たまに10代のファンがいて「何で来てるの!?」って思っちゃう(笑)
そもそもアイドルを推した経験は?
- 鈴瑚
ないです。おニャン子クラブを可愛いと思ったし、モーニング娘。とかあやや(松浦亜弥)をカラオケで歌ったりはしてたけど、応援するまではなく。それよりバンドの追っかけをしてました。
でも、大人AKBオーディションを受けたことで、アイドルに興味を持つようになって、アラフィフアイドルみたいのを見つけたんですよ。50代、60代のお姉さん方がいて、近所のお祭りで歌うみたいな。応募したらすぐに合格して人気になったんですけど、途中でちょっと違うなって。辞めようと思ったんですけど、あと1年で解散だからって、最後まで続けて。
「ちょっと違うな」と思ったのはなぜだったんですか?
- 鈴瑚
そのグループは趣味みたいな感じでやってたんですけど、私は商売をやってたから、もっとうまくできるんじゃないかなって。それで知り合いのアニメオタクのコを誘って、乙ナティック浪漫スを立ち上げたんです。
1年ぐらいはフリーでやって、最初はカバー曲をやってたんです。自分たちの年齢にマッチする感じにしようと思って、昔のディスコミュージックのカバー。「カーマカマカマ♪」って、カルチャークラブとか、「アイラービューベイベー♪」の『君の瞳に恋してる』をアレンジしてやったり。その後、今のプロデューサーに出会って。その方の作る音楽がすごく良かったんですよ。そこで事務所を作りました。7年前ですね。
過去の資料を見たら、アラフォーアイドルって結構紹介されてますね。
- 鈴瑚
41、42ぐらいが1番取り上げられてましたね。その頃から、地下最年長アイドルでやってます。ひょっとしたら年上のアイドルはいるかもしれないけど、グループでライブアイドルとして活動している中では一番上です。
ファンはどういった人が多いんですか?
- 鈴瑚
他とあまり変わんないですよ。40代、50代といった同世代のアイドル好きおじさんが多いですけど、熟女好きみたいな20代、30代もいますし、たまに10代がいて、「何で来てるの!?」みたいな。
もうお母さんじゃないですか!
- 鈴瑚
私、コミュニケーションが得意なんですよ。カフェバーをやってたし、その前は正社員のかたわらキャバクラでも働いてたし。だから特典会をかなり楽しませる自信があります。ステージは全力でやるがモットーで、MCでオモロイおばさんみたいなことを言って、特典会に来てもらうみたいな。
家族や友達はアイドルをやってることに対して何か言ってますか?
- 鈴瑚
姉とはすごい仲がいいんですけど、めっちゃ普通の主婦なので、「何やってんの?」って。ライブを見に来てくれることもあるんですけど、「もういい加減にしなさい。真っ当な道に進みなさい!」って(苦笑)。同級生も最初は「何やってんだ?」って感じだったけど、テレビやラジオで紹介されたら手のひらを返して、地元の千葉でライブをやると見に来てくれますね(笑)。地元は何も娯楽がないから、スターみたいな感じで応援してくれる。