若手ピン芸人の代表格でありながらライブアイドルシーンを最も広範囲かつディープに見ている著名人と言っていい存在の寺田寛明。今一番アイドルを語れる男が、シーン最先端をオフビートかつリアルに語る連載。今回は2024年のライブアイドルシーンに対する雑感と2025年に向けてのごく個人的かもしれない希望と提言を!
diigはサクライさんが好き放題やってる気がする!
今回は「2025年ライブアイドルはこのグループを見ろ!」ということで、今年注目のグループについて語って頂ければと思います。
- 寺田
まずdiigですかね。去年ekomsからデビューしたグループで。サクライケンタさんのプロデュース。読み方、ディーグかと思ったらディグでした。自分が好きだったerewhon(2024年2月解散)のなのはちゃんが入ったんですよね。ここはもう、めっちゃ好きです。サクライさんといえばブクガ(Maison book girl 2021年解散)とクマリ(クマリデパート)だと思うんですけど、これは自分の勝手な想像なんですけど、ブクガが本来のサクライさんの音楽性で、クマリはちょっと頑張って作ってるんじゃないかと。
頑張ってアゲアゲモードになって。だから玉屋2060%さんとのコラボが効果的だったりとか。
- 寺田
そうそう。いやこっちの勝手な思い込みなんですけどね! で、ブクガがなくなってクマリだけの時期が続いて、そのうちに本来の自分っぽい曲が溜まってきたというか、そのまま発散したい時期になったのかなと。diigに関しては本当にサクライさんが好き放題やってる感じで良いんですよ!
アットジャムのデビューステージを見たんですけど、いきなり変拍子の曲があって爆笑しました。あと眉毛のない人がいてビックリしました。
- 寺田
個々のメンバーに関しては、まだなのはちゃん以外分からないんですけど、あのシノちゃんって子の存在感もいいですよね。衣装もかてぃが担当していてすごいオシャレだし、ekomsに通ってた女の子にもウケそうで、実際後方で沸いてる女の子が結構いて、可能性を感じました。あとはあの「集団」。
COALTAR OF THE DEEPERSや特撮メンバーで、ももクロやBABYMETALなどの数多くの尖ったアイドル曲を手掛けてきたNARASAKIさんと、代代代のプロデューサーだった小倉ヲージさんが共同でプロデュースを手掛けるグループですね。「集団」という名前もシンプル過ぎて逆にインパクト大です。
- 寺田
diigとFOKALITEの3マンで見た時のバンドセットのライブが本当にヤバくて。
基本デフォルトの活動形態がバンドセットな感じですよね。
- 寺田
やっぱりそうなんだ! 自分的な2024年の楽曲派大賞で『タイムスリップコンビネート』選んだんですけど、音源もすごくいいいんだけど、やっぱりライブだとNARASAKIさんのギターの音とかめちゃくちゃカッコイイ!! まだ1回しか見てなくてメンバーのこととか全然語れないんですけど、ちょっとここは、なるべく早くまた見たいです!