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【マンスリーアイドルコラム No.064・初週のみ無料公開】ARCANA PROJECT 桜野羽咲 #1「君の世界の終わりは、」(2月金曜担当・全4回)

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ガラスガールNEXTでお送りする、毎月さまざまなアイドルが登場しフリーダムに執筆する「マンスリーアイドルコラム」。新たに2月金曜日を担当するのは、ARCANA PROJECTの桜野羽咲。

彼女のコラムは今月6日、13日、20日、27日の全4回配信。

第1回目は、彼女という物語を綴る。

ちなみに、火〜金曜それぞれ初週はガラスガールNEXTに未加入の読者も閲覧可能。来週以降はぜひ、ガラスガールNEXTへご加入を。

願いを込めて筆をとります

 人は深く傷付いた時の "ある年齢の心"が成長することなく、そのまま残ってしまうことがある。

 そういう人は完璧主義だったり、失敗を異常に怖がったり、人に頼るのが苦手だったり、きっと1人で抱え込んでしまう人だ。

 私の中には、とても幼くいつも真っ暗闇の中で泣いている子がいる。

 それは私が人生をかけて絶対に救ってあげたい女の子だ。

 そのために「桜野羽咲」という存在が生まれたということは、自分の中ではごく自然なことで、私は13年かけてあの子の願いを叶え続けてきたのだ。

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 ガラスガールさんで全4回に渡り、この場をお借りして自分で向き合う機会をいただきました。

 「もう十分自分とは向き合ってきてるんだから……」と、私の周りにいてくれるスタッフさんたちには言われそうなんだけど。包み隠さず話すと、私はまだまだステージ上で歌い続けるために、より多くの方に自分の音楽と歌声を知ってもらう必要がある。見つけてもらいたいのだ。

 この新たな場所で、新たな出会いがありますように……と願いを込めて筆をとります。

* * *

 物心ついた時から大好きなのは歌うこと。きっとこの4回で分かっていただけるのは、私の歌うことへの執着が異常だということ。

 “このステージ上で「桜野羽咲」として歌って生きれるなら他の何もかもを失ってもいい、喜んで捨てたい"という激しい考えは、常に心の奥底で鋭く根付く感情です。

 そんな私の夢は、次第にアニソンアーティスト(アニメーション作品の楽曲をうたうアーティストになること)になっていきました。

 そこで出会ったのが「黒崎真音」さん。

 彼女との出会いは、まるで雷に打たれたかのような衝撃的な出会いであり、モノクロだった世界が色付いてみえるような出会いであり……きっと私はこの人になるんだ、と錯覚してしまうような一瞬で心を奪われる出会いでした。

 私の思い描いていたアーティスト像にぴったりな歌姫との出会いこそが、桜野羽咲人生の始まり。

 そこからはアニソンアーティスト(黒崎真音さん)になるまでを逆算し、

「真音さん(アニソンアーティスト)になるには!」(←いつのまにかここが逆転していた当時の私)

「まずは真音さんがデビュー前にいた秋葉原ディアステージ(通称:ディアステ)に行かなければ!!」

 と、その重たい(物理的)扉を開いたのです。

 2013年4月 桜野羽咲誕生。

 毎日が文化祭と称し、何かしらのイベントで日々お給仕しながらステージで歌い、経験を積む。何者でもない10代で怖いもの知らずだった私は、当時から「夢はアニメソングを歌い、アニサマのステージに立つこと!」と大口を叩きまくりディアメン(お店のお客様の名称)に見守られ。

 その夢は当たり前にそんなすぐに叶うはずもなく……。

 2013年6月アイドルグループ「妄想キャリブレーション」(通称:妄キャリ)のメンバーへ。

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 当時のディアステあるある、“謎のオーディション"(実は妄キャリのオーディション)へ召集がかかり、今思うと妄キャリオーディションでしかない「アイドル興味ある?」「歌って踊れる?」「もし1週間で3曲覚えるってなったら出来る?」という知らない大人たちからの数々の質問を受けた。エンタメ業界の右も左も分からず、全くもってこの意味を汲み取っていなかった私は、「真音さんになりたくてここに来たので無理です。踊れません。私はアニソンが歌いたいです」と返した。

 その夜もディアステでお給仕していた時だ。「営業後にもふくちゃん(プロデューサーさん)から電話がある」と店長から言われ、本能的に「クビだ…」と脳が冷えていく感覚がしたのを覚えている。

 その夜、怯えながら電話をとり、もふくさんから伝えられたのは、「妄想キャリブレーションというアイドルにならないか?」というお誘いだった。

 昼にアイドルになるつもりはないと話をして、まさに青天の霹靂ではあったが、そこからはとても現実的に「羽咲が目指すアーティストになるには」という話をとても丁寧に、そしてポジティブに説明してもらい、アニソンアーティストになる未来のために、そのステップとしてアイドルになることを選びました。

 当時、事務所には先輩であるでんぱ組.incさんと妄キャリしかおらず、唯一の後輩グループということで、本当に恵まれた環境で活動させてもらっていたと今、改めて実感しています。

 今ほどSNSやカワイイカルチャーでグループが盛り上がるという文化はなく、歌でダンスで音楽で!とにかくライブで!人々を魅了するという文化。何者でもなかった私を“ライブアイドル”として強く成長させてくれました。2013年から2019年という活動期間の中で叶えた、大きなステージで歌うこと、47都道府県ツアーを行なうこと、海外ツアーを行なうこと、そして夢であったアニメソングを歌うこと───「妄キャリ」というアイドル活動は宝物の青春です。

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