いや、みなさんもちゃんとかわいいし、ダンスも歌もちゃんと上手いじゃないですか。
- 青柳
でも私たちにとって最も大切なのはやる気があって健康なこと。パフォーマンスを通じてそれを押し出すのがアプガなんです。
- 渡辺
あとはガッツと根性ですよね。先輩方が培ってきたそういうマインドや姿勢を私たちもしっかり受け継いで積み上げているつもりだし、そのことについてメンバー間、それからファンの方との間でも信頼関係ができあがっているからこそ、今もアプガはアプガらしくいられるんだと思っています。

MINAさん自身、そういうアプガ全体に通底する心意気みたいなものは感じていました?
- MINA
はい。なんでも全力でマジメに取り組む……ときにはバカマジメに見えることもあるかもしれないけど、それでもとにかくガムシャラに挑み続ける先輩方の姿に惹かれたのが一番の志望動機ですから。
であれば、アプガ(プロレス)や、にきちゃんの一員になったとしても……。
- MINA
これを口にしちゃうと新グループを組むことになったときにショックを受けちゃいそうで表ではあまり言わないようにはしていたんですけど、合格したころからずっと既存グループのどれかに入りたくて。アプガのグループは全部好きだから、どこに入ることになってもがんばれるだろうな、って思っていたので。
- 渡辺
それってホントにすごいことだと思う。私は最初、アプガ(プロレス)のコンセプトをまったく受け止められなかった人なので(笑)。アイドルになりたかったし、アプガ(仮)姐さんのことが好きだったからオーディションを受けただけというか、応募のときにはプロレスのことは完全に無視していて……。
たぶんアプガ(プロレス)のオーディションの募集要項には「アイドル兼プロレスラー求む」って書いてましたよね?
- 渡辺
普通に書いてました(笑)。

なんで見ないことにしちゃいました?(笑)
- 渡辺
とにかくアプガと名の付くグループに入ってアイドルになりたい一心だったから、そのときは「プロレス」の4文字が目に入らなかったのかなあ……。今はもちろんアイドル活動と同じくらい楽しいし、がんばってるけど、プロレスのトレーニングを始めたばっかりのころはホントに人生の選択を誤ったと思ってました(笑)。だからこそ、どのグループでもがんばれるって言い切るMINAちゃんはすごいんですよね。
ちょっと話が変わるんですけど、青柳さんは山田さんから連絡があったとき「ネオアゲメンバー全員ください」と思ったということは、ほかのメンバー全員の卒業発表の時点ではアプガ(仮)のその後についてはなにも決まっていなかったんですか?
- 青柳
4人が卒業を選択したことがわかったころのネオアゲがこんなコンセプトのプロジェクトだって知らなかったから、アプガ(仮)に新メンバーが入る予定は特になかったんです。だからこそ、MINAちゃんとMARINちゃんが加入する話を聞いたときはMINAちゃん以上にホッとしました。「ひとりでアップアップガールズ(仮)を名乗ることになるかもしれなかったのに3人に増えた!」って(笑)。4人の卒業が発表された直後、未詩さんが「大変だね」って連絡をくれたから「あのー、サポートメンバーになってくれませんか?」って返すくらい焦っていましたから。

- 渡辺
4人が卒業することを聞いて私も「大好きなアプガ(仮)が終わっちゃうかも」って不安になったから佑芽ちゃんに連絡したらあのお返事だったので大変ビックリいたしました(笑)。
その渡辺さんのアプガ(プロレス)は今、陣容がしっかり固まっているし、ネオアゲから新メンバーが入ることはなさそう?
- 渡辺
アプガ(プロレス)って誘い方がすごく難しいんですよ。私自身、入ったばかりのころファンの方に「いい体格してるな」ってコメントをもらったことがあって。今となってはたぶんその方はホメ言葉のつもりで書いたんだと思っているんですけど……。
「身体ができあがっている」ってプロレスラーにとっては賛辞以外のなにものでもないですもんね。
- 渡辺
やる気と根性を押し出すアプガグループ的にもホメ言葉ですから。でもアプガ(プロレス)に入りたての普通の女の子だった私にとっては、それってめちゃくちゃ傷つく言葉で……。
- 2人
わかる(笑)。
- 渡辺
だから「アプガ(プロレス)に入らない?」とはあんまり言わないようにしてます(笑)。
「言わないようにしている」ということは実は気になるネオアゲメンバーはいる?
- 渡辺
MINAちゃんとMARINちゃんにも入ってほしかったし、ほかにも目を付けているメンバーはいますね。今、アプガ(プロレス)はとてもいい状態なんですけど、アプガグループには常に新しいことにチャレンジしているイメージもあるし、そこが好きなところだから、メンバー的目線としてもオタク的目線としても安定しすぎたくはなくて。新メンバーが入ることってまた新たに勢いづくことだと思うから、ネオアゲの子たちと一緒にアプガ(プロレス)をまた一段と面白くしたい気持ちはあります。
- 青柳
なんかカッコいい! 私は2人が入ってきてグループが安定したのがすごくうれしいのに……。
- 2人
あはははは(笑)。
