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【マンスリーアイドルコラム No.008・初週無料公開】月刊PAM 船井美玖 #1「私のこと、音楽のこと」(7月金曜日担当・全4回)

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ガラスガールNEXTでお送りする、毎月さまざまなアイドルが登場しフリーダムに執筆する「マンスリーアイドルコラム」。新たに7月金曜日担当を務めるのは、月刊PAM・船井美玖。

全4回にわたり執筆する彼女のコラム。第1週のテーマは「音楽」。

趣味や特技には書けないけど

はじめまして、お久しぶりです!

こんにちは、こんばんは!

読んでくれてありがとうございます。船井美玖です。

広島県出身の4月27日生まれの23歳、好きな食べ物はトマトと卵で、苦手な食べ物は「八角の匂いのついている食べ物」です。

調理師免許を持っていて、特技は料理と早起きで、趣味は陶芸、打ちっぱなし、LEGOブロック、ビーズアクセサリー作り、お香集め、調味料集め、写真を撮りながらお散歩と、いろいろあります。

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特技や趣味に音楽が入ってこないような私が、音楽を始めたのは高校2年生17歳の冬。

17歳の夏に初めて受けた坂道合同オーデション。最終審査で落選し、私の17歳の夏休みと夢はあっけなく終わった。と思った矢先の3ヶ月後、合同オーディションで隣に座っていて仲良くなった女の子から一件のLINEがきた。

「これ、炎上してるけど受ける?」という文と同時に“夢は弾いてかなえろ!”、“秋元康ガールズバンドオーディション”と書かれているポスターのスクリーンショットと、炎上しているSNSのスクリーンショットが送られてきた。

正直、もうなんでもよかった。

はじめて受けたオーディション、憧れていたグループ。最終審査で、何がダメだったのか。自分の全部が否定された感じ。もやもやする。そういう全部が“悔しい”に変わっていた。

とりあえず、もう、なんでもいいから受けたいと半ば強引に受けた。

最終審査ではきのこ帝国の『東京』を歌った。

知っているバンドといえばきのこ帝国くらいしかなくて、きのこ帝国だって私が好きだったんじゃなくて中学の先輩の押し売りで毎日聴いてたみたいなもん。バンドのオーディションだけど、歌も楽器も何一つできないし。でも、受けたかった。

なぜか受かった。でも受かって会場に行ってみたら42人もいたから、「誰でも受かるやつだった」と母に言って広島から東京へ上京した。

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ここから音楽人生が始まる。18歳春の私。

やりたかったことか?と聞かれると、そうじゃない気がするけれど、一度やると決めたら最後まで曲げられない性格だった。

この時は私を救うのも苦しめるのも音楽で、当時メンバーと仲良く聴いた曲も、帰り道泣きながら聴いた曲も、もっと頑張れるって励まされた曲も、今聴くと胸がぎゅっと苦しくなる。一番好きな曲は一番聴きたくない曲。大切に胸の中にしまって、溢れ出しそうな時にそっとあけて聴いたりする。

忙しなく音楽を学んだ、ザ・コインロッカーズというバンドはコロナ禍をきっかけに3年で解散という道を選んだ。

青春だった、と解散ライブでは言ったけれど、結構、ハードな青春だった。

私にとっての音楽は、仕事なのかもしれない。

こんなこと、絶対に言うべきではないだろ、と思うだろうけど、小さい頃からあまりバンドや音楽について触れてこなかったし、自分が未知だった“バンド”というジャンルから音楽を知っていったから、もう趣味とか、好きとか、そんなのよりもっと知りたくなってるし、突き詰めたいものになった。

そんな思いで、次は、自分の音楽をはじめた。

月刊PAM。

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ザ・コインロッカーズで同じくボーカルを担当していて、解散の半年前に卒業した宇都宮未来。グループができた当初からかなり仲が良かったし、未来ちゃんの歌声は世界で一番いい。一緒に歌うならこの子しか嫌だと思って誘ったら、二つ返事で加入してくれた。

2人で歌えば、届くと思う、2人だけでいい。

辛かったことも、嬉しかったことも、お互いに感じてきた気持ちは全部知っているし、これからも出来ればそうでありたい。

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ザ・コインロッカーズを辞めたとき、途中で歌っていくことを辞めた未来ちゃんが、歌っていける場所が欲しかった。それが月刊PAMで嬉しい。私も、もっと、音楽を知りたい。音楽で、人と人がつながっていく瞬間が大好き。

前の私は自分のことにいっぱいいっぱいで、「曲の良さ」、「音」、「ギターがこう弾いてるからこう歌おう」、「頭で理解して、リズムに乗らなきゃ」。「この前レッスンで指摘された歌のフレーズ、もっと気持ち込めなきゃ」とか、そういうことばっかり考えていた。

それは自分で気付いたことじゃなくて、人に与えられた課題や人が見て気になったところだから直さなくちゃいけないけど、自分で気付いてないから「どうやって良くしていくか」ばかり先行して楽しむことを忘れていた。

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月刊PAMになって、2人で自由に歌うようになって、まず、"楽しむこと"を優先するようになった。楽しむだけじゃダメなこともあるけど、あの日を取り戻すかのように、今はひたすら楽しくLIVEをしている。楽しくて、リズムがズレてしまっても、前の私に比べると楽しい方がずっといい。

歌うたびに喉が閉まって、練習たくさんしたのに、あんなに繰り返し歌ったのにってプレッシャーで苦しくなっていた私に教えてあげたい。“自由に、好きなように歌っていいよ、歌うことはすっごく楽しいよ!”。

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趣味や特技には書けないけど、仕事なのかもしれないけど。私にとっての音楽は、歌でみんなと繋がって、笑い合える、居場所です。これからも、自由に楽しくやっていきます。そこにみんなが居てくれたら、とびきり最高の居場所です!!

まだまだ第二章のわたしです。

まだまだよろしくね✌

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PROFILE

船井美玖(月刊PAM)

ふない・みく
2001年4月27日生まれ 広島県出身 身長163cm
2021年12月まで「ザ・コインロッカーズ」のボーカルとして活動。2023年2月、月刊PAMとして活動開始。調理師免許を持ち、趣味は映画(邦画)鑑賞。グラビアでも活躍中。

PROFILE

月刊PAM

「雑誌のようなワクワクを」をモットーに活動する、船井美玖&宇都宮未来によるオルタナティブ・ガールズユニット。
最新EP『春月 E.P.』が好評発売中。「B.L.T.web」にて『こちら月刊PAM編集部!!』が連載中。
7月6日(土)、東京・下北沢MOSAiCにて宇都宮未来生誕祭を開催予定。
7月11日(木)、東京・下北沢MOSAiCにてワンコインライブを開催予定。
8月11日(日)、東京・Shibuya eggmanにて1周年ワンマンライブを開催予定。

オフィシャルホームページ

https://www.gekkanpam.com/

文・写真/船井美玖(月刊PAM)