菊竹龍が選ぶ「アイドルの“神ジャケット”」
PROFILE
菊竹 龍
きくたけ・りょう
2017年以降、世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」の総合プロデューサーを務める。
オフィシャルホームページ
https://official.idolfes.com/s/tif2022/?ima=1333★菊竹龍が思う「アイドルのジャケットに重要な要素」とは?
楽曲やアイドル自身の主張、表現したいイメージ、コンセプトにどれだけ添えているかが重要だと思っています。
最近はデジタルリリースが主流になっている部分もありますが、“ジャケ買い”から “ジャケ聴き”に変わっているというだけで、いわば、音楽を聴く前の“顔”であることには変わらないと思っています。
★菊竹龍が選んだ“神ジャケット”1枚目
神宿『原宿発!神宿です。』(2017年11月14日リリース)
“神宿といえば…”パッと頭に浮かぶジャケットです。「原宿」をキーワードに、楽曲、衣装、コンセプト、色、そしてメンバー……。2次元と3次元が混ざり合い、ボリューミーな内容にも関わらず、違和感なく融合させているデザインで秀逸だと思っています。
アルバムに収録されている『Summer Dream』は、TIFでのパフォーマンスの印象が強いです。TIFで撮影される神宿さんのライブフォトは、この楽曲の時が多いと思います。楽曲自体は比較的落ち着いているのに、メンバーとお客さんのタオル回しの一体感と熱量は熱く、青空の下、映える瞬間です。
★菊竹龍が選んだ“神ジャケット”2枚目
AKB48『言い訳Maybe』(2009年8月26日リリース)
青空と芝生の中、笑顔で踊っているMVのイメージがあるものの、その冒頭ではいきなり前田敦子さんと大島優子さんの喧嘩のドラマシーンが始まるのがものすごく衝撃でした。
グループを象徴する「選抜総選挙」の第1回目で扱われたCDだったりと、情報量やエピソードが多く、「赤色のタータンチェック=AKB48」といった“AKB48らしさ”を作り上げた楽曲ではありますが、ジャケット自体は至ってシンプル。そのコントラストが面白いと思っています。
★菊竹龍が選んだ“神ジャケット”3枚目
RYUTist『日曜日のサマートレイン』(2018年9月11日リリース)
漫画家・江口寿史さんが手掛けた、ジャケ買いしたくなる作品です。RYUTistさんたちのビジュアルもなく、“アイドルっぽさ”のようなものが強く出ているわけではないのですが、メンバーの若さあふれる歌声、そしてシティポップな楽曲とのマッチ度が高さが好きな理由のひとつです。夏に聴きたい一曲のジャケットですね。