高校時代の偏差値は45~50ぐらい
医者ってことは大学は医学部ですよね。どうして医学部へ行こうと?
- 北村
小4ぐらいのときに伝記を読んで、ナイチンゲールみたいな人のために尽くせる人になろうって。最初は看護師さんになりたかったんですけど、ある程度大きくなって職業として意識し始めて。医療に携わることは決めたけど、自分のいいところを活かせるのは何だろうって考えたんです。物事の方針を立てたり、あれこれ考えるのが好きっていうのもあって、医者を目指しました。
やっぱり勉強がバリバリできたんですか?
- 北村
って思うじゃないですか。中高は学力別の授業では一番下のクラスでした……。なので、医学部へ行きたいって言ったら、大ブーイングでした。親は、またすごいこと言い出したぞみたいな感じで、先生からは呼び出されて叱られて、友達からも、「えっ? そんな勉強してないじゃん」って。
当時の偏差値は?
- 北村
45から50ぐらいでした。医学部は70とか必要になってしまうので現役の時には追いつけずに浪人をしました。でも1年で絶対に決めるって、勉強をしまくって何とか医学部に受かりました。
大学生活はどんなだったんですか?
- 北村
ダンス部に入ったんですけど、アイドルが大好きすぎて、アピールしてたら、「じゃあ部活のステージでやりなよ!」と言ってもらえて、ひとりでアイドルステージをすることになりました。周りがヒップホップやジャズをやってる中で、自前のアイドル衣装を着て、ももクロさん、でんぱ組さんの曲、あまりアイドルを知らない方にも楽しんでもらえるように、ブルゾンちえみさんやキンタローさんの前田敦子さんモノマネを入れたり、工夫を凝らしてみました(笑)。
面白そうですね。
- 北村
すごい盛り上がってうれしかったんですけど、それって知り合いだからの優しさでもあるのかなって。知らない人の前だったらどうなんだろうって、知らない人にもアイドルとして認めてもらえるようになりたいって挑戦したくて、大学2年のときにアイドルカフェで働き始めました。
本格的にアイドルをしたいって考えもあったんですけど、医学部生で時間も限られちゃうし、まずはステージがあるカフェでやろうって。最初は全然私のところにお客さんが来てくれなかったんですけど、2、3ヶ月やって、だんだん人気が出てきて、そこで働いてるコと一緒にアイドルデビューしました。
アイドルをやってたことあるんですね。
- 北村
ライブハウスとかでもやってました。でも自分の目指しているアイドル像と違ったので、辞めちゃって。その後も芸能の養成所に行って学んだり、舞台女優をしたり、TikTokで活動したり、表現することが大好きだったので、いろいろ続けてきました。でも研修医の2年間は副業が禁止で、そこで医者だけの道を選ぶか悩んで。
そんなときに宝塚歌劇団出身の方がアイドルをプロデュースするって、インスタで見つけて。宝塚ももちろん好きでしたし、舞台にかける想いが強い方と一緒に活動したいと思い応募して、今年の6月にデビューしました。