断られちゃったから、私が責任取らなきゃなって
まず、みなさんがひとさいに入ったきっかけを教えてください。
- 冬野
私、実は今のひとさいが3つめのグループなんです。人間関係とか、ちょっと合わないところもあって前のグループを辞めたときに、たまたまプロデューサーの堀江(利工。2021年に解散したYouTuberユニット・さんこいちのリーダー)さんから誘っていただいたのがきっかけです。
いろんなグループを渡り歩いてきたんですね。
- 冬野
ひとつめのグループもふたつめも、半年ちょっとで辞めちゃってるんですよ。そんな“続かない私”が「楽しい」って思いながら2年も過ごしてきたのはすごいなって思います(笑)。
望月さんは?
- 望月
私も前世持ちなんですけど、コロナ禍で前のグループが解散して、そのあとは舞台でお芝居をやってました。そんな中で、あるグループがオーディションをやるっていうのを聞いて、「もう一回アイドルやりたい」と思ったんです。……結局落ちちゃったんですけど、そこでアイドルに対してメラッて火がついちゃって(笑)。年齢的にも当時21歳で、ラストチャンスだと思ってひとさいに入りました。
峰島さんも元々アイドルだったそうですね。
- 峰島
そうです。私も前のグループがコロナ禍に解散になって、やりきれないまま終わってしまって。で、また入れるグループを探していたときに、プロデューサーの堀江さんからスカウトしていただいたんです。「絶対に売れるから」とかよりも、「こんなコンセプト、面白くない?」ってアイデアを楽しそうに話してくれるのにワクワクして。それで入りました。
高須賀さんは「女子高生ミスコン」に出て、恋愛リアリティショー『今日好きになりました』にも出ていましたよね。
- 高須賀
それが終わってやることがなくなってしまったときに、ひとさいを立ち上げた運営の方から「アイドルグループを作るんだけど、いい子いない?」って、ちょっとした連絡が来たんです。向いていそうだなと思った子に声をかけたんですけど、断られてしまって。「じゃあ、私が入ります」って。
その流れで立候補? 元々アイドルが好きだったとか?
- 高須賀
全然。どんなグループがあるとか、どんな曲を歌ってるのかとかも知らなかったです(笑)。でも私が誘った子に断られちゃったから、私が責任取らなきゃなって。
- 峰島
不思議な責任感(笑)。
- 高須賀
親にも「ワンチャン、アイドルも似合うんじゃね?」って言われてたのも大きい気がします。
お母さんのノリ、そんな感じなんですね(笑)。では最後に榎本さん。
- 榎本
私は高校生のときから地元の名古屋にあるメイド喫茶で働いてたんです。そこで「人に見てもらえる仕事」が好きだけど、「自信がない自分」のことは嫌いだなと思ってました。大学生になって、ゆるく始めたTikTokがちょっと伸びたりもしたんですけど、自分のことは嫌いなままで。なんとかしたいなと思ってたときに堀江さんから「東京でアイドルになりませんか」ってDMをいただいたんです。それで「変わりたい」の一心で、親にも何も言わずにひとりで東京に来て、オーディションを受けました。
誰にも言わずに東京でアイドルになろうと。
- 榎本
親には受かったあとに「東京に行きます」って言いました。「大学は?」「将来どうするの?」って驚かれたんですけど、「これを逃したら一生後悔する」って説得したら、大学に通い続けることを条件に許してもらいました。なので今、名古屋と東京を夜行バスで往復しながら活動してます。
名古屋と東京、しかも夜行バス! 毎週かなりハードですね……。
- 榎本
週3で名古屋、週4で東京の生活です! 結構頑張ってます(笑)。