呼び出されて「これ、あなたですよね?」ってグラビアを見せられて……
CANDY GO!GO!が、ほかのアイドルグループと決定的に違っていたところは、どういうところだと思いますか?
- りん
うーん……いい意味でアイドルらしくない。なんだろう? 振り付けとかも結構フリーでやれみたいなときも多かったし。アイドルさんって、キレイな感じで、髪とか振り乱したくないみたいな子たちも多いんですけど、私たちはもう率先して振り乱したり、オラオラしてたりとか(笑)。
ライブでは、ガンガン髪振り乱してますもんね(笑)。あと、CANDY GO!GO!って、メンバー各々が作詞もしてるじゃないですか。
- りん
CANDYの楽曲は大体、社長が曲をつくってて。で、社長が、その曲に合ったリードを担当してほしいメンバーに曲を投げて、そのリードの子が詞を書くっていう。そうじゃない曲もあるんですけど、割と、そんな感じだったんです。
そうなんですねー。CANDY GO!GO!は、楽曲にはホントに恵まれてたグループですよね。
- りん
楽曲は、ホントにカッコいい曲が多いですね。曲が良くなかったら、たぶん私も続けてなかったし、もっと早くに辞めてたと思います。
なぎさりんは、結成当初から最後まで在籍した唯一のメンバーにして「CANDY GO!GO!」の象徴といえる存在でした。幾度ものメンバーチェンジがあったなかで、最後までCANDYに残り続けてこれたのは、なぜですか?
- りん
メンバー愛もあるんですけど、やっぱりCANDY GO!GO!がホントに好きだから。ホントに大好きですね。
でも、最初はプリクラスカウトで、アイドルというものに憧れもなくて、CANDY GO!GO!に対する思い入れもない状態で入ったわけじゃないですか。どのくらいから愛が芽生えてきたんですか?
- りん
情報量が多くなっちゃうんですけど、CANDY加入する前は、私、メイク用品を取り扱うような美容専門学生だったんですよ。だから就活もしてたんです。で、CANDY入った年に、美容部員として就職も決まって。百貨店の売り場で美容部員として働いてたんですよ。某三越で(笑)。
いや、言っちゃってますから。専門学校は2年間?
- りん
2年です。で、専門学校も無事に卒業したので、逆にCANDYに集中できるじゃないですか。CANDYに専念して、美容部員にも就職して、どっちも楽しかったんで、どうしよう? って、すごい迷ってたんですよ。そのときは実家暮らしだったんですけど、親にもCANDYやってることは言ってなくて。
三越で働きながら、空いた時間でライブに出てたってことですか?
- りん
はい。シフトが前半と後半があって、前半のときは夜のライブは出れるんですよ。あと、土日も出れる。ハードは、かなりハードでしたけど。
それを親にバレずにやっていたと。
- りん
バレずに。私的にはどっちも楽しかったから、(どっちにするのか)めちゃくちゃ揺れてたんですよ。どうしようってなって、結局、CANDYを選んだんですけど。というのも、そのとき、グラビアもちょっとやり始めてたんですけど、就職先(ブランド)の本社に呼び出されたんですよ。で、グラビアの写真を見せられて、『これ、あなたですよね?』って。副業はダメなんで。
あなたですよね? って言われて、どうしたんですか?
- りん
「あ、ボランティアでやりました」ってとぼけたんですけど(笑)、それからシフトが後半の夜勤務しか入らなくなって、ライブに出られなくなって。さらに、土日も入れられ、完全にライブに出られなくなっちゃったんですよ。やっぱりライブに出ないとファンが付かないから、それなら、もうCANDY一本でやってみようってなって。普通に、働いてた店舗の店長にムカつくことが多かったっていうのもあるんですけど(笑)。