就活を始めて3週間で大手メガバンク内定
受験の苦しみに打ち勝って東大に。大学2年生の時にはアイドルのコピーダンスサークルに入ったり、写真集『東大美女図鑑』で紹介されたりしていました。
- 雲丹
サークルは入っていたけど、文化祭とかで年2回ステージに立つくらいでした。
どうしてそのサークルに入ろうと思ったんですか?
- 雲丹
コピーダンスサークルに入る前、1年生の時に友だちを作りたくてテニスサークルに入ったんですけど、そこが思ったよりもちゃんと本気でテニスをやるサークルで。ラケットも買わずに一瞬で辞めました。
気軽な感じで入りたかったのに違ったと。
- 雲丹
そこから2年生になって、「人生で勉強以外に熱中したものがないから、自分で見つけよう」と思った時に、コピーダンスサークルの存在を知って。友だちが入っていて楽しそうだったし、私、運動苦手なんですけど、「アイドルの可愛いダンスはできそう」と思って面接を受けたら入れました。
その流れで今のようなアイドル活動に興味を持った感じですか?
- 雲丹
Mirror,Mirrorに入る前、大学院生の頃に友だちから「アイドルグループに入るから、一緒に入ろう」って誘われたのがきっかけです。最初はわりと軽い気持ちで始めました。
前世があったんですね。
- 雲丹
そこが8カ月くらいで解散しちゃって。でも、アイドル活動がすごい楽しかったし、色々なことが出来るし、「思い出にするにはちょっともったいな」と思って。オーディションを探して、Mirror,Mirrorに入りました。
それが大学院生の時で、修了後、大手メガバンクにも就職したんですよね?
- 雲丹
はい。
元々、両立しようと思って入ったんですか?
- 雲丹
思っていなくて、Mirror,Mirrorだけやるつもりだったんですけど、親から「就活しないの?」って言われて。親にはアイドルのことを内緒にしてたんです。それで、親の目もあるから10月頃に3週間だけ就活したら銀行が決まっちゃって。4月になったら入社してました(笑)。
3週間で大手を決めてくるって、さすが東大という感じですね。入社後は、働きながらグループ活動をしていたわけですよね?
- 雲丹
そうです。5カ月くらい両方やって、めちゃめちゃ大変でした。9時出社で17時に退社して、すぐに錦糸町のリリイベ会場に向かった時もあって。電車移動中にメイクをしないと間に合わないのに、会社では薄いメイクだったから、いつものメイクをするには量が多すぎて。周りに「すいません」って言いながら、泣きそうになりながらメイクしてました。
焦りますね。
- 雲丹
ギリギリ間に合ってライブして、特典会が終わって23時半とかに帰宅して翌朝8時に家を出るみたいな。多忙でした。でも、ファンの方も働きながら平日も時間を作って現場に駆けつけてくれることの素晴らしさや大切さも実感できたし、本当にすごいなって思いました。
両立していたからこそ共感できる部分ですね。ちなみに、銀行にいた時は髪の色はどうしてたんですか?
- 雲丹
2022年1月にMirror,Mirrorがデビューした時は明るめだったんですけど、4月〜8月の銀行員期間はさすがに黒髪にしました。ただ、個人的な感触として、黒髪にしたら人気が下がったなって思います。それも会社を辞めた理由のひとつ。自分の好きなネイルもできないし、個性も出せない上に、人気も下がっている。
銀行でお札を数えている場合じゃないと。
- 雲丹
そう。「お金の受け渡しや新規口座開設している場合じゃねえ!」って気付いて(笑)。髪色を明るくして、「ちゃんとみんなにステージを見てもらわなきゃ」と思ったし、自己プロデュースができないのも苦しくて。それもあって、幸せそうじゃなく見えて、人気も下がったのかも。
辞めてからアイドル活動に専念して、お客さんは戻ってきましたか?
- 雲丹
戻ってきました!