今年の夏。若い女性が人命救助する動画がネットを賑わせた。それだけならたまにある話かもしれないが、そこに登場した女性はなんとアイドルだった! その名は北村舞香、今年6月にデビューしたばかりのフレッシュアイドル。ということで、当時の状況や、アイドルになった理由。医者とアイドルの両立などについて聞かせてもらった。
フォロワーが3000人増えました
まずは人命救助したときの状況を教えてください。
- 北村
レッスン帰りに東京駅で乗り換えしようとしてたら人だかりができていて、のぞいたら男性が倒れていたんです。でも周りはどうしたらいいのか不安そうな様子で、医療従事者がいないと判断して、私がやらなきゃと思って駆け寄りました。
ああいうときって、すぐに対応できるんですか?
- 北村
医学部の時から緊急時の対応を教わっていたり、研修医で救急の現場にも携わっていたのでできる限りのことをして、救急隊に引き継ぎました。
その姿がアップされて話題になりましたが、たまたまファンがいたってこと?
- 北村
いえ、海外の方のアカウントだったのかな? 特にコメントもなくアップされていて。そこに、東京駅じゃない? とか、どんどんコメントが入って、私のことを知ってる方がメンションを飛ばしてくれて。仕事終わりにそれを見て「あれ!? 私!?」って。
反響がすごかったですね。
- 北村
最初はTikTokでの拡散だったんですけど、Xでも拡散されて、3000人ぐらいフォロワーさんが増えましたね。
もともとのファンの反応ってどうでした?
- 北村
「本当に医者だったんだ」とか、「どっちも頑張っていて偉いね」とか。肯定的な意見をいただけたことが嬉しかったですね。
医者とアイドルをどっちもやってる北村さんですが、最初はどっちになりたかったんですか?
- 北村
アイドルとは違うかもしれないですけど、ステージへの憧れは小1ぐらいからあって。運動会で「全校表現」という全校生徒で踊るイベントがあって。そこで係の小5、小6のお姉さんが朝礼台で踊るんです。それがすごいカッコよくて、一目ぼれですね。そこに立つにはオーディションがあるんですけど、実際に立つことができて、あれが私にとって思い入れのある初ステージだったと思います。
ステージへの憧れから、表現することが大好きになって、委員会で企画を考えて人前に立ったり、小6で演劇部を立ち上げたり。
「人前に立つ」ってミュージシャンや俳優もあるけど、アイドルにしたのはなぜ?
- 北村
小学生の頃、AKB48さんにハマったんです。『10年桜』で小嶋陽菜さんにこれまた一目ぼれしました。でも職業として意識したのは中3で、友達がハマっていたDISH//さんのリリースイベントに誘われたことがきっかけでした。そこで同世代のコが働いてることに衝撃を受けて、今まで夢のように遠く感じていたアイドルっていう職業をちゃんと理解できた気がします。
アイドルオタクとしてもどんどん見るようになって、48グループさんや、ももクロさんや、私立恵比寿中学さん、チームしゃちほこさん、あとはハロプロさんとか。当時はまだ現場に行くって発想はなくて、とにかくネットで調べて見ていました。あーりん様が特に好きだったので、ももクロさんの曲をかけて鏡の前で踊るとか、アイドルごっこもしてましたね。
大学生になってからはいわゆる地下アイドルの対バンとかを朝からずっとで見て、気になるコがいたら、チェキを撮りに行ったり。