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【マンスリーアイドルコラム No.088・初週のみ無料公開】Aurora 小夏ゆめ #1「私にしかできない役割がある」

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ガラスガールNEXTでお送りする、毎月さまざまなアイドルが登場しフリーダムに執筆する「マンスリーアイドルコラム」。 8月金曜を担当するのは、Aurora・小夏ゆめ。

彼女のコラムは今月7日、14日、21日、28日の全4回。

第1回は、アイドルにおける“役割”論。

なお、火〜金曜それぞれ初週はガラスガールNEXTに未加入の読者も閲覧可能。来週以降はぜひ、ガラスガールNEXTへご加入を。

「リーダーだよね」ってその言葉を、私は喜べなかった

 「リーダーだよね」。

 「センターだと思ってた」。

 そんな言葉をかけてもらえることがある。本当なら、すごく嬉しい言葉のはずなのに。いつからか私は、「ありがとうございます」より先に、「ごめんなさい」が浮かぶようになった。

 理由は至って簡単で。今の私はそのイメージに見合うような数字を持っていないから。

 売上も、動員も、胸を張って誇れるほどあるわけじゃない。だから、「そう見えてた」という言葉を聞くたびに、期待に応えられていないような気持ちになってしまう。でも、この感覚は最近始まったものじゃない。

その違和感は、デビューした日に始まった

 正直、アイドルを始めた頃の私は、自信があった。

 私は高校 2 年生の初め頃、アイドルとして芸能界に足を踏み入れた。デビュー前、同期ではあるものの年上のメンバーとレッスンをする中で、私はダンスを踊ることが好きだったし、振りを覚えるのも早いと気づいた。

 選抜のような機会があれば、ダンスの先生に評価していただいて選んでもらえることもあった。

「この世界でもやっていけるかもしれない」。そんな気持ちで迎えたデビューライブ。

 ライブが終わったあと、お世話になったダンスの先生が声をかけてくれた。「ゆめは心配ない。待ちに待ったデビューだね。これからのアイドル人生、楽しんでね」。

 特典会では、初めて話した方に、「前に何かやってたの? 完成度がすごく高かったよ」。そう言っていただいた。本来なら、飛び上がるくらい嬉しい言葉だったはず。

 でも、私は素直に喜べなかった。

 その横には、私とは違う魅力で自然と人を惹きつけ、列が途切れない同期がいた。その光景を見て、初めて思った。

 「できること」と「応援されること」は、同じじゃない。

 もしかしたら、完璧であることと、応援したくなることは真逆なのかもしれない。私はそれまで、生徒会長をやったり、人前に立つことも多くて、「頑張れば結果はついてくる」と信じて生きてきた。なんとなく自分はできると思っていた。

 だから、この感覚は人生で初めてだった。――その日、アイドル人生が始まった。

 あの日感じた違和感は、今振り返れば、何年も私が向き合い続けることになる問いの始まりだった。

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それでも、私にしかできない役割がある

 「リーダーだよね」。

 「センターだと思ってた」。

 だから今のグループでも、そう言われるたびに、嬉しさより先に申し訳なさが勝ってしまう。

 でも、昔から変わらないものもある。

 誰かをまとめること。グループ全体を見ること。ライブがもっと良くなる方法を考えること。誰かが困っていたら自然と動いてしまうこと。

 それは努力して身につけたというより、昔からの私の性格だった。

 その力は、「推される」ということとは少し違うのかもしれない。でも、グループで活動する以上、誰かが担わなければいけない役割でもあると思っている。

 私はセンターじゃない。でも、グループの表現は誰にも譲りたくない。

ライブの空気をつくること。一つひとつの振りに込められた意味を届けること。曲と曲の間の静かな時間さえ、歩いている一歩一歩の足音でさえ世界観の一部にすること。

 そういう積み重ねが、Aurora というグループをつくると信じている。

 私は、数字だけでは測れない価値を信じたいわけじゃない。数字の大切さも、悔しさも、誰より分かっている。だからこそ、その数字に追いつけるくらいの表現者になりたい。

 「リーダーだよね」。

 その言葉を、いつか胸を張って「ありがとうございます」と受け取れる日が来るように。私はこれからも、私にしかできない形でAuroraを支え続けたい。

 ここまで読んで下さってありがとうございました。今日書いたのは、「センターじゃない私」がどんなことを考えてステージに立っているのか。

 でも、これは私のアイドル論のほんの一部。ずっと心の中にあるけどまだちゃんと言葉にできていないことがまだたくさんあって。君の推しに通ずることがあるかもしれないし、アイドル以外の世界でもきっと通ずることもあると思う。

 これを読んで、少しでもなにか感じてくれたあなたが私を知るきっかけに、Auroraを知るきっかけに、そして次も読んでくれるとうれしいな。

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PROFILE

小夏ゆめ(Aurora)

こなつ・ゆめ
6月5日生まれ、大阪府出身。メンバーカラーは水色。
趣味はチアダンス、特技はギター弾き語り。
note:https://note.com/aurora_yume__

文・写真/小夏ゆめ(Aurora)