INTERVIEW

INTERVIEW

14年半のアイドル人生に終止符を打った CANDY GO!GO! なぎさりんが残したラストインタビュー。「いちばん輝いてるときに辞めるという、私の理想的な形で卒業もできるので後悔はないです」

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昔はシンプルにトガってた。うん、めちゃくちゃトガってました!

14年7カ月におよぶアイドル生活でしたが、デビュー当時と今を比べて、なぎさりんのなかで「変わったところ」、「変わらなかったところ」ってありますか?

  • りん

    変わったところはめっちゃあります。人として、ちゃんとしました(笑)。ファンの方に育てていただいて。昔はもう……ホントにゴミカスみたいな。

そんなにひどかったんですか?

  • りん

    謹慎処分2回はくらってますからね。それこそ一時期は、めっちゃくちゃアルコール依存してて、インストアイベントの前に酒めっちゃ飲んで出たりとか、ライブ前に泥酔状態で出たりとか。

ヤバッ! ホントですか?

  • りん

    ホントです(苦笑)。ヤバかったんですよ。ファンの人を大切にはしてたんですけど、言葉遣いが荒くなったりとか。なんかシンプルにトガってた。うん、めちゃくちゃトガってました。

若いころは多かれ少なかれ、みんなトガってますけどね。

  • りん

    いや、ホントにトガりがハンパなくて。で、なんか「CANDY GO!GO!のこと好きな人でも、全然好きにやってください。私は自分のファン以外は好きじゃないので!」みたいなことを普通に冗談で言っちゃったりとか(笑)。一応、その発言は私の中で、「せめて自分のファンだけは幸せにしたい」って意味合いだったんですけど……。まぁ、そういうこと言っちゃうくらい、めっちゃトガってました。だから、だいぶ丸くなりました(笑)。

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CANDY GO!GO!は、2016年1月20日にメジャーデビューもして、テレビ番組のEDテーマとかも結構やっていたじゃないですか。りんちゃん的に、今思うとCANDYがもっとブレイクするために、あそこは実は大きな運命の分岐点だったと思うような瞬間はありますか?

  • りん

    うーん……CANDY GO!GO!としての分岐点は何箇所かあって、まずCANDYって、昔は圧倒的に1人、この子をセンターに置いてみたいな子がいたんですけど、その子が卒業するタイミングがまず、1回目(の分岐点)。

圧倒的な絶対センターがいた時代があったんですね。

  • りん

    私はサブセンターみたいな位置だったんですけど、その子が辞めるタイミングでロックに振り切ろうってなって、そこがまず1回目の分岐点。で、もう1個はメジャーデビューもそうなんですけど、初期メンバーが全員いなくなったとき。メジャーデビューでメンタルがやられまくって、初期メンバー2人も辞めてしまったんですけど、そこがいちばんしんどいときでしたね。

それが2016、2017年?

  • りん

    いや、2017、2018年が、いちばんしんどかったです。メンバーより客のほうが少ないみたいな。2017年に社長が、いきなりステージ立って『アイドル辞めます』って宣言をして、そこからアイドルライブは全然出ずに、バンドイベントだけ出るようになったんですよ。で、最初はファンも「バンド楽しいよね」って、勢いで来てくれたんですけど、当時って、バンドさん側もアイドルを受け入れてなかったんですよ。

    今は受け入れてくれてるんですけど。だから、クオリティが低いバンドさんと一緒にやったりして、それでファンも離れるみたいな。ホントにヤバかったんですよ。メンバー7人に対して、客3人とか。メジャーデビュー後に。

そんな時期もあったんですね……。コロナの影響はありましたか?

  • りん

    ありましたね。ただ、そこは、うまい企画を私たちの中でできていて。コロナ禍の中でアイドルさんもだいぶ数が減ってしまったんですけど、私が「CANDYは楽曲が良くてよかった」っていう理由もそこで。というのも、アイドルファンは、なんか接触を求めてアイドルライブに行くって人も結構多いじゃないですか。

    ただ、私たちのファンはCANDYの音楽が好きだって人が多くて、コロナ禍のときに、オーダーセレクト・ライブっていうのをやったんですよ。その企画は、お客さんが5曲選べて、リードヴォーカルをチェンジしたりできる企画で。それをやったことで、逆に絆も深まったし、いい音楽を届けられたところがあったので。

なるほど、楽曲の強さゆえですね。

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