新しく活動を開始するアイドルグループや、新たにグループに加入する新メンバーに話を聞く不定期連載『新メンさんいらっしゃい!』。
第12回目は、3月29日にお披露目公演を行った7人組アイドルグループ・AsIsより、瀬乃ひより、南世菜、山城虹奏(にいな)が登場。
プロデューサーのななむぎ氏は、欅坂46『サイレントマジョリティー』に背中を押されてアイドルになり、卒業後、そのサイマジョの作曲家ユニット・バグベア作曲、自身が作詞でAsIsの楽曲『ありのままの姿』や『特別アドラブル』を発表するなど、坂道グループへのリスペクトが止まらない。
そんな彼女の元に集まった3人の、初々しいインタビューをどうぞ。
正社員を辞めてアイドルになりました
グループの紹介をお願いします。
- 南
私たちは「君の好きを否定なんかしない」をコンセプトに活動している7人組アイドルグループです。生きづらい令和の時代の中で、「ありのままの姿でいいんだよ」というメッセージを楽曲や歌詞、パフォーマンスで表現し、伝えています。
「ありのままの姿でいいんだよ」というメッセージが、グループ名の「AsIs」(=ありのままの姿、現在の姿)になっているとお聞きしました。
- 南
はい。「As Is」と「To Be」というビジネス用語があって、「To Be」が「理想の姿」という意味で、そっちの方が前進しているイメージがありますが、私たちは「As Is」の方を大事にしています。
そうなんですね。ビジネスでの使い方は、「現状を把握(As Is)して、理想の姿(To Be)に向かっていく」という考え方もあるみたいです。……となるとグループとしては、「“As Is”なくして“To Be”はない」という意味も込められているってことですか?
- 南
……あーー、そ、そうかもしれません(笑)。すみません、急に顔が赤くなってきました……。
そんなに赤くはなっていないですが、初インタビューの緊張感は伝わってきます(笑)。3人を含め、メンバーの6人が初めてのアイドル活動ということで、それぞれがアイドルになろうと思ったきっかけを教えてください。
- 南
私は、正社員経験があって、つらかった時に支えてくれたのがアイドルでした。アイドルは元々好きだったんですけど、自分がそっち側に立とうと思ったことはなくて。でも、会社を辞めようと思った時に、「私と同じようにつらい思いを抱えている人を助けたい」と思って、歌もダンスも未経験だけど、アイドルになることを決めました。
お披露目公演を拝見しましたが、未経験とは思えないほどで、グループ自体も完成度の高いパフォーマンスで驚きました。
- 3人
ありがとうございます!
正社員経験があったとのことですが、どういうお仕事をされていたんですか?
- 南
銀行員です。
固めですね。
- 南
そうなんです。私、めちゃめちゃ真面目な性格なんですよ。
自分で言っちゃうんですね(笑)。お披露目公演の時、メンバーが一言ずつ涙ながらに感動的なコメントを言っていた時に、「私、泣かないんで」って言って、自分の番になると淡々と話していたのも印象的でした。ドライで面白い人だなと。
- 南
ドライってどういうこと?
- 山城
泣いてないから、サバサバしているとか?
- 南
それ、よく言われます(笑)。
正社員の期間はどれくらいだったんですか?
- 南
半年くらいです。
どういったことがつらかったですか?
- 南
何個かあるんですけど……。
1個じゃないんですね。言える範囲で教えてください。
- 南
営業の部署だったんですけど、一番はセールスの仕方が私の性格に合わなくて。
なるほど。でもその結果、アイドルへの道へ進んだんですから、ある意味良かった気もします。