INTERVIEW

INTERVIEW

8周年を迎えるSTU48が、今、抱えるもの。キャプテンの岡田あずみ、副キャプテンの福田朱里インタビュー「STU48の楽曲は若い今だけじゃなくて、私がおばあちゃんになっても聴くだろうなっていう曲なんです」

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キャプテンの岡田あずみ(左)と、副キャプテンの福田朱里(右)

この春、瀬戸内を拠点に活動するグループ「STU48」が大勝負に打って出る。

3月20日に東京ガーデンシアター、4月5~6日に広島国際会議場フェニックスホールで8周年コンサートを開催するのだ。特に東京ガーデンシアター(8000人)は過去最大級のキャパシティだ。しかも、ホームではなく、アウェー。STU48はこの勝負にどう立ち向かうつもりなのか。キャプテンの岡田あずみ、副キャプテンの福田朱里に訊いた。

8000。史上最大のキャパを1年後に埋められるのか……?

STU48にとって大きな勝負が近づいてきました。東京ガーデンシアターでの8周年コンサートです。

  • 福田

    岡山の7周年ツアーの会場で発表だったんですけど、「もう発表するんだ⁉」と思ったんですけど。逆にいうと、「8周年に向けて動き出せるんだな」という希望もありました。ガーデンシアターの大きさが正直よくわかっていなかったので(笑)。楽屋に戻ってから画像検索しました。

  • 岡田

    キャパの大きさにビビりました。正直、7周年ツアーの会場の入りも思わしくなかったというか、悔しい部分が残るツアーでした。それなのに、1年後に8000という、史上最大のキャパを1年後に埋められるのか……って思うと、不安な気持ちが多かったです。

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  • 福田

    今までSTU48の大きなコンサートは完売したことがあまりないんです。なので、まず思ったのが、「この責任取れるのかな」ということで。今の瀬戸内での集客は4桁いくのが精いっぱいという場所もあるので、東京にどれくらいお客さんがいるのか。そして、瀬戸内から東京にどれくらい来てくださるのか。全然わからなかったので。ガーデンシアターの画像を見たら、椅子が本当に多くて。「今の状態だったら、1階で充分じゃないかな」と思ってしまいました。来年までのSTU48をどう展開させていくんだろうということを、岡田と真剣に話しました。

なるほど。

  • 福田

    7周年のツアーは、お客さんの入りは毎回よかったわけじゃないけど、内容的にはいいツアーだったんです。キャプテンは就任したてなのによく頑張ってくれました。そのことは本人にも伝えています。ただ、「自信を持って引っ張ってね」ということも話しています。ちょっと(岡田は)遠慮しちゃうこともあるから。

  • 岡田

    うーん、……不安や怖いって気持ちは大きかったんですけど、キャプテンに就任したからには、やるしかないので。先輩方がまだたくさんいる中での就任っていうことで。「今の自分には何ができるんだろう」ということを必死に考えて。でも、この1年でキャプテンとしてうまく振る舞えた自信があまり、ありません。思うことはあるのに、なかなか口に出せませんでした。

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  • 福田

    前キャプテンの今村美月(卒業)と次期キャプテンについて話していたんですけど、2人とも彼女(岡田)を即決で選んだんですよ。その理由は、もちろん真面目だし、活動の一個一個に真摯に向き合ってるっていうのは当たり前なんですけど、みんなに対してフラットに接することができる。そこが大きなポイントで。先輩に対して遠慮はあると思うけど、「先輩といえど、ここは頑張らないといけないとこだな」っていうのも彼女なりにわかっているから。そこを1人ひとりに伝えてくれれば、みんなを伸ばしてくれる、って思ったから、今村とも「岡田しかいないよね」って決まったので。1期生としては全然心配がないです。4〜5年後輩ですけど、本当に安心して任せているので、もっと自信を持ってほしいし、もっと自我を出してほしい。

  • 岡田

    えー、嬉しい……。出します!

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  • 福田

    うん。もっと岡田が出していってくれたら、アツいSTUになるって思って指名したので。遠慮しないで欲しいなって。

  • 岡田

    1年目はただ駆け抜けていったし、気持ち的にしんどくなることもあったんですけど、キャプテン2年目はむしろワクワクしているんです。「あの時、こう言っておけばよかったな」っていう、1年目の後悔があるから。その反省を活かしたいと思っているのでワクワクできてます。

話をガーデンシアターに戻します。8周年に向けて、どういうロードマップを描きましたか?

  • 岡田

    関東の方にSTU48を知っていただく必要があると思うので、秋から『SHOWCASE LIVE』というを池袋の『Club Mixa』さんで開催するようになりました。

  • 福田

    私は「フクフェス」というフェスを開催しているんですけど、秋から渋谷で毎月「番外編」をやっています。そこでは、ガーデンシアターまでにSTU48の全メンバーが順番に出演してくれています。そうしたのは、ファンの方に“今のSTU48”を全員見てもらいたいという裏テーマがあるからです。STU48の楽曲って、今のライブアイドルとは違うので、瀬戸内から持ってきた楽曲たちが、東京のお客さんにどう聞こえるのかな、って。STU48にしか歌えない歌を東京で歌うのは意味があると思ってます。

違うグループのファンがSTU48のファンになったという声は聞きますか?

  • 福田

    フクフェスが終わるとエゴサをするんですけど、『思い出せる恋をしよう』や『ペダルと車輪と来た道と』が刺さっているみたいです。

  • 岡田

    ちょっとずつ浸透しているのかなとは思いますけど、まだまだというのが本音です。

キャパは8000です。

  • 福田

    STU48を知ってくださっている方は8000人いると思うんですよ。でも、その日時間とチケットを取ってコンサートに来てくださる方は、まだ正直そこまでいないと思うんですよ。
    2年ほど前、私たちがやっているユニットでTDCホールをほぼ完売させたことはあるんですけど、その数倍なので……。正直、壁はとっても高いというのが本音です。メンバー間でもその話で持ちきりです。でも、加入した期によって、気持ちが違うと思います。私は、後輩が本当はどういう気持ちでいるのか、聞いたことがないんです。どう?

  • 岡田

    後輩の3期生と話していると(※岡田は2.5期生)、まだ他人事として受け止めているのかな、って感じます。「自分たちが8000人を埋めるんだ」って自信を持って活動できているメンバーはまだ少ないのかなって。私も含めて、後輩がグループを突き上げるんだという気持ちでいないと……。

  • 福田

    8000を埋めるには、ひとりあたり200~300人埋めないといけないということだからね。そこも共有していかないと。