INTERVIEW

INTERVIEW

14年半のアイドル人生に終止符を打った CANDY GO!GO! なぎさりんが残したラストインタビュー。「いちばん輝いてるときに辞めるという、私の理想的な形で卒業もできるので後悔はないです」

240407_0614

最初はロックじゃなくてスイーツ設定で。私も とろけちゃってました(笑)

りんちゃん自身は、2010年の10月に、CANDY GO!GO!に加入されたんですよね?

  • りん

    そうですね。私は初期メンバーではなくて、初期メンバーに中学校のときの友達がいたんですよ。その子と遊びに行ったときに撮ったプリクラを見たうちの社長にスカウトされて、CANDY結成4カ月後に入ったんです。プリクラ加入です(笑)。

プリクラ加入(笑)。もともと、アイドルに対する憧れもなかったんですよね?

  • りん

    アイドルは全然観てこなかったです。バンドは、いろいろなバンドが好きだったんですけど。俗に言うバンギャでした。

240407 2504

「なぎさりん」っていう芸名の由来は、なんだったんですか?

  • りん

    プリクラを撮ったのがそもそも『めいどりーみん』っていうメイド喫茶なんですけど、そのお店で働くには、1回、体験入店をしなきゃいけなくて。入る前に1回、客として行こうと思ったんですけど、1人じゃこわいから、初期メンバーの子に一緒に行こうって誘って。で、めいどりーみんに先に入ってたんですけど、そのあとに、プリクラで社長にスカウトされてみたいな感じで。

え、ちょっと待ってください。『めいどりーみん』に入ったんですか?

  • りん

    働いてたんですよ、数カ月。CANDY入る前に。

もしかして、そこでの名前が「なぎさりん」だったってこと?

  • りん

    そのときが、『りん』だったんですよ。くまたん王国。

え?

  • りん

    「くまたん王国出身の、りんちゃん」だったんですよ(笑)。自分で設定をつくって。

なるほど(笑)。「なぎさ」は、どこからなんですか?

  • りん

    CANDY入るときに、『りん』だけでやろうとしたら、苗字つけてほしいって言われて。で、キャバクラのサイトをたまたま観てたら、りんちゃんってコがいて、その子の好きなホストの名前を載せてたんですよ。それが、『びゃくら』クンと『なぎさ』クンで。それで、どっちかにしようって思って、『びゃくらりん』か『なぎさりん』だったら、ま、なぎさでしょって。

「なぎさりん」でしょうね、それは(笑)。「びゃくらりん」じゃなくて良かったんじゃないですか。ところで、アイドルグループは今、都内だけでも500〜600いるんじゃないかと言われているなかで、CANDY GO!GO! は、いわゆるアイドル、アイドルしたグループではなく、アイドル×ロック「IDOROCK」というコンセプトのもとに活動してきたグループじゃないですか。今でこそ、ロックっぽい曲をやるアイドルグループは増えましたけど、CANDY GO!GO!は割とその先駆けだったんじゃないかと。

  • りん

    でも、CANDYも最初は『とろけちゃうぐらい甘くてかわいいスイーツ』がテーマだったんですよ。で、私がちょっと遅れて加入したときに、『あれ? なんか、かわいい似合わないぞ?』ってなって(笑)、そこらへんから、ちょっとずつ路線変更して、ロックな方向のほうにシフトしていった感じなんです。最初の1、2年ぐらいはスイーツ路線で。

当初は、りんちゃんもスイーツ路線でやってたんですか?

  • りん

    はい。最初、とろけちゃってました(笑)。私的にも「アイドルって、やっぱこういう感じだよね」みたいな。郷に入れば郷に従えじゃないですけど、自分のことも『りん』って呼んでました(笑)。『りんは〜』みたいな。今考えると頑張ってましたね、制服とか着たり。

240407 2609

キャラ的には、絶対そっちじゃないですよね。じゃあ、ロックっぽい路線になっていって、りんちゃんは良かったんじゃないですか?

  • りん

    もう、ありがたかったです。うちの社長は、もともとバンドやってた人なんですよ。元バンドマンで。

そうなんですね。アイドル×ロック「IDOROCK」っていうコンセプトも、当時は結構新しかったんじゃないですか?

  • りん

    アイドロックっていう言葉ができたのは、2016年とか、メジャーデビューのタイミングだったんですけど、その前からロックアイドルとしては売り出してて。だから、結構、その走りではあると思うんですよね。

(※当取材の翌日の4月8日。解散ライブでのMCで、彼女は『私たちがロックアイドルの先駆者、CANDY GO!GO!です! こういうのは言っちゃったもん勝ちなんで』と発言)