やっと“アイドルのリンリン”になれるんだ
あらためてデビュー決定おめでとうございます。発表イベントで印象的だったのが、みなさんの登壇直後、スクリーンに昨年10月から1年間をまとめるような映像が流れ出したとき。すでに涙をこらえきれなくなっているメンバーも多い中、リンリンさんはひとり、すごく真剣な眼差しで画面を見ていました。
- リンリン
FINALIST結成からこの1年を振り返るドキュメンタリー番組が配信されることは知ってたんです。だから映像が流れたとき、そのドキュメンタリーの「予告編が流れた!」と思って。「リンリンはどんなシーンで映るかな?」っていうのだけ気になってました(笑)。
なるほど。イベント中、「今日、デビューが発表されるかもと予想していた」と語ったメンバーも何人かいましたが、リンリンさんはまったく考えていなかったんですね。
- リンリン
前日にコトリと電話していたときも、コトリが「私、明日は改名とかデビュー決定とか、何か発表があると思うんだよね」って言ってて。それを聞きながら「絶対ないよ。だってスタッフさんもそんな素振りまったく見せてないじゃん。だったらもっと匂わせあるはずだって」って(笑)。
匂わせていたらサプライズにならないですよ(笑)。その映像はそのまま続き、「来年1月のデビュー決定」の文字と、「Rain Tree」という新しい名前が出た瞬間。ここで少しこみ上げるような表情を浮かべ、手で顔を覆っていました。
- リンリン
そんな感じでまったく予想していなかったんですけど、本当に嬉しくて。「これからはもうFINALISTと名乗らなくていいんだ」「やっと“アイドルのリンリン”になれるんだ」って、いろんな気持ちがこみ上げて、うるっと来ちゃいました。
TIF出演をはじめ、アイドルとしていろんな活動を行なってきましたが、やっぱり「FINALIST」は仮の名前で、そしてまだデビュー前だったわけで。
- リンリン
そうです。「FINALIST」って文字だけ見た方は、「まだ何かのオーディション中なのかな?」「なんのファイナリストなのかな」って思うじゃないですか。実際、「何のオーディションの途中なの?」って聞かれたことも多かったんですけど(笑)。
だからグループ名をいただけたことが嬉しかったし、すごくいい願いが込められた、「私たちのことをしっかり見てくださったんだ」って感じるコンセプトもいただけて。……いろんな感情がグッと出ちゃったんだと思います。
レインツリーは、雨になると葉を閉じます。
雨の中葉を閉じてじっと耐え、
日が出ると葉を開く。
その葉に溜まった雫は地面へと溢れ落ち、
自らとその下に集まる生命に生きる力を与えます。
苦難に耐え抜く強さで、自らにも周りにも大きな力を与える、
そんな力強く優しい存在になれるようにと命名しました。
この1年間が報われるような、そんな思いの涙だったんですね。
- リンリン
頑張ってきてよかったなって。正直、デビューまで私は「もっと長い時間がかかるんだろうな」「2〜3年先までかかってもおかしくないのかな」って思ってたんです。想像よりずっと早いタイミングで……とにかく嬉しかったです。